校長の部屋

144 見慣れていたはずの景色が…(12/17)

 150回近く書いていると、「前にも読んだことがある」なんてことがあるかもしれません。学校だよりの記事とも混同してしまうため、「デジャビュ」あるいは「気のせい」と思って許してください。

 昨日の夕方は最悪でした。朝食で奥歯の詰め物が取れてしまったので、歯医者の予約。今日が休診なので、昨日のうちにと思ったのですが、空きがなくて年休を1時間取らざるを得ず退勤。船橋駅で東武に乗り換えると、その電車から動かなくなりました。どこかで車両故障があり足止め2時間半!お尻は痛くなるし尿意をもよおすし…。「振替輸送を行っています」と言われたって無理です。家に着いたのは座席に座ってから3時間後。当然、歯医者は終わっていました。3時間なら歩いたほうが早かった?

 そう考えるのも、東日本大震災の後に市川市役所から自宅まで、その数年後にはららぽーと周辺から自宅までの十数キロを、終電後に歩いたことがあるからです。疲れ果てた身体だったり、アルコールが全身に回った状態だったりした上に、革靴ですからたまったものではありませんでした。2~3時間の間、何度タクシーを拾おうと思ったことか。弱気になりながらも意地で生還(帰宅)。翌朝には「なんでタクシーに乗らなかったの?馬っ鹿じゃないの」と妻に言われました。

 さて、よく知った道でも、車ならスッーと何秒、何分で走れる距離が、歩くといかに長く感じることかという経験はないでしょうか?逆に、歩き慣れた、見慣れた道筋だからこそ見落としてしまっているものはないでしょうか?また、ある日、いつもあった建物などが取り壊された跡を見た時、「あれっ、ここに何があったっけ?」と思ってしまうことは?見ていること、知っているはずのことは結構あてにならないものです。

 まだまだ天気の良い日が続きそうです。澄み渡った空気の中、辺りをキョロキョロしながら歩いてみると新しい発見、新鮮な風景に出会えるかもしれません。