校長の部屋

019 わかってくれる安心感(5/6)

 GWは如何お過ごしになられましたか?今日以降発表される感染者数がどういう変化を見せるか心配でもあります。

 昨年度の学校だよりNo.39に書きましたが、「化学物質過敏症(MCS)」について再度触れます。柔軟剤や芳香剤などに含まれる人工的な香りによって、頭痛や吐き気といった体調不良に悩む人が増えているというものです。一般的によい香りとされる商品の中に含まれる化学物質が引き起こすもので、「香害」とも呼ばれています。心の病気と間違われたり、周りに理解されなかったりして、仕事を辞めざるを得ないとか引きこもるとかいうケースがあるといいます。異常を感じたのはある日突然らしく、同僚の柔軟剤やハンドクリームの香りがだめで退職せざるを得なかった人もいます。また、重いアレルギー反応のアナフィラキシーショックを起こした人もいるそうです。手洗い用に香料を使わない無添加の石鹸を必ず持ち歩くともいい、「香りから逃げられない」という悩みは切実です。「化学物質過敏症」の専門医が少ないこと、アレルギー検査等でも原因も分かりにくいことが、困り感を深めている要因かもしれません。

 誰かが知ってくれている、わかってくれるということは、MSCに限らず、きっと生活する上での安心感になるはずです。その人を丸ごと受け止めようとする気持ちに溢れる、支え合い(愛)の学校・地域でありたいと願います。

 さて、学級の役員・委員を快くお引き受けいただいた皆様、ありがとうございます。そしてよろしくお願いします。また、事情あって委員にお名前のない方も、誰がどんな活動をしているのか理解して、できるところで支えていただきたいと思います。