校長の部屋

2020年10月の記事一覧

112 前期が終わります(10/30)

 今日は前期の終了式。残念ながら、まだ直接子供たちの顔を見て話す機会は訪れません。今日の話を紹介します。家庭でも話題にしていただけると嬉しいです。ちょっと長くなります。 

 読書週間中に児童から届いた読書郵便の一つに「忘れても好きだよ おばあちゃん」という題名の本がありました。アルツハイマーのおばあちゃんと主人公のお話です。主人公の女の子は、おばあちゃんの病気をよく理解して、おばあちゃんを優しく支えているのです。

 気づかないだけで、アルツハイマー以外にも困っている人はたくさんいます。当たり前と思っていることでも、実はそうでないことを、「耳」を例にお話しします。

 耳の役割は?と尋ねられたら、ほとんどの人が「聞くこと」と答えるでしょう。「体のバランスをとる」という働きを答える人がいるかもしれません。その場でぐるぐる回ると、フラフラして倒れそうになります。真っすぐ走ることができることも耳の働きによるものです。

 私は、虫の声は聞こえません。音を聞き取る部分に障害があるからです。みんなには聞こえても私には聞こえない音をいくつか挙げます。例えば、蝉の声、ホイッスル、鉄琴やトライアングル、ハンドベル、電子音など。話し声も同じです。テレビでは字幕がないと内容の半分もわかりません。教室で皆さんの発表やつぶやきも、マスクをして口の動きが見えないので伝わっていないことが多くあります。

 この「聞こえが悪い」というのは、決しておじいさんやおばあさんだけの問題ではありません。世界では、3億6千万人もの耳に障害をもつ人がいて、そのうち10人に1人が子供だと言われています。皆さんの中にも、「聞こえにくい」とか「何度も聞き返してしまう」という人がいるかもしれません。人によっては「右は聞こえるけど、左の耳は聞こえない」という場合だってあります。でも、恥ずかしいことではありません。むしろ、相手に知ってもらった方が理解してもらえると思います。

  

 耳に困り感を抱える人がいた場合、それを助けてあげられるのは周りの人の気持ちと行動です。「はっきり、ゆっくり話す」「聞こえる方の耳から話す」「紙に書いて見せる」など、できることがあるのです。そうしたことで、聞こえなかったことが「わかる」につながることが増えていきます。

 耳の障害以外にも、目や手足、言葉などで困っていて理解してほしいと思っている人はたくさんいます。また、自分の心をうまくコントロールできないために、ほかの人から見ると変な行動をとっているように見えてしまう場合だってあります。

 皆さんが当たり前に聞こえる、見える、行動できると思っていることの中にも、ちょっとだけ心配りやお手伝いを必要とする人がいるということを覚えておいてください。

 

111 空の模様を楽しむ(10/29)

 すさまじき 雲の走りや 秋の空(正岡子規)

 旗雲と 飛行機雲と 秋の空(山口青邨)

 秋の雲 はてなき瑠璃の 天に満てり(山口誓子)

 不揃ひが 心安らぐ 秋の雲(林雄次郎)

  

 「秋の空」や「秋の雲」を季語とする俳句がとてもたくさんあります。私たちの心を動かす美しさや繊細さ、多様な変化があるからかもしれません。「うろこ雲」「いわし雲」「さば雲」「ひつじ雲」なども秋の季語です。天気のよい日は、草むらに横になってそんな雲々を眺めていたい気がします。

 空を見上げることが少なくなったのはいつからでしょう?青空のない日には、妻が買った雲の写真集を眺めてみます。月も美しい季節です。満月に向かう姿が今晩は拝めそうです。

110 貴方は本当にライムなの?(10/28)

 先日、道の駅でライムの苗を安く手に入れました。レモンのような黄色の実が4つ生っています。家で育てる柑橘類は、これで5鉢目です。レモン3種とキンカン、そしてライム。キンカンは義母が食べた実の種を植えたもの。約10年の年月を経て、今年初めて実をつけました。

 さて、購入したライムがあまりにもレモンに似ているので、疑り深い妻は「1個収穫して、香りと味で確かめよう」と言います。その日はジントニックにライムを添えて…。「黄色くなっているからかよくわからないなぁ。来年、まだ緑のうちに摘んでみよう」ということで、ライムかレモンかは来年まで持ち越し、保留となりました。「絶対ライムだよ」と言いきれる味覚を持ち合わせていない私はダンマリ!

 酒で思い出しましたが、テレビ放映されている『あてなよる』という番組を録画して観ています。創作料理とそれに合う様々なお酒を料理研究家とソムリエとが紹介していきます。先日は「レモンサワー」がテーマでした。例えば、早摘みレモンの皮を摺り下ろして入れるなど、発想が柔軟でお酒も料理もおいしそう!夕食を食べながら画面の料理や酒を「おいしそう」と言うのも憚られますが、妻もそんな顔をしているので、まっいいか。

  

 以前紹介した図書室前付近のミカンは黄色く色づいています。でも、「木熟」までガマンガマン。その脇のユズも元気です。まるで獲物を狙うかのように日々観察中。

109 盛りのついた猫の声?(10/27)

 ウクレレ教室に正式に通い始めました。先日は、「乾杯」(長渕 剛)をコードで弾くレッスン。コード進行がスムーズにいきません。家に帰ってからも復習と次回進むと思われる箇所の予習に精を出しています。音色がかわいくて、少しだけ楽しさを感じながら、こんなに熱を入れて練習をきちんとすることっていつ以来だろうと思ってしまいます。そのせいで、左手の人差し指、中指、薬指の先っぽには弦ダコができています。

 この「乾杯」を毎晩のように演奏しながら気持ちよく歌っています。「弾き語りはしないでよ!」と言っていた妻も大目にみてくれているようです。それとも歌に聞き惚れている?ありえません(キッパリ!)。だって、日曜日に階段を上ってきて、練習部屋を覗いた妻が発した言葉は次のとおりでしたから。

「何の声?」

「なぁんだ、盛りのついた猫かと思った」・・・ひどい心配・うーん

 

108 あ~る~こう、歩こう~♪(10/26)

 3人1チームで1か月に歩いた歩数を競うイベントの大詰めを迎えています。教職員を対象にした千葉県のイベントですが、本校から申し込んだのは「チーム美女」と「チームハチ」の2チーム。しかしながら「チームハチ」は落選!やる気満々だった私は「え~っ」という声とともに落胆。でも、賞品はもらえないものの記録だけは受け付けてくれるらしいとわかり、校舎内でせこく歩数を稼いでいます。

 10月1日から末日までの1か月間、「チーム美女」に負けないようにそれぞれが歩いたり走ったり。ただ、大きな目的は「健康の維持・増進」ですから勝ち負けは二の次…?いやいや、やる以上は勝ちたい!まるで大きな子供です。

 えっ、それぞれのチーム構成員?それは、ヒ・ミ・ツ! 

107 安物買いの銭失い(10/23)

 肩こりとは何十年という長~い付き合いです。塗り薬や貼り薬などいろいろ試しました。スーッとして楽になったかなと思っても、時間が経つと元どおり。時には、腕が上がらないときがあったり頭痛に悩まされたり。

 私が小学生だった頃は祖母や母の肩もみをよくしたものです。「この肩をもいでしまいたいくらい」と言っていた気持ちが、大人になってわかりました。私の場合、子供が小さかった頃は、肩甲骨周辺に両足で乗ってもらって「肩踏み」を頼みました。誕生日プレゼントに、手作りの「肩もみ券」や「肩踏み券」をもらったなぁと懐かしさもこみ上げます。

  

 2年前にネックレス状の医療機器に出会い、肩こりが緩和されたというか肩こりをほとんど感じなくなったのです。昔、肩踏みをしていた息子が肩こりするというので貸し出しました。効果があるのか返ってきません。仕方なくプレゼントしたことにして、ネットオークションで同じものを安く購入!これが、どうもまがい物。効きません!「安物買いの銭失い」とは、まさにこのことです。お気を付けください!

 勇気を振り絞って告白した後、妻にたしなめられたのは言うまでもありません。

106 トーストの食べ方?!(10/22)

 朝食は、ごはん派ですか?パン派ですか?我が家は基本「ごはん」。腹持ちがよいからです。たまにトーストが出る場合もあります。ジャムなどを乗せていたりピザトーストだったり。

  

 問題はその食べ方です。私の場合、トーストの上のジャムやトッピングが落ちないようにトーストを半分に折ってしまう癖があります。長方形になるような折り方よりも、三角形にしてしまいます。その方が角を口に入れやすく、こぼれ落ちることも少ないからなのですが、「またやってる」「やめてよ、その食べ方!」と妻に言われます。昭和のおじさん丸出しだというのです。ほかの人と出かけた際に、トーストが出されて食べる様を心配しています。「大丈夫、ほかの人の前ではやらないよ」と言いながら、長年染みついた行為は無意識に出てしまうのでドキドキものです。

 父や祖母は、トーストを牛乳に浸したり、目玉焼きの黄身に付けたりしていたっけ。そうそう、煮魚などの甘い汁が器に残ると、そこにご飯を入れておいしそうに食べる姿も思い出した!

105 ある~日、森の中~クマさんに~♪(10/21)

 6年前から日記をつけています。「3年日記」というもので、以前にもここに書いたかもしれません。去年の今頃、2年前の何月何日は何があったのか一目瞭然。思い返してクスクス笑ってしまうこともあります。時々イラストも交えておくと、絵が目印となって記憶を蘇らせてくれるのです。

 去年の10月某日の欄には、ゴキブリの絵と「ギャー」という文字がありました。キッチンに小さなゴキブリ遭遇記念日です。排水溝から侵入したのか、妻の声にびっくりした日記の文字は大きく歪んでいます。

 突然目の前にゴキブリが現れた時の驚きは想像に難くありませんが、会社出勤して扉を開けたらクマとご対面なんて心臓が止まる思いがしたでしょう。石川県加賀市の商業施設での出来事です。富山では子熊が庭の柿の木に登ってもぐもぐやっている映像も今朝ニュースで見ました。このようにクマの出没を伝えるニュースが今年は多いような気がします。冬眠前に栄養を蓄えようと人里を訪れるそうですが、自然や気候の変動が森に与える影響が多大なのかもしれません。とても心配です。

 そういえば、最近は道路をヘビが歩いている姿を全く見かけなくなりました。ここ市川市は、クマやヘビよりも不審者注意といったところでしょうか?

104 心洗われるCM(10/20)

 8月下旬から、無印良品は『気持ちいいのはなぜだろう』をキャッチコピーとして全世界で発信しているそうです。時々足を運ぶ店舗のレジの後ろには巨大なパネルが飾られており、静けさ中に強烈なメッセージが感じられます。

 「掃除」をテーマとして取り上げ、文化や文明を超えたごく普通の営みの中に潜むくらしの本質、あるいは大切なもの・姿勢を伝えていることがわかります。

 例えば、奈良・長谷寺。350年以上にわたり毎日続けられてきた、朝5時から始まる礼堂の床拭き。

 毎年8月7日に白装束に身を包んだ僧侶や信者たちによって行われる、東大寺・大仏の「お身拭い」。

 

 新年を迎える前に、村人が一斉に川に集まって、毎日使ってきた絨毯を洗うイランの大掃除。

 中国の天津で行われた清掃員による高層ビルの一斉窓拭き。

 竹ぼうきをいくつも配した巨大掃除マシンできれいにされる中国の山東省の並木道。

 巨大船を高圧清浄機で掃除するドックの様子。

 すべてに心が洗われるような荘厳さを感じます。Withコロナの今だからなのか、ごくあたり前のくらしがとてもいとおしく感じられるから不思議です。何気ない毎日の営みを、改めて立ち止まって見る心のゆとりを大事にしたいと思います。書籍が出たようなので手元に置こうかなぁ。 

103 市川小の宝物は何ですか?(10/19)

 14号門を入って左に進んだところにミカンとユズの木が並んでいます。そのミカンが色づいてきました。食べ頃になるのが待ち遠しい食いしん坊です。ヤマモモの木になった実を摘んで食べたのはどこの学校だったろう?ザクロがあったのは…?市川小の敷地内にも記念植樹がいくつも見られます。

  

 さて、先日、本校同窓会長と民生委員のお二人が来校され、「150周年行事」について話をしました。

 市川小の開校は1874(明治7)年6月ですから、2023(令和5)年度が150年目に当たります。八幡小や行徳小と一緒に歴史を刻んでいますが、この2校は3月開校なので、市川小の前年度に周年行事が行われるようです。この150年という区切りは、50年、100年と同じように大きな節目です。今後、児童の思いや考えも取り入れながら計画していきたいと考えています。2023年度といえば3年後です。つまり、現3年生が6年生になったときです。ただし、時期に関してはさらに意見を伺いながら検討する必要がありますが…。

 これに向けて、学校の中に眠っている「市川小ならではの宝物」を探してみます。何十年も日の目を見ることのなかった逸品が発見できるかもしれません。青い目の人形(広報いちかわ参照)も捨てられるはずがないのですが…。

 1995.8.15広報.pdf (過去の広報いちかわ)

102 頭の中で漢字変換ができない…(10/16)

 文書作成が、ペン書きから「ワード」「一太郎」などの機械処理にかわってどのくらい経つのでしょう。今や手書きによるものは、メモや手紙だけになってしまいました。だからなのか、漢字が頭の中になかなか浮かんできません。歳のせいかもしれませんが。

  

 ワープロを使い始めたのは‘80年代。その頃はまだ「味がある」という勝手な理由で手書きのお便りにこだわっていました。そのうちパソコンに役目を奪われる頃から、自然とキーボード入力が中心の生活になりました。そのせいか、最近では手書きの場合、漢字がすぐに浮かばないことが多くあります。そのときはスマホやパソコンでの変換が頼り。「そうそう、これこれ」と思うことが多くなり、頭の回転の鈍さを痛感しています。

 先日、3年生が漢字テストをしているときに教室にお邪魔しました。問題にある「ひにく」という字が咄嗟に出てきません。隣の子の解答用紙を見て「そうそう、これこれ」状態。「先生~、校長先生がカンニングしてます!」って言われそうです。

 その時ふと思ったこと。なぜ「皮」と「肉」が「欠点や弱点を意地悪くとして遠回しに非難すること」という意味になるのだろうと。校長室に戻って早速検索!いやはや、便利な時代です。

 皮肉は、中国禅宗の達磨大使の『皮肉骨髄』が語源。『皮肉骨髄』とは、「我が皮を得たり」、「我が肉を得たり」、「我が骨を得たり」、「我が髄を得たり」と、弟子たちの修業を評価した言葉。骨や髄は、「要点」や「心の底」のたとえで「物事の本質」。皮や肉は表面にあることから「本質を理解していない」という非難の言葉。ここから「皮肉」だけが批評の言葉として残ったと「語源由来辞典」にはありました。

 そうかぁ、妻から皮肉ばかり言われるのは、物事の本質がわかっていない私への低評価だったのね。今更ながらに納得!

101 捻るとジャーのありがたみ(10/15)

 「すべての人に清潔な水を」

 電車内で見つけた中吊りにあるキャッチコピーですが、何のことだかおわかりになりますか?ウォーターエイドへの寄付を呼びかけるポスターです。「すべての人にとって清潔な水と適切なトイレが『当たり前にあるもの』になるようご協力ください」とあります。

  

 インターネットでも検索すると、海外の水事情が事例を交えて紹介されています。世界には、清潔な水を使うことができない人々が7億8500万人もいるそうです。例えば、朝6時に起きて4時間以上かけて水を汲みに行っても、得られるのは清潔からは程遠い少しの水。下痢に悩まされることもしばしばある地域があることを紹介しています。

 4年生が、社会科で「水」の学習をしました。どれだけの量を使い、どうやって家まで届けられるのか、人の営みと供給のための工夫を学びます。ただ、私たち日本人は、蛇口を「捻るとジャー」という水道の便利さを当たり前に享受しています。だから、ありがたみを実感する機会がないまま学習が終了することも。先進国であっても、「生水は飲まない」「水は買って飲むもの」という国だってあります。震災時などしか水の貴重さを感じることができないのは幸せなのかどうかわかりません。

 トイレだって然り。 清潔な水洗の洋式トイレしか見たことのない子もいるでしょう。日本でも50年も前は、汲取り式のボットン便所(写真下)や大便をすると「お釣りが返ってくる」という表現、糞尿を貯めておく「肥溜め」なんて当たり前にありました。私は、和式トイレの便器ぎりぎりまで糞尿があふれていて用を足せないという夢を見ることがあります。汚い話となってしまいますが、夢の中で用を足していたら…と思うと…。こういう話をすると「市川は都会だったからさぁ…」と妻は知らないふりをします。すみません。思い切り話が逸れました!

  

 

100 平凡な毎日が楽しい(10/14)

 5月のGW明けから始めたつぶやきのページ。毒にも薬にもならない内容で毎日更新して100回目を迎えました。びっくりです!だから、今日は敢えて平凡な日常を記します。

 月曜日に、1年生と江戸川堤へ虫捕りに出かけました。草が生い茂る中、バッタなどを真剣に追いかけ回しました。網を持って私と一緒に探していた子、虫を触ることを躊躇している友達の空の虫かごに、別の子が入れてあげる姿。楽しい1時間はあっという間。

  

 帰校後は、校長室に来た子と紙飛行機を廊下で飛ばして競いました。虫捕りも紙飛行機も、何十年ぶりだろうと思うくらい童心にかえって楽しんじゃいました。

 昨日は2年生がグループごとで街探検をしました。パン屋さんでいただいたラスクを、給食の時間に食べていましたが、昼休みにはお裾分けしてくれました。2片ですが、心のこもったプレゼントです。コンビニのバックヤードまで見せてくださったことを感激して話してくれる子もいました。その2年生が似顔絵を描いて届けてもくれました。小さなメモにはひらがなで、「校長先生へ いつもありがとうございます。かっこいい校長先生にあこがれています。」とあります。嘘でもうれしいですね。ましてや「かっこいい」なんて。妻や娘にだって言われた記憶がないような???

99 視力1.1はなぜない?(10/13)

 学校の健康診断や眼鏡を作る時などに行う視力検査では、視力表を使います。この視力表には、ひらがなやランドルト環と呼ばれる一ヵ所が欠けた輪が一面に書かれています。ただ不思議なのは、その視力表は0.1から1.0までは0.1ずつ増えていくのに、1.0の次にあるのは1.1ではなく、1.2、1.5、2.0となっていることです。

   

 視力とは、ランドルト環の開いている方向を識別することによって、2点が離れていることを見分けられる最小の「視角」を測定するものなのだそうです。日本では直径7.5mm、太さ1.5mmの円の一部が1.5mm幅で切れている環を5m離れたところから見て正確に切れている方向が分かる能力を「視力1.0」としているといいます。 よく理解できませんが、視力1.0以下では0.1の差は大きいものの、1.0を超えるとその差が小さくなるため、例えば1.1を測る必要性がないというのです。

 私は遠近両用眼鏡を使っています。でも、手元の小さな文字を見るときは眼鏡をはずしてしまいます。それを忘れて、よく見えないので眼鏡を額に上げようとして空振りすることもしょっちゅう。逆に、妻は老眼だけなので細かい文字を見るときは眼鏡をかけないと見えないようです。食事の時も「よく見えないから、何を食べているのかわからない。おいしさも半減する~」と言って、途中から眼鏡をかけることもしばしば。

 そういえば、1年ほど前に父が眼科で視力検査をした時のことを思い出しました。ランプが点いたランドルト環を見て、「右」「上」「左」と順調に進みます。検査員「次はどうですか?」 父「はい、どこも開いてない!」と即答。思わず吹き出してしまいました。

 母は、88歳(米寿)の誕生日を今日迎えました。父の米寿のお祝いはみんなで祝いましたが、今日は直接伝えられません。でも…記念日

98 決して「毒妻」ではありません!(10/12)

 「ねぇ、廊下側のシャッターを開けて!」「あと昇降口側もお願い」

 妻との会話です。この廊下側というのは、家の廊下ではなく「道路に面した東側」、昇降口側は「玄関面にした北側」の意味です。日常的に使われるので慣れてしまいました。

 庭の水やりから戻った私が、「ほら、ここ蚊に刺された、痒い!膨らんでる」と言うと、「ホクロじゃないの?」「違うよ!」「だいたい、(眼鏡かけていないから)見えていないし~」と、見る気すらなさそうなご様子。

 スマホのミュージックアプリで音楽を車内オーディオに飛ばして流していると、右手が伸びてきてスキップ!南沙織、柏原芳恵、中森明菜、小泉今日子、ゴダイゴ、イーグルス、井上陽水など古き懐かしい歌が流れているのに…。「こんな古臭い唄、ひとりの時に聴いて!」とつれないお言葉。

 先週末の天気が、長期予報で「晴れマーク」だったのに、台風14号の発生・接近で完全に「傘マーク」に変わってしまいました。きれいな夕陽を見たいと言って計画をしていた妻は、この変化を「絶対あなたのせい!」と断言です。

 こうして書いている毎日のブログ、「今日のはつまらなかった!」「最後をきれいにまとめようなんて意図が見えすいている」「関心ないことだと、斜め読みで頭に残らない。今日はどんな内容だったっけ?」と、妻は辛口の評論家。

 今日は「私が主人公で、なかなか面白かった」と言うかも…。

97 好きな食べ物=バナナ!と即答(10/9)

 スーパーで「バナナ98円」なんて表示を見ると買いたくなってしまうのが性。私にとってバナナは、まさに「フルーツの王様」的な存在。スイカも好きですが、一年中安価で食べられるのはバナナだけ。でもこのバナナ、なんと人間とDNAが50%同じだとか?意味不明です。

   

 バナナの75%は水分で、一日に必要とされるビタミンCの15%を提供してくれます。ただし、バナナの食べ過ぎは禁物です。成分に含まれるカリウムを多量に摂取すると不整脈が発生するそうです。その食べ過ぎレベルは480本。誰も食べません!フィリピンではバナナケチャプがあるらしいです。

 バナナは腹持ちがいい割に低カロリー。スポーツの前や会議の前に食べるとよいと言います。テニスの錦織選手が休憩中にバナナを食べていたのを目にしたことがあります。私もランニングの前は、水分とバナナで糖分摂取することもたまにあります。 

 そういえば、小学生のころ、給食で出されるバナナは丸ごと1本。デルモンテ、チキータ、ドールとかいうシールが貼ってあるものをゲットするといいことがあるような気がしたものです。そうそう、バナナの曲がった内側の皮をめくって、スプーンで食べるバナナボートがおしゃれと思っていた時もありました。現代の給食では、バナナ1/3だったり半分だったりですから、剥いて一口!あっ、なくなっちゃった。

 

96 親の笑顔は、子供にとって最高の栄養!(10/8)

 先日、施設にいる母のもとへ行ってきました。母は、右半身麻痺で「話せない」「字が書けない」「歩けない」ため、様々な代理手続きに時間・手間とともに複雑さが加わります。しっかり者の妻がいる時は安心なのですが、一人対応もしばしば。相手の話を十分理解できないまま家に戻ると、「なんでちゃんと聞いてこないの」と怒られます。「ガキの使いじゃあるまいし」という心の声まで聞こえてきそうです。

 さて、そんな私ではありますが、自分が親となって、子供の笑顔にどれだけ助けられてきたでしょう。幼少の頃の無邪気な笑顔、大きくなってからも見られる笑顔は、どんな言葉にも代えがたい宝物です。

 そして今は、父や母の笑顔も喜び・励みになっています。先日の訪問時も窓越しに、あるいはディスタンスをとりながら話しかけた際に見られる優しい笑顔。報われる瞬間です。ある漫画の一コマに、「(親が笑顔で頑張っていれば子供はわかってくれる。)笑顔こそ、子育ての最高の栄養」という一節がありました。私が60歳間近になった今も、父や母の「笑顔の子育て」は続いているようで、なんか嬉しいような面はゆいような…。

 私のシワシワ笑顔は、市川小の子供たちにどう映るのでしょう。家では、わずかであっても妻の栄養になっていることを願うばかりです。ただ、それを帳消しにしてしまう心無い言動には要注意!

 

95 いのちをみつめる(10/7)

 爽やかな青空が広がっています。でも夕方から雨だとか。台風14号も進路予想が難しいらしく、予報円が巨大です。今朝の進路予想を見ると、関東地方を目指すように右折しているではありませんか。そして、12日(月)には千葉県周辺へ。今後の状況を見定めていく必要がありそうです。

 さて、先週、ある学級を借りて1時間だけ授業をさせてもらいました。子供の考えを引き出す掛け合いではなく、一方的に話をする形態となってしまいましたが…。テーマは「かけがえのない命」について!パワーポイントの資料作りには結構時間がかかりました。考え始めると、あれも伝えたい、これも考えさせたいといった欲が出るのを抑えながら精選するので、どういう資料を提示すればよいのか悩みます。でも、朝会の話を考える以上にワクワク感と難しさがありました。そんな授業後の感想の一部を紹介します。たとえ言葉にならなくても、何かの拍子にフッと思い出すときがあればそれで十分です。

*生まれてきてうれしい。

*自分の命は奇跡なんだなと思った。産みたくても産めない人だっているのに、自殺してしまうなんてもったいないと思っていたけど理由があるはず。そのニュースの目先のことだけでなく理由もわかればいいなと思った。

*3億に一人!自分は「奇跡の人」だと思った。

*たとえ生まれてきてもずっと生きられるとは限らないから、自分の命は自分で守らないと、大切な命が簡単に消えてしまう。でも、助けを借りたいときは頼ってもいい。自分の命は、他に代わるものがないから。

94 配水量と番組視聴との関係に驚きDEATH!(10/6)

 9月27日(日)に、ドラマ「半沢直樹」の最終回があり、視聴率32~34%という数値を叩き出しました。「半沢ロス」を感じている人もいるようです。

 ヤフーニュースを見ていたら、「『半沢直樹』見たさでトイレ我慢か? 放送後の水道量が急激アップ 福岡市水道局が上昇グラフ公開」という面白い見出しに、思わずクリック!(勤務中ではなく…念のため)

 簡潔に言うと、放送中はトイレを我慢して固唾をのみながら画面を見入り、終わったあとには余韻に浸りながらトイレやお風呂に向かったというのがグラフから読み取れるというわけです。多くの人が番組終了後、一斉に日常生活に戻る姿を想像するとおかしくなります。

 こうした現象は、サッカー日本代表戦やラグビーW杯南ア戦、指原莉乃さんが1位となったAKB総選挙後などでも見られたそうです。福岡市では、市内の配水管の流量や水圧を24時間体制・遠隔操作でコントロールするので、急激な水使用量の増加にも対応できるようです。

 何よりも、事象と事象を結び付けて分析する目、それに気づく眼力には恐れ入ります。

  

《福岡市水道局資料 赤線が9/27 18:00~23:00》

 

93 金木犀の香り(10/5)

 約一か月前、9月に入っても夏日が続き、「暑い~」と顔をしかめていたのに、朝は長袖のYシャツに上着を羽織る日が増えてきました。きちんと季節は巡っていくのだと、今更ながらに思う今日この頃です。そして、先週末に初めて感じたキンモクセイの香りが、数日の間に強さを増して漂ってくるようになりました。どこだどこだ?と周りを見渡し、木を確認!市川小にも14号門を入ってすぐ右と正門の左右にオレンジ色の小さな花が咲き誇っています。もう少しすると根元のコンクリートがオレンジ色のじゅうたんに染まります。ただ、このキンモクセイ、花と香りの季節しか注目されない気がします。常緑ですが、正直かわいいと感じません。だから、我が家の庭には姿はなく、ご近所の香りを楽しませてもらっています。

   

 キンモクセイが好きになったのは、車の芳香剤の影響です。40年ほど前、免許取りたての頃、芳香剤は決まって深緑色の瓶の「ポピー」。キンモクセイの匂いだったのです。今でも時々、「クルマに~ポピ~ポピ~…♪」って歌ってしまいます。

 秋が深まっていき、子供たちはどんなことに季節を感じるのでしょうか。7月10日(Vol.44)のこの欄にも似たようなことを書きましたが、「香りと音の記憶」は何十年経ってもその時の記憶を蘇らせてくれるから不思議です。

 今朝は、正門のキンモクセイを数本切って校長室に飾りました。誰が最初に気づいてくれるでしょうか?

 

92 感動!感激!(10/2)

 昨日の業間休み、校長室の扉をノックする音に、「どうぞ~」と迎い入れたのは4年3組の10人以上の子供たち。男の子も女の子もいます。なんだろうと思っていると、大きな袋から千羽鶴が現れました。この瞬間、私の頭の中は「???」状態。すると、「コロナが早く終わるように千羽鶴を折りました。飾ってください」と言います。クラス全員ではなく有志だというから驚きます。よく見ると、鶴のいくつかに数字が見えます。397、512、846…。ちゃんと数えて糸を通したのです。

 せっかくだからみんなに見てもらえるようにと、子供たちは職員玄関を入った真正面の場所を選びました。写真のように飾らせてもらっています。

 学級全体で取り組んだ活動ではないという部分に価値があります。つまり、誰に言われたわけではなく、担任が言い出しっぺでもなく、自分たちで考え行動し、校長室まで届けたことこそ、学校教育目標「夢の実現に向けて行動する子どもの育成」そのもの!こうした行動力が見えるというのは、うれしいというか感激です。千羽鶴という宝物を、私自身がもらったような喜びでしたので、皆様にお伝えしたくて紹介します。

 

91 味よりも雰囲気?!(10/1)

 今日10月1日は「コーヒーの日」だそうです。国際的にコーヒーの新年度が始まるのが10月で、今日がコーヒーの年度始め。さらに、日本では秋冬期にコーヒーの需要が高くなることから、1983(昭和58)年に全日本コーヒー協会によって定められたとか。

 このコーヒーが日本に伝えられたのは江戸時代に遡り、シーボルトが「骨喜(コッヒー)」という名で、健康に良い飲み物(薬)として紹介したと言われます。

 さて、コーヒーを飲んでおいしいと感じるようになったのはいつのことでしょう。以前は、ブラックで飲むのを格好いいと思いながらも常に砂糖とミルクをin!それが、今ではブラックオンリー。家では毎朝、コーヒー豆をミルで引いて、ポットで湯を注いで…。忙しくても欠かせないものになりました。

  

 カフェ店もびっくりするほどたくさんあります。「スタバ」「ドトール」「タリーズ」「サンマルクカフェ」「星乃珈琲」「コメダ珈琲」「上島珈琲」などなど。私は一人で入るには気後れしてしまいます。昔ながらのナポリタンを食べさせてくれる小さな喫茶店がちょうどいいかも。