校長の部屋

校長の部屋

198 仲間(3/24)

 一緒にやってきた校長先生方で一緒に定年退職を迎える方が10名以上いらっしゃいます。会議で顔を合わせるだけの人もいれば、同じ学校の同僚だった人、同じ場所で同じ時間を過ごした人、いろいろです。それでも一緒に笑ったり、同じことに腹を立てたり、意見が対立したり…。一緒に踏ん張る仲間がいたからこそ、苦しい時も乗り切れた様な気がします。

 そんな「仲間」が子供たちの周りにもあるのです。その最たるものが学級集団。この1年間で集団の力、集団の中における自分の力は伸びたでしょうか。発揮されたでしょうか。他者の存在を尊重する気持ちが培われたでしょうか。

 さて、半世紀が過ぎたのに「小学校の頃のあいつはどうしているだろう」と懐かしく思うことがあります。怒るといつも「も~反省会(で言うぞぉ)」が口癖だった真下君。大きな家の庭で初めてジンギスカンというものを食べさせてくれた池本君。スポーツ万能だった中川君。喧嘩して殴っちゃった小川君。想いを寄せた帰国子女の相原さん。ほかにもたくさん。こんな風に名前を出してしまって大丈夫だったか不安になります。だって、世間は狭いから!知り合いの知り合いがよく知る人だったなんてことがしばしばですから。小学校時代に八千代から成田まで自転車で一緒に冒険した一学年下のヨッチャンは、近隣市で学校事務職員をしていて会合でバッタリなんてことも…。

 市川小の子供たちも、嬉しかったこと、辛かった出来事と、活動した仲間を懐かしく思い出すことがきっとあります。だからこそ、「深刻になるな!真剣であれ!」と思うのです。