校長の部屋

045 じっと我慢?(6/11)

 数日前、我が家に扇風機が登場しました。就寝中に活躍しています。

 これから心配される熱中症、どうも江戸時代からあったようです。三浦豊彦氏の『徳川時代の熱中症予防と20世紀初頭の高温職場の食塩補給の歴史』という論文らしきものをちらりと目にした程度の知識です。また、江戸時代においては,熱中症を表す言葉として,霍乱(かくらん)や中暑(ちゅうしょ)、暍(えつ)が用いられていたといいます。漢方医学の分野では現在も用いられているそうです。

 熱中症は、暑さによって引き起こされる脱水症ともいえ、重篤な場合は40度近い発熱やけいれん、意識障害などが加わります。現在、救急搬送でも受け入れ先病院がない状況がある中、熱中症搬送が加わった場合の混乱ぶりは、予想に難くありません。ですから、個々で予防をしっかりして自分の命と医療現場の負担減を図ることが大事です。

 さて、江戸庶民の避暑方法ベスト5を見つけました。第5位「金魚の鑑賞」、第4位「温かい甘酒」(飲む点滴・甘酒は夏の季語)、第3位「打ち水」、第2位「団扇を使う」、堂々の第1位「我慢」だそうです。日中は用事や仕事がない限り、直射日光を避けて日陰でじっと耐えていたようです。「耐える」以外は結構大事かも…。

  

 学校で我慢はちょっと。エアコンも修理を進めていますが、首の後ろを冷やす器具や多めの飲料水持参など、今年も対応をしっかり行っていくことが望まれます。