校長の部屋

014 いらっしゃいませ~(4/23)

 今日は「子ども読書の日」で、始まって20年になるそうです。そういうこともあり、学校司書から依頼されて読み聞かせ動画の撮影をしました。下学年には『なまえのないねこ』(竹下文子 文,町田尚子 絵,小峰書店)、上学年には『かべのむこうになにがある』(ブリッタ・テッケントラップ作,BL出版)それぞれ1冊ずつ。これを来週のどこかの時間帯で学級ごとに見てもらいます。選書の意図を感じてほしいなぁ。でも、「本って楽しい」って思ってもらえたら、まずはねらい達成です。

 さて、話は変わりますが、飲食店や百貨店などの接客業では、「いらっしゃいませ」と客へ声かけをするのが一般的です。私たちも特に何も考えることなく聞き流しています。でも、なぜ「いらっしゃいませ」という挨拶になったのでしょう。「いらっしゃいませ」は、「どうぞこちらへ来てください」という意味で、江戸時代の見せ物小屋で行われた慣習の名残と言われます。

 店員の挨拶には、客への来店歓迎の挨拶という意味と、入店に店員が気づいていることを知らせる意味の2つがあるようです。スターバックスでは、例外的に「こんにちは」など日常の言葉で客を迎えます。型にはまった「いらっしゃいませ」より日常生活で使われる言葉の方を好ましく感じ、効果的なのかもしれません。いずれにせよ、買いたい、話したいという気持ちを起こさせるような声のトーンや表情など温かな雰囲気は大事です。

 保育クラブに放課後通う児童も多くいますが、日誌を読ませてもらうと、「ただいま~」と部屋に入っていくとありました。こういう感じ、いいなぁと思います。

 週末です。読み聞かせをしたり一緒に読んだり、国語の教科書の音読を聞いたり、本を通じてほのぼのとした時間を味わってほしいと思う「子ども読書の日」です。