校長の部屋

2020年6月の記事一覧

相談箱の投書から(6/29)

 金曜日の学級懇談会に、多くの方がご出席くださいました。また、役員選出においてもご理解とご協力、ありがとうございました。

 土曜の午後に母が入院する病院へ生活用品を届けに行ったら、新型コロナに感染した方が入院しているという話がありました。電車内や街中は、少し前と違って多くの人が動いています。無症状の感染者がその中にはいるかもしれません。自分だって例外ではありません。市内の小中学生が感染している報告が先週あったように、学校・保護者・児童それぞれができることをきちんと実践していくことが求められていると強く感じます。

 さて、校長室前の相談箱に手紙が投函されるようになってきて嬉しく思っています。先週は、「運動会をやりたいです」「ホワイトスクールをやってほしいです」「なぜ、シャーペンを使ってはいけないのですか」など。中には、「佐藤健とガッキーと山Pが好きすぎて困っています」といった悩みまで。

 私も山Pが好きで、懲りずに再放送の「野ブタ。をプロデュース」(2005年)を録画して観ていたくらいです。少し前のことですが、テレビを見ていたら、山Pこと山下智久さんが出演している海外ドラマの撮影風景を放送していました。山下さんは英語ペラペラ。監督からの注文にも自然に対応しています。格好いいだけでなく、英語力や人間性など中身も素晴らしいことがうかがわれました。

 話は戻りますが、投書への回答は、校長室前に掲示させてもらっています。該当の児童だけでなく読んでもらえると嬉しいなぁ。ただし、「佐藤健・ガッキー・山P大好き」については解決策を見出せませんので、応援だけさせてもらいます。

 

スイカ&トウモロコシを食べてこその夏の入り(6/26)

 今週月曜日帰宅すると、富里に住む知人からお中元のスイカとトウモロコシが届いていました。晩ご飯の後、早速いただきました。今年の初スイカは甘い!赤い部分が残らない位スプーンですくってモグモグ。まるで虫かごに入った、カブトムシの食べ残し状態です。

 さて、スイカの食べ方は人ぞれぞれ。切り方にもよりますが、スプーンなど使わずに豪快にかぶりつくという方もいるでしょう。知りたくもないでしょうが、私の食べ方紹介コーナー!!

①切断面に対して垂直にくり貫く

②2面なら両側から、3面あれば三方の皮近くの白い部分の上から丸~くくり貫いて貫通させる

③徐々に赤い実の下の方を食べ進める

④頂上近くの尖った部分がやっとのことで支えられた状態になるが、ここはまだ食べない

⑤その頂上部分を崩して、皿あるいはスイカの片隅に置いておく

⑥頂上部分を避けながら、スイカの赤い部分を全部食べる

⑦最後に、一番甘いスイカの中心部(尖った頂上部分)を堪能する

⑧満足気にごちそうさまをする

   

 この食べ方、当然ですが自分の家でしかできません(品がないので人様にお見せできません)。私が小学生のころから身についている「貧乏食べ」なのですが、なぜか息子も同じような食べ方をするようになっていました。ちなみに、ここ数日は「スイカの穴を掘ると、テーブルに汁が飛ぶから細かく切っておいたよ」といらぬ配慮をいただいており、楽しみを奪われたような気分?

 恥ずかしくてちょっと人には見せられないっていう習慣?ルーティーン?が、皆さんにはありませんか。

給食提供の工夫(6/25)

 今日は、子供たちも私も楽しみにしている給食について書いてみます。

 初日22日の給食で、ごはんと赤魚のみそ焼きが透明パックに盛られた状態で教室まで運ばれたことはブログでお伝えしました。翌23日(火)のメニューは大人気の「揚げパン」でしたが、これも1個1個が紙袋に入れられていました。提供される給食はおいしく安全であることが大前提ですが、配膳中・食事中における感染症対策も栄養士は考えています。配膳のためにかかる人数と時間、これを極力少なくするための工夫の一つです。そして、それを理解しながら手間を惜しまず協力してくれる給食室の調理スタッフにも頭が下がります。

 ちなみに、昨日も今日もごはん系ですので、透明パックでの配膳です。みんなが大好きなカレーがしばらく登場しないのは、大皿にご飯を盛り、カレールーをかけるという作業を避けたいという理由からのようです。もう少し我慢します。

 

私のためらい(6/24)

 今の私にとって、市川駅周辺は「迷い」が強くなる地域?です。

 一昨日の退勤時に、学校周辺道路で父親と手をつないで歩く1年生くらいの男児を見かけました。ランドセルは背負っていませんが、市川小の児童と思い、お父さんにも会釈をしました。すると怪訝な顔で見られてしまいました。「違ったんだ」とばつの悪い空気が私を包み込んだのでした。

 分散登校の際にも似たようなことがありました。市川駅前14号の交差点に立っていたのですが、「おはよう」と声をかけ、曲がる車を止めて横断歩道を渡るように促したところ、「こっちに行きます」的な合図をくれました。どうも真間小の児童だったようです。

 自転車に乗る子供、親子連れで歩く子供などいろいろ。子供たちの顔をまだ覚えていない私は、会っても挨拶を躊躇ってしまいます。「市川小で~す!」というオーラを発してください。そうしたら、迷える仔羊は自信をもって声をかけたいと思います。

 別件ですが、学校の活動が通常に戻ってくると、忘れ物や落とし物が増えていきます。トップには大事だと思われる落とし物の画像を貼ってあります。ご確認ください。(児童に放送で呼びかけましたが、持ち主が現れませんでした)

 

校章の由来判明(6/23)

 先日出勤すると、校長室の机上に1枚の紙が乗っています。地域の方(児童のおばあ様)からのメール文でした。以前のプラタナスを読んで、校章のルーツを教えてくださるものでした。市川小の玄関前(旧校舎?)には、月桂樹の大木が歴史を刻むようにそそり立っていたといいます。校章の制定にあたって、この月桂樹を学校の象徴として校章のデザインに取り入れたのだそうです。そういえば、14号門入ったところに記念植樹の月桂樹が植えられていますね。校歌の最後にも ♪かざす ほまれの 月桂樹~♪ と歌われています。

   

 ところで、市川小の校歌、きちんと聴いたのは入学式の2回だけ。いつもなら4月の「今月の歌」で流れるので、自然とメロディを覚えるのですが、残念なことに今年はまだ声にできるような状況ではありませんから…。

 さぁ、1年生とどちらが先に歌えるようになるか競争です。

初体験(6/22)

 スイカが食べたくて、富里方面へドライブがてら出かけました。今年は、出来が悪いのかコロナのせいかわかりませんが高い!手を出せずに多古にあるアジサイ寺に寄って帰りました。

 さて、昨日は初めての体験が2つありました。

 その一つは、ワイシャツのアイロンがけです。普段は妻が大変な思いをしてやってくれています。時々「あー、ワイシャツのアイロンがけが溜まっちゃった」と言いながらも。昨日は、「自分でできるようになりなさい」と言われてご指導を仰ぎました。まず襟。そして、胸、背中、肩、袖と進みます。半袖はまだしも長袖は気を使います。アイロンのしまい方まで全部。これって本当に大変な作業です。自分でできることは少しずつ頑張らないといけないと、頭ではわかったのですが。

 もう一つは、ヤングコーン。そう、中華料理やサラダに使われる、あのヤングコーンです。でもトウモロコシのように生で売っているものをグリルで焼いて、皮だけを剥いて髭根みたなものも食べてしまいます。トウモロコシとは少し違った味わいですが、これまで食べていた小さなヤングコーンとは別物です。もし見かけたらどうぞお試しあれ!

 こうした初めてのことには心が動きます。子供も同じです。ただ、初めての題材をどう提供するかで心の動き・振れ方が大きく違うでしょうから、準備(下ごしらえ)を大事にしなければなりません。

 そういえば職員室前の木通(山女・朱実など)が1つだけ大きくなっていますよ。

一眼国≪落語≫から(6/19)

 児童の登校が再開して初めての本格的な雨になりました。1年生の昇降口前では、傘を縛るのに手間取る子供たちの姿も見られました。雨の日、あるいは雨が上がった後に傘で遊んでいて思わぬ事故に遭うといったケースが少なくありません。気を付けてほしい一つです。

 さて、今日は落語から!江戸時代の落語には、「大入道」「三本足の女」「首無し」など化け物の噺が盛んに口座で演じられていたといいます。江戸には芝居小屋、見世物小屋、軽業小屋などが立ち並び、大道芸人の活躍の場であったようです。中には、「さぁ、いらっしゃい。世にも珍しい怪物だぁ。目が3つで歯が2本だよ。」という呼び込みに惹かれて入ってみると、下駄が片一方だけ放っぽり出してあったなどという見世物小屋もあったようです。

 こうした見世物小屋を開いている男が、ある旅人から「ここから何百里か行ったところにひとつ目の人間が生活する国がある。その国を『一眼国』というらしい。」と教わります。そこで男は企みます。「ひとつ目の人間を生け捕りにして見世物小屋で出せば大儲け間違いなし」と考えて、その国を探しに出かけます。やっとのことで一眼国を見つけますが、逆に自分が捕まってしまいます。代官所でお白洲に座らされ、顔を上げたとたんにひとつ目の役人が言います。「こいつはふたつ目をしているぞ。調べは後回しだぁ。珍しいから見世物小屋に連れていけ。」と。

 これが、「一眼国」という落語です。落語には物事を多様に見る教えが笑いの中に多く含まれています。この噺からは、自分が当たり前だと思い込んでいることも、立場が変われば違っているかもしれないということを示唆していることに気づきます。

 例えば右利きの人が多いので、サウスポーが特別のように思われがちですが、左利きが多い世界があれば右利きがサウスポー扱いになります。もしかしたら、別の世界では「目が2つ」は当たり前ではないのかも?そういえば、手塚治虫のマンガに「三つ目がとおる」という作品がありました。普段は絆創膏で隠されている、額にある目が現れると、弱弱しかった主人公が特殊な力を発揮するのです。なつかしいなぁ。

 いよいよ来週から給食が始まります。楽しく話をしながら、というわけにはいきませんが。

 

ある学級担任の似顔絵(6/18)

 毎日、全学級を回って子供たちの顔を見たり、先生と子供のやり取りを聞いたりするのが楽しみです。
 先日ある学級にお邪魔した際、担任の顔のパーツごとに、描く人を代えて素早く描くチームゲームをしている場面に出くわしました。数分後に出来上がった作品が下の写真です。これは誰でしょう?職員室にいる先生に聞いたら、「2,3年生くらいですね」「佐々木先生か井田先生では?」という回答でしたが…。もっと上の学年です。


 
 また、雑談の中で6年生の先生が教えてくれたうれしいことを一つ紹介します。

 低学年も記録を残している「音読カード」ですが、そこの何を読んだかという欄に「プラタナス」と書いてあったそうです。聞くところによると、学校だよりを音読に利用したとか。これからはもっと平易な表現にして、漢字も読みにくいものを使わず、音読しやすいものにしようかと秘かに考えています。

 内容によっては、高学年ならわかるもの、あるいは低学年でも保護者の方から子供たちに伝えていただきたいこともあります。よろしくお願いします。

子供の危機管理能力を(6/17)

 少し前から、スーパーにアメリカンチェリーや国産サクランボが並んでいます。今日、朝食にサクランボが6個器に入っていました。妻がヨーグルトを食べて食器を片付けていたので、サクランボを1個、2個と口に入れて、4つ目を堪能していると、「え~っ?」と妻が少し大きな声を出します。「なんで私の分まで食べてるのよ。3個ずつだったのに」と怒られました。「だって、片づけていたから自分の分だと思って…」と言い訳をすると、「まずごめんねって謝るところでしょうが」とまたまた怒られました。こんなことは日常茶飯事。お恥ずかしい。

 さて、今朝のテレビニュースで北九州の小学校でのクラスターの報道が流されていました。本校だって他人ごとではありません。消毒や手洗い、その他環境づくりもできる限りのことを行っているつもりです。遊具やボールの消毒はどこまで?配付物や返却物は全部先生がする?など考えだしたらきりがありません。同時にできることには限界があります。

 だからこそ、どういう行為にどういうリスクがあるのかを具体的に知らせるとともに、どのような場面で感染したりさせたりしてしまうのか、発達段階に応じて理解して行動できるようにしていかなければなりません。漫然として守られているだけの子供ではだめなのです。

 校庭や公園にある遊具での事故があると、その遊具は危険だからといって撤去してしまうことがあります。でも違うと思います。遊具の安全点検等を徹底しながらも、その危険性と使い方を丁寧に指導して安全に使えるようにすることこそが生きる力となるはずです。日常生活は危険との隣りあわせといってもよいくらいです。ですから、危険なものから遠ざけるだけで解決する問題ではありません。

 現在の新型コロナ感染症拡大防止も同様です。学校生活や教育活動では避けて通れないことがたくさんあります。当然、私たち大人はリスク軽減を図ることに注力しますが、「箱入り」にしておけないのであれば、子供たちの危機管理・危険回避の能力を育てることこそ今求められているのではないでしょうか。

 北九州の小学生に話を戻しますが、児童は同じクラスで一部は席が近く、一緒に下校したり遊んだりしていたといいます。学校の中でも外でも、「大人の目が離れると気が緩んでしまう」「注意され続けないと行動できない」ということも考えられます。遊び方や遊んだ後の手洗いなど考えて行動できるようであってほしいと願います。

 これらは私の考えです。一つの考え方としてみていただければ幸いです。今日も子供たちが笑顔で帰宅できるように皆で取り組んでいきます。

蝶の羽化と生命力(6/16)

 今日から全員登校になり、学校らしくなってきました。だからといって元の生活が戻ったと勘違いしないようにしたいものです。今後の行事や取組について早い段階でお知らせできるように協議をしているところです。

 さて、2年生の教室前廊下ではヤゴが脱皮をしながら成長していますし、3年生の教室ではモンシロチョウやアゲハチョウの幼虫・さなぎが見られます。昨日はアゲハやモンシロチョウが羽化した姿も確認できました。今日、教室で子供に聞いたら、「窓の外に放してあげたんだよ」と教えてくれました。

 

 またあるとき、湯沸室の奥でつつましく生活をしていたアマリリスをかわいそうに思った先生が避難勧告をだし、今や校長室の住人となっています。そして蕾が膨らんできました。

 生命力の強さに驚くばかりです。子供たち強さを様々な場面で目にすることができるのを楽しみにしています。