校長の部屋

197 卒業の歌といえば…(3/12)

 卒業式に向けた練習が進んでいます。今年の6年生は、在校生代表として式に参加した経験がありませんから、流れや雰囲気など短い時間内で一つ一つ丁寧に指導するところから始まりました。式の中で歌う曲は2曲。うち1曲は歌詞を6年生から集め、担任が作曲しました。よくできています。自分たちで一から作った歌ですから、堂々と歌い上げてほしいと願っています。今日は、通し練習をするそうです。

 さて、卒業式の歌は時代とともに変遷します。私の小学生時代は「蛍の光」「仰げば尊し」でしたが、担任をしていた頃、担任を離れてからと、年を経るたびに新しい曲が登場しているような気がします。そして、昔歌っていた歌は「今月の歌」に入っていたり「みんなのうた」に収められていたり…。

 小学校の卒業式で歌う歌ランキングをみると『友 ~旅立ちの時~(ゆず)』『旅立ちの日に』『最後のチャイム(山本惠三子)』『変わらないもの(山崎朋子)』『YELL(いきものがかり)』『トモエ学園(福山雅治)』『さくら2019(森山直太朗)』などで、半分は知りません。

 『群青』という曲もあるようです。2013年東日本大震災復興支援コンサートで歌われ、大反響があった曲です。被災したり亡くなったりした友や遠く離れてしまった仲間への想いを綴った、南相馬市の中学生の日記や作文、普段のおしゃべりを先生がつなぎ合わせて、歌詞の大筋が出来上がったといいます。

 誰かへの想いを歌にのせて伝えようとする姿には感動があります。合唱祭や卒業式で一生懸命な子供たちの歌声に鳥肌が立つこともあります。ですから、19日の卒業式の歌や呼びかけ、証書授与など、どんな表情を見せてくれるか今から楽しみです。