校長の部屋

2020年9月の記事一覧

89 ひたむきな姿に寄り添い応援を(9/29)

 子供のころ、よく観ていたテレビ番組といえば、大相撲とプロレス。そして「8時だよ、全員集合!」の3本です。先の2つは、チャンネル権があって格闘技好きだった祖母がよく観ていました。だから、今でも当時の力士やレスラーの名前が次々と浮かんできます。

 さて、稀にみる大混戦となった大相撲秋場所。横綱二人が不在ではありましたが、106年ぶりに新入幕力士が優勝するかもというわくわく感がありました。この「翔猿」の活躍が、場所を盛り上げたといってもよいのではないでしょうか。14日目、大関と戦って負けても笑顔を見せ、千秋楽も優勝した正代に負けはしたものの、表情は清々しいものでした。「力士人生で一番楽しかったかもしれない」というコメントを残しています。小兵を応援する判官びいきは日本人の気質ですが、それを差し置いても、ひたむきな姿勢には手を差し伸べたくなります。

 たとえ不格好でも精いっぱい取り組む子供たちに、私たち教職員は寄り添い応援し続けます。

88 ウクレレ教室を無料体験!(9/28)

 朝から気持ちのよい秋晴れの空です。今日から個人面談が始まりますが、よろしくお願いします。

 さて、昨日はウクレレ教室で約1時間近く、個人レッスンを体験してきました。独学で始めたものの、モチベーションが上がらず、それにも増して、本当にこれでよいのかとDVDで確認はするもののあやふやなままの3週間でした。「変な癖がついてしまう前に、基礎だけでも指導してもらった方がいいよ」という妻の後押しで、まずは教室体験となったわけです。教えてくださった講師の方は同じ歳。お笑いの「どぶろっく」のギターを持たない方に似ていました。

  

 雑談を交えながら、「目からうろこ」「そうだったんだぁ」と思うことがたくさんあって楽しい時間でした。基礎というか、初歩から学ぶことがいかに大切であるかを実感した次第です。

 「こんなふうになりたい」という憧れからやる気が膨らむということは、子供でも同じ。そんな種を学校でも家庭でも蒔いていきたいと思います。出てきた芽はみんな違うでしょうが…。

 

87 生長、そして収穫の喜び(9/25)

 5年生が理科の学習で植物の発芽や生長を学びました。いま、プール脇のスペースにはカボチャやメロン、トウモロコシなどがひっそりと植えられ、見守られています。生長している様子を写真に収めてきました。メロンは網目がクッキリし始めています。

  

 家庭でプランター菜園などを楽しまれる方もいらっしゃるでしょう。以前栽培した「オクラ」と「空心菜」は手軽で次から次へと収穫できました。自分で作ったものを食べるのは格別です。だから、丹精込めたメロンやカボチャを収穫して、切れ端くらいの大きさでも食すことができたらどれだけうれしいでしょう。口元がほころぶ様子が思い浮かびます。でも、給食の検食と同じように、校長の毒見は不可欠です!まずは私が、じっくり堪能させていただくことにしましょう。

 子供たちのちょっとずつ変わっていく姿も「収穫」と言えるかもしれません。大人になったときの「収穫」も楽しみですが、半年、一年…といった短期で見止められる「収穫」にも気づかせたいものです。そのためには、周りの大人がきちんと見て気づいていることが大事だと、学校再開4か月が過ぎようとしている今思っているところです。

 

86 初任校の思い出

 36年前の初任校は中国分小学校。先輩や保護者の方に育てていただいた5年間でした。

 1年目、当時の校長先生から校長室に呼ばれました。失敗ばかりでしたから、また怒られるかな?と思って部屋に入ると、「南氷洋の氷が手に入ったから」と男性教員にナポレオンをロックで振舞ってくれました。氷が解けるときに「プチッ」といういい音が耳の奥に今も焼き付いています。今では考えられないことです。

 放課後、プール掃除が終わったばかりで、サンダル履きのままサッカー部員に練習の指示。プール掃除お疲れ様の会が職員室で開かれるので、少し急いでいました。心の隙あったためか、ボールに足を取られて転倒!左肩脱臼でした。これが最初で、2度目はスキー場。3回目は、友達とキャッチボール中に起こりました。そして4回目は、朝、うつ伏せから起き上がるときにグキッ。今でも脱臼が怖くて、風呂場は特に気をつけています。

 当時、中国分小は歯科保健の推進校で、文部大臣賞(当時)の表彰をされることになりました。まずは、多くの参観者を前に授業をしなければなりません。「誰が?」「あなたしかいないでしょう」と、当然のようにペーペーの私にお鉢が回ってくるわけです。歯列について学習する教材に、歯並びの悪い自分の歯型を石膏の模型にして授業をしました。あの歯型模型は、「誰の?気持ち悪いから処分!」といった不当な扱いを受けたことが推察されます。

 娘が生まれたのも初任校勤務期間中。サッカー部の保護者からいただいたカッコウ時計は、今も我が家のリビングで時を刻んでいます。30年間もの間、ほぼ正確に!まだまだ書ききれないほど思い出がいっぱい。

  

 一方、この市川小での思い出もたくさんできるといいなぁと思っています。「不格好でも一生懸命取り組めば、きっと輝く思い出になるはず」と格好(カッコウ)のよいことを言ってみたいものです。

 今日は妻の誕生日です。急いで帰ります。

 

85 おやつという文化(9/23)

 4連休はどのように過ごされましたか。気温が少しずつ落ち着いてきて過ごしやすくなってきたので、「もつ煮」を作りました。先々週末に、あるレシピどおりに初めて作ってみましたが、なかなか美味しくできました。妻の「また作ってね」の言葉に気をよくして、再度挑戦!ポイントは、味噌とかつお節、具材炒めの3つでしょうか。妻と二人だと2~3回は食べられます。昨日は息子夫婦が来たので多めに作ってみましたが。

  

 そういえば、今読んでいる時代物の文庫本に「お八つ」という表記がありました。調べてみると、江戸時代は1日2食が一般的で、その頃「八つ時(午後2時から3時頃)」に小昼という間食を摂っていたそうです。その間食を「おやつ」と呼ぶようになり、やがて間食全般を「おやつ」と呼ぶようになっていったということです。

 英語表記だと「OYATSU」となることも初めて知ったこと。これは、「おやつ」が日本で生まれた素晴らしい文化で、ただのスナックや軽食とは一線を画していることを物語っているように思います。んっ、するとまだ少し残っているもつ煮は、「おやつ」にピッタリかもしれない!

 台風が近づく今週末は大雨と強風が心配されます。メールでの連絡となるかもしれませんので、チェックを忘れずにお願いします。