校長の部屋

5月27日(水)

 おはようございます。14号沿いの花壇にも、我が家の庭にもアジサイの花が咲き始めました。土壌の酸度によって花の色合いが変化することはよく知られています。
 似たようなことが学校、学級、家庭で育つ子供たちにも言えます。根を広げやすい環境か、どのような価値観と雰囲気をもつ環境かなど、子供たちにとってはとても大切な要素のはずです。
 さて、今年の1月11日の朝日新聞に、千葉工業大学惑星探査研究センターの松井孝典所長と同大学未来ロボット技術研究センターの古田貴之所長、タレントの安めぐみさんによるパネルディスカッションの記事がありました。「未来の文明をどのように構想するのか」を議論したものです。
 キーワードは、「好奇心」だったように記憶しています。古田さん自身も「研究者ってドキドキワクワク」と語っています。そして、中学生からの「宇宙やロボットに興味があります。どういうことをすれば良いですか?」という質問に次のように答えています。
 
 松 井 氏  宇宙といってもたくさんの分野がある。生命、ロケット、観測。惑星を見る話も、宇宙を見る話もある。何でもありだ。好きこそものの上手なれ。これなら世界一になれるという自分の能力を見極めて伸ばすことだ!
 
 古 田 氏  質問を書いた少年に伝えたい。決して諦めるな!科学者になりたいなら、自分の判断を信じろ!磨け!自分で行動できるようになれ!情報を取りに行け!行動あるのみ!興味がある先生の所に自分で行こう!自分で確かめよう!今すぐやろう!
 
 子供達には、自分がワクワクすることを見つけて、失敗しながらもチャレンジし続けてほしいと願っています。そして、学校や家庭がそれを受け入れられる度量をもった器でありたいとも考えます。さらに、「7月になったら」「○年生になったら」ではなく、「今すぐにできることから」取り組み始めたいものです。

 今日も一日、子供たちが各家庭で頑張れますように!これから、どんな色の花を咲かせるのか楽しみです。