校長の部屋

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180 おなまえのルーツ(2/16)

 世界には数々の自動車メーカーがありますが、社名の由来も様々です。

 その一つであるBMW。今でこそビー・エム・ダブリューと読んでいますが、昔はベー・エム・ベーと読んでいました。では、このBMWは何の頭文字?実は、「バイエリッシュ・モトレーン・ヴェルケ」の頭文字で、「バイエルンのエンジン工場」という意味だそうです。エンブレムはバイエルンの空と雲で、プロペラをモチーフにしているといいます。というのも、飛行機製造が車よりも先だったかららしいです。「スバル自動車(旧富士重工)」のルーツが、「中島飛行機製作所」だったことと似ています。

  

 さて、NHK番組「日本人のおなまえっ!」は、名前や苗字を題材に構成されています。「ガッテン!」と手を叩きたくなることもあります。私の場合、初対面の方であっても、「蜂須賀小六(正勝)の子孫ですか?」と尋ねられたことが数えきれないほどあります。大学生のころには、父・弟と一緒にルーツを探る旅に出ました。残念ながら、愛知県岡崎市で途絶えてしましたが…。苗字だけでなく、物の名前やマークの由来を辿ることはなかなか面白いことかも。

 そういえば、校長室入ってすぐ右側に昭和32年の市川小付近の住宅地図が掛かっています。学校のそばに「蜂須賀」の文字を見つけたときはびっくり! 近所の医院で「蜂須賀さ~ん」と呼ばれて自分以外の人が返事した時に次ぐ驚きでした。(どちらかの聞き違いではなく、その方も年配の蜂須賀さんでした)

179 なぜ、貴方はきんぴらなの?(2/15)

 暖かな週末でした。今日もコートを着て出勤しましたが、歩くと額に汗が…。震度4の地震には恐怖を感じ、冷や汗が…。

 今日の給食に「きんぴら」が出ます。和食のおかずとして「きんぴらごぼう」をよく食べますが、人参やレンコン、アスパラ、ピーマンなどが入る場合もあり様々です。給食もコンニャクが使われます。

 さて、先週末に見た検食簿には「金平」と書かれていましたが、この語源は何なのでしょう?どうも昔話で有名な「金太郎」が関係しているようです。金太郎は実在の人物で「坂田金時」といい、金太郎は幼名です。その息子とされるのが「坂田金平」。こちらは、浄瑠璃や歌舞伎の中で登場する架空の人物のようです。

  

 江戸時代に流行した「金平浄瑠璃」の主人公の坂田金平は、怪力で勇敢な人物なので、江戸の人々に大変人気があったといいます。そんな武勇伝から、強く丈夫なものを「きんぴら」と呼ぶようになったという説があります。ゴボウは元気が出る食材とされていたため、「きんぴらごぼう」を食べると坂田金平のように強くなれる料理ともいわれたようです。ほかには、歌舞伎「金平六条通」で金平を演じた役者の髪が、ゴボウの細切りに似ていたことから「きんぴらごぼう」となったという説もあります。

 3年児の前で「♪ま~さかり かついだ 金太郎~  熊にまたがりお馬の稽古~ はいしどうどう…♪」と歌ったら、「知らない!」と言われました。「桃太郎なら知っている」そうですが…。

 きんぴらは家庭によって食材や味付けがちょっとずつ違います。だからこそ大事にしたい家庭の味!給食の金平だって負けてはいません、家庭にも坂田金平にも…。

178 気持ちが浮き立ったのはいつまでだろう(2/12)

 14日(日)は「バレンタインデー」なので、ちょこっと調べてみました。

 

 日本型のバレンタインデーはチョコレート会社が仕掛けたものだといわれますが、その絶対的根拠はないようです。また、「言い出した企業」と「流行らせた企業」はイコールとは限らないようです。むしろ、バレンタイン・チョコの定着には、小学校高学年から高校生の存在が大きかったようです。当時の小中高生にウケれば、口コミによる影響力は凄まじいものがあった時代です。現代で言えば、SNSでの評判が集客力に大きく響くのと同じです。

 そして、時代とともに、「本命チョコ」しか存在しないはずのチョコが、「義理チョコ」「逆チョコ」「友チョコ」「自己(自分)チョコ」などと、何でもありの様相を呈してきました。 

 一方、「ホワイトデー」はどうでしょう?マシュマロやキャンディに始まったホワイトデーのお返しも、様々な形に変化を遂げています。お返しに「パイ」が流行っているとも…。パイ=π(円周率)=3.14 。つまり、3月14日のホワイトデーとなるのだそうです。

  この日本で始まったとされるホワイトデーは、東アジア各国にも広がりをみせています。お隣の韓国でも、2月14日はバレンタインデー、3月14日はホワイトデー。さらに、4月14日も何やらあるそうです。実は、バレンタインデーとホワイトデーの両日に縁の無かった男女が、黒い物を飲食する日。つまり「ブラックデー」と呼ばれるのだそうです。

 バレンタインデーは気になるものの、このご時世、誰かの手作りは遠慮したほうがよさそう…?そういう私は、昨日娘から手作りケーキを貰っちゃいました。

  

177 ニッポン再発見!(2/10)

 明日2月11日は「建国記念の日」です。今年、建国2681年を迎えるそうで、世界でもこれほどの歴史ある国家は数少ないのはないでしょうか。

 国旗や国歌と同じように、国鳥、国蝶、国魚などがあり、国菌なるものまであると知りました。

■国鳥 : 雉(きじ)…日本の固有種で、雄は「勇敢」、雌は「母性愛」の象徴です

■国蝶 : オオムラサキ…雄にのみ青紫入りの模様があります

■国魚 : 錦鯉…平和の象徴とされ、「生きた宝石」とも評されます

■国石 : 翡翠(ヒスイ)…不老不死のパワーストーンです

■国花 : 親しみのある桜あるいは皇室の家紋の菊でしょう

■国菌 : 麹(こうじ)…味噌や醤油、みりん、日本酒などの発酵に欠かせません

 こうやって見ると、日本にいながら日本のことをいかに知らないかを痛感します。旅行だって、行ったことのない所ばかりです。

 そういえば、祝日に必ず門扉のところに国旗を掲げる家をまだ見かけます。祝日を「旗日」と呼んでいたことや表札の下に旗を差す受け皿があったことを思い出します。明日は、日本の良さに気づける祝日にしたいと思います。

176 身だしなみは大丈夫?(2/9)

 私には脱臼癖があることは、どこかで触れたような気がします。肩を脱臼したら、激痛で1ミリたりとも動けません。4回目の脱臼は、朝ベッドから起き上がった瞬間。当然、着替えるなんてことは無理。でも、着衣はヨレヨレのTシャツとパジャマのズボン。恥ずかしいことこの上ない姿です。ただ、そんなことを言っていられる余裕はありませんし、状況ではありません。早く着くことを願うだけの救急車はよいのですが帰りは…。

 この経験から、風呂で脱臼することがないように注意するとともに、夜寝るときの寝間着もさることながら、出かける際の下着にも気をつけています。だって、どこで事故に遭うかわかりませんし、行き倒れになるかもしれないのですから。

 この「身なり・身だしなみ」を辞書で引くと、①人に不快感を与えないように、言動や服装を整えること。また、その心掛け。②身分・境遇に応じて身につけておくべき教養や技芸。とあります。そして、「身だしなみ」の三原則を、①清潔感があること、②TPOに応じた機能を備えていること、③品位があること、とまとめている資料もありました。また、「嗜む(たしなむ)」とは、「好んで励む」「慎む・用心する」「前もって用意しておく」「見苦しくないように整える」などの意味があります。

 相手を不快な気分にさせないという点はとても大事で、子供たちにも発達段階に応じた身だしなみについて声をかけていきたいものです。そういう私は、家では気づかないうちにイラっとさせる言動が多いようです。学校ではどうなのでしょう?慎み、用心するに越したことはないかも。