校長の部屋

2020年8月の記事一覧

69 週末は、滴る汗とやぶ蚊への献血(8/28)

 夏休みが終わっても、まだまだやぶ蚊が飛び交う小さな庭の手入れは欠かせません。腕や脚、首といった肌が出ている部分に虫よけスプレーを吹きかけ、庭には空間バリアを張るスプレーで蚊を寄せ付けないようにします。なかなか効果を発揮してくれるのですが、時々頭に蚊が止まります。まさに、お経を書き忘れた芳一の耳(耳なし芳一)状態です。刺されたことに敏感な頭皮ですので、手でピシャリと頭を叩きます。してやったり!手のひらには無残な蚊のご遺体と血が付いています。この様子、はたから見ると、坊主頭のじぃさんが自分の頭をぺしっと叩いている滑稽な光景にしか見えません。血を吸ったお礼に残していった痒みに耐えかねて、ポリポリと頭を掻く姿は、まさに夏の風物詩です。  

 こうして汗びっしょりになった顔と頭を同時に洗面所で洗います。タオルで拭いて部屋に戻ると「臭い!」と言われて、冷感シートで体を拭いている脇で、「消臭!」と言いながらデオドラントウォーターを吹きかける妻がいます。チラッと横を見ると、してやったりの顔!

 明日も汗とやぶ蚊、そして難敵「妻君」との戦いが展開されます。

 

68 餌を自分で探し、獲得できる子に!(8/27)

 芸人の小島よしおさんの「算数」が、ユーチューブで好評だというので見てみました。おっぱっぴー小学校の小島よしお先生の授業は、毎回「ピーヤ!」で始まります。塾の協賛もあり、短時間の中でうまくまとまっています。芸人の話術と道具を効果的に駆使しているので子供には興味がもてると思います。私たち教員も子供の心を惹きつける、ある意味で演技・演出は不可欠ですが、様々な目がありますから過剰には注意が必要です。

 ただ、ユーチューブの映像は一方通行であるため、「考える」より「教える」に力点が置かれているのは否めません。ですから、復習や確認、苦手克服の手立ての一つとして活用するのであれば楽しく学習できると思います。教科書会社の動画とともに、一度ご覧ください。

 今後数年は、新型コロナ感染症とうまく付き合いながら学校生活を送ることが求められるといいます。オンラインによる双方向型学習への環境整備も着々と進みつつあります。オンライン授業が終着点ではありませんが、まずは教員誰もが効果的な活用ができるように慣れることから始めなければなりません。子供たちに至っては画面から与えられる餌(知識等)をついばむだけでなく、自ら新しい餌(知識・思考判断力・表現力など)を求めて自ら行動・獲得できるようにしていかなければなりません。これは、本校の学校経営全体計画に謳っていることに通じていると考えています。

67 プレゼントできるように(8/26)

 最近、毎日Yシャツの胸ポケットに写真のボールペンをさして教室を回っています。目立つこともあって、子供たちにはなかなか好評のようです。

      

 実はこのペン、現在、県行政で勤務する同期の校長先生からのプレゼントです。私がティガーを好きなことを知っていて、手紙を添えて贈ってくれました。そこには、次のように記されています。

 「(ある校長先生が)「笑う門には福来る」と題し、笑いの大切さを述べ、“子供たちや子供たちの家族、そして地域の皆様が、いつもにこやかな笑顔と笑いに包まれることによって、幸福がたくさんやって来ることを心より願っています”と結んでいます。今のような、なんとなく重たい空気の現場には笑いが大切でありましょう。そんなことを考えていたら、文具ですばらしいものに出会いました。校長先生が胸ポケットにこれを入れて教室を周ると、子供たちはにっこりしますし、先生方も気持ちがやわらかくなること間違いありません。きっとやってくれるだろうと信じてお贈りします。名前も書いておきました。」

 こんなふうに、学校を離れていても子供たちを一番に思う仲間がいることを誇りに思います。そして、プレゼントしてくれた気持ちに応えられるように、笑いを振りまき、笑いの渦を作れるようでありたいと思います。ちなみに、贈ってくださった校長先生は「男性」です!

 

66 伸びゆく子供と教職員に(8/25)

 朝は少しだけ過ごしやすくなりました。昨日に続いて、半沢直樹ネタから。

 第5回の放送で、帝国航空を視察した半沢直樹が部下に次のように言う場面があります。

 「倒産寸前の会社は、社外の人に挨拶しなくなる。会社に対する自信と誇りがなくなるからだ。(でも、ここの)従業員は皆、自分たちの仕事にプライドを持っている」と。

 私たち教職員はどう見えているのでしょう?「市川小」というブランドにプライドをもって、伝統を大切にしながらも新しいことに挑戦しようとする気概が感じられるでしょうか。保護者や地域の方、その他の来校者に、気持ちよい挨拶をしているでしょうか。子供たちはどうでしょう?

 こうしたことを振り返るために、7月には保護者アンケートを実施しました。この結果は、次の学校だより以降でお伝えしたいと考えます。アンケートに限らず、随時ご意見をいただけるように相談箱も設置していますのでご活用ください。保護者・地域の期待と応援を自信として伸びてゆく学校を目指します。

 暑い中でも楽しめるクイズを主題します。親子で考えてみてください。校長からの挑戦状1.pdf

 

65 半沢直樹(8/24)

 昨日23日で6話を数えたドラマ「半沢直樹」。25.5%という驚異的な視聴率は第5回のものです。まさに独り勝ちの様相を呈しています。毎回、見ているこちらの胃がキリキリするほどです。自分が半沢直樹の立場だったら思わず手が出てしまいそう。また、こんなご時世ですから、「そんなに顔を寄せ合って、大声出して唾を飛ばしあってはダメですよ」なんて無粋なことも考えてしまいます。

 さて、このテレビの視聴率ですが、一般的に公表されるのは「世帯視聴率」なのだそうです。つまり、一家に1台のテレビだった時代の名残りといえます。仮に4人家族がそれぞれのテレビで違う番組を観ていたとしても一番組分しか計上されない仕組みのようです。25.5%という数値も「世帯視聴率」!

 一方、「個人視聴率」というのがあるそうで、調べ方は知りませんが、各個人の視聴する番組のデータなので、より正確で実態に即しているといえるかもしれません。スポンサーは、今や個人視聴率のほうを重視するようで、秋からの新番組についても大幅な変化があるかもしれません。ある意味、期待されます。

 白黒テレビがカラーテレビに変わった時の感動を知り、テレビはお茶の間に家族みんなが集まって観るものという感覚で育ってきた世代としては、地上波以外のチャンネルがたくさんあることや裏番組を複数録画できる機能を持つことなど、考えられない進化です。もう少しすると、どんなことが楽しめるようになるのでしょう?でも、使いこなせるかどうか不安でなりません。

正しい情報で正しく判断(8/21)

 朝から来客、体調の優れない子等への対応などバタバタ、でも充実した午前中です。

 8月初旬に、大阪府知事が「うがい薬」に一定の効果を認めるという報道後、薬局のうがい薬が品薄になりました。また、普段なら1200円程度のうがい薬が、ネット上で2万円!びっくりです。

    

 人間の心理の表れでしょう。これまでも、テレビで健康関係の番組が放映された翌日、店頭から品切れ続出がありました。例えば、納豆。あるいはバナナ、ゴマ、ヨーグルトなど様々です。

 SNSによる情報も、テレビ以上に影響が大きい時代です。情報操作が疑われる場合もないとは言えません。また、全体を伝えず部分だけを切り取って伝えるということもあります。全体像が見えない中での判断は危険です。不安があると何かにすがりたい気持ちは当然ですが、正確な情報収集による正しい判断が求められるということも忘れてはなりません。

 これは学校にも言えることです。例えば、学校での担任の言動に対して、電話等でお叱りを受けることもあります。反省して襟を正す必要があります。一方、ある場面だけを切り取って「おかしい」という話をいただくこともあります。担任と児童のやりとりの中で、どういういきさつでどういう対応があったのかをしっかり把握した上で正しく判断し、丁寧かつ迅速に対応・説明することを心がけたいと思います。一緒に話しながら前に進んでいける関係を築くことが、子供の成長に生かされると考えます。お気づきの点はご意見ください。

 

ありがたや~(8/20)

 お盆前に、一人暮らしをしている娘が家に泊まりに来ました。同じ市内なので帰省と呼べるものではありません。

 食卓を囲んでいるときに、しみじみと「いろいろなありがたさがわかるようになった」と話します。洗濯かごに汚れ物を入れておくと、翌日にはきれいになっていること。朝起きてくると、あるいは仕事から帰ってくるとご飯が用意されていること。お風呂が沸いていることなどなど。さらに、冷蔵庫を開ければ飲み物から調味料が揃っているし、トイレットペーパーがなくなれば棚からすぐ出してこられること。つまり、「いつでもそこに当たり前のようにほしい物がそこにあり、当たり前のように存在していた」と。でも、「当たり前と思っていたことが、実は当たり前なんかじゃなかったと初めて気づいた」と言うのです。今は、買ってくること、行動を起こすことから始めなければ、何も始まらないということから、「ありがたさ」を実感しているというのです。

      

 この「ありがたい」は、「有難い」と書きます。元々は、お釈迦様が弟子に話したたとえ話からきているそうです。「人間に生まれたのは、とても有ることが難しい、困難なことなのだよ」と説いたといわれ、生きているとは当然のことのようだが、たくさんの偶然がつながって自分という存在が有るというわけです。

 現在の使い方は、大きく3つに分けられます。「人の好意に対して、感謝の気持ちを表す」場合、「都合よく物事が進み、嬉しい気持ちを表す」場合、「もったいないと思う、恐れ入る気持ちを表す」場合です。

 一人暮らし経験がない私としては、有難いの対義語といえる「当然・当たり前」となってしまわないように日々感謝の気持ちと、「自分でやろうとする」を習慣化できるようにしなければならないと、娘の話を聞きながら考えた次第です。

私の夏休み(8/19)

 夏休みの目標を職員会議で発表したのが7月31日。「ランニングを50km以上、昼食作りを3回以上」というものでした。

 ランニングに関しては天気に左右されますが、今年は「暑さ」が最大の壁。だって、朝の6時からすでに28~29℃もありますし、夕方もなかなか気温が下がりません。そんな中、早い時間から飲み始めたい妻を横目に2日に一度は汗びっしょりになっていました。こちらの目標に関しては60kmを超えたので達成!

 でも、昼ご飯づくりは1回もしませんでした。外出から戻ってすぐに食べるには、何を作るかすら考えていない私に任せては時間の無駄となります。機会を与えてもらえなかったという、まるで小学生の言い訳をしながら、夕食のカレー作りを1回、スモーカーを引っ張り出して作った燻製が1回、漬け丼用のタレ作りが1回、手が痒くなるので妻がやらない山芋おろしが1回という悲惨な結果です。これこそ、一人暮らしの経験ゼロのなせる業?!

 何もできなかった埋め合わせに、最終日になっておしゃれなカフェでランチをご馳走して、私の夏休みは終わっていったのでした。

 

夜空のムコウ

 8月3日に更新してから2週間が経ちました。あっという間です。夏休みをどう過ごしたかは、子供たちの表情や言動で把握したいと思います。今朝、駅前交差点に立ちましたが、歩道が狭くなっている箇所は児童と通勤の方が交錯します。駅寄りの歩道を歩く児童には、Softbank側まで渡る方が歩道が広くて安全であることを伝えました。

 さて、8月3日から4日にかけての日付が変わるころが「満月」になる瞬間だったようです。でも、夕方、東の空には雲が垂れ込めて、残念ながら月は見えませんでした。この「満月」について、英語では各月ごとの名称があるそうです。

1月…「Wolf Moon」(狼)  2月…「Snow Moon」(雪)

3月…「Worm Moon」(芋虫)  4月…「Pink Moon」(桃色)

5月…「Flower Moon」(花)  6月…「Strawberry Moon」(苺)

7月…「Buck Moon」(男鹿)  8月…「Sturgeon Moon」(チョウザメ)

9月…「Harvest Moon」(収穫)  10月…「Hunter’s Moon」(狩猟)

11月…「Beaver Moon」(ビーバー)  12月…「Cold Moon」(寒)

 アメリカ先住民は季節を把握するために、満月に動物や植物など様々な名前を付けていました。先住民にとって、チョウザメ漁は8月を象徴する行事だったのだとわかります。

 話は少し変わりますが、12日夜から13日未明にかけて、三大流星群の一つで夏の夜空を飾る「ペルセウス座流星群」がピークを迎えたそうです。利根川河川敷に観に行っていた娘から、「曇っていて見えなかった」とメールが来たのは翌日の昼過ぎです

 月や星の特徴を学ぶのが4年生、月の満ち欠けは6年生の理科で扱います。明日19日は月齢がゼロです。これから徐々に大きくなっていくお月さまとともに、夜空のムコウに思いを馳せるのもいいですね。ちなみに、「ハーベスト・ムーン」は9月2日(水)のようです。

 

老後の趣味に悩む?(8/3)

 夏休みに入って梅雨明けしました。やっと夏らしい日の登場です。昨日は夕方から高圧洗浄機で洗車等するとともに、苔が生えて黒ずんだ駐車場のコンクリートをきれいにしました。庭の一角でひっそり咲いていたツユクサを抜き、シダを刈ってスッキリさせました。そして、今日からはしばらく子供たちのいない学校が続きます。

 さて、先週の「特技」に引き続き、今日は「趣味」について。車いじりと庭いじりは好きですが、趣味と呼べるものではありませんし、一日中やっていられるものではありません。

 「趣味」という言葉を想うと、そう遠くない「老後」をイメージされます。つまり、退職後に趣味がないと時間を持て余すでしょうし、教員以外の友達がいないと人とのかかわりも激減することが目に見えています。ずっと家に居られては困る妻が気になっていることの一つです。

 数年前に、自宅近所で畑を借りましたが、1年も経たないうちに限界が見えてやめてしまいました。休みの日にはランニングをしますが、一人で気の向くままに走るのが気楽ですし、この先ずっと走れる保証はありません。

 そこで、思いついたのが「ロードバイク」。結構な年齢の方が走ってい る姿を見かけます。もしかすると、自転車屋主催のツーリングにでも参加すれば、引っ込み思案な私にも仲間ができるのでは?そんな気持ちがムクムクと入道雲のように湧いてきます。こういう時こそスマホで検索!ロードバイクについていろいろ調べていたら、隣から「絶対買わないからね!」と神の声。先制攻撃を受けてしまい、「ロードバイクも転倒」といった次第です。

   

 う~ん、何を趣味にしましょう?「というか、趣味って無理してつくるもの?」という神の声が降ってきそうです。