校長の部屋

196 巣立ちを見届けて(3/22)

 先週の卒業式、集合写真撮影の時にマスクをとった子供たちの顔を改めて見ました。顔の印象づくりに口元がとても重要な役割を果たしていることがよくわかります。卒業アルバムの写真撮影の頃と比べても、成長して顔が少し変わったということもありますが、イメージがちょっと違いました。ただ、証書を渡すときの私の一言に、素敵な微笑みやはにかみが頼もしく見えました。

 私自身も市川小学校で迎える最後の卒業式だと思うと感慨深いというか思い入れというか、そうした感情は隠せません。というわけで、卒業生に向けてのメッセージとして歌のさわりを歌ってしまいました。永井龍雲という歌手の『道標ない旅』という曲です。40年も昔の、チョコレートのCMソングでした。

 担任した学級の子供たちに向けて、下手な歌をフルコーラス披露したことがありますが、今回の犠牲者、その数なんと約500人!児童・保護者・教職員。これだけの聴衆がいれば恥ずかしさより気持ちよさのほうが…って、自分が主人公になってはいけません。歌詞にあるメッセージを後から確認してくれていたらうれしいです。

 今回、体育館に参加する保護者のほかに、1名は教室でライブ視聴ができるようにしましたが、これは個人的にお願いした、ある会社の皆さんの協力があってこそ。予行練習及び当日に10名もの人員をつぎ込んでくださったのです。課題はありますが、感謝以外のなにものでもありません。学校職員だけでは到底無理です。でも、学校職員だけでもできることは何かを見極め、来年度につなげる努力をすることが大事だと思っています。