校長の部屋

校長の部屋

199 特別をありがとう(3/25)

 17日発行の学校だより、Webの閲覧数が約600。ずっと200前後でしたが最後だからでしょうか?校門で挨拶していると、「お母さんが楽しみに読んでます」と伝えてくれる子もいました。ありがたいことです。そして、このブログも今日でおしまい。読んでくださったり声をかけてくださったり、ありがとうございました。最初は、気が向いたときにアップするつもりでしたが、いつの間にか毎日の日課になっていました。先日はある場で、他校の校長からブログの字の間違いの指摘がありました。そそくさと訂正したのは言うまでもありません。(その節はどうも…)

 さて、このあといよいよ修了式です。市川小での2年間はあっという間でした。そして、ずっとコロナの真っ只中で試行錯誤を繰り返していたように思います。ただ、苦しんでいたとかもがいていたとか、そんな思いは全然ありません。正面を向いて、左右・上下・後ろも気にしながら真剣に向き合ってきました。人がどう思うかより、目の前の子供たちのために自分は何ができ、何をしたいかを大事に考えてきたつもりです。

 つい先日見たドラマ『エンディングカット』にこんなセリフがありました。「自分の目を通してちゃんと見ること!ちゃんと見ないと、わかったつもりになっちゃう。だから、向き合おうとすることが大事なんじゃないかな」と。市川小の子供たちは理解力に優れています。だから、その答えの背景を、自分の目で見て、自分の頭でしっかり考えて、説明できるくらいの深い理解につなげてほしいと願っています。

 また、歌手のあいみょんさんが、「(様々な制限ばかりでネガティブにとらえがちなコロナの時代について)ポジティブに考えると今の18歳(※番組『あいみょん18祭』の特集)は羨ましい。だって、特別な時代の特別な人で、特別な経験をしているから」といったニュアンスのコメントを残していました。これは小学生についても同じ。今、子供たちは、私たちは特別な時代、変革期にいるのです。その流れの中でどのように生きるか、どんな道を選択するか、可能性は無限大と思ってはだめですか?

 明日から書きたいことがあったらどうしよう?このあとどうしちゃおう?まるでヨシタケシンスケさんの絵本の題名みたいだなぁ。学校に、子供たちにかかわってくださった皆様に感謝を伝えます。ありがとうございました。

198 仲間(3/24)

 一緒にやってきた校長先生方で一緒に定年退職を迎える方が10名以上いらっしゃいます。会議で顔を合わせるだけの人もいれば、同じ学校の同僚だった人、同じ場所で同じ時間を過ごした人、いろいろです。それでも一緒に笑ったり、同じことに腹を立てたり、意見が対立したり…。一緒に踏ん張る仲間がいたからこそ、苦しい時も乗り切れた様な気がします。

 そんな「仲間」が子供たちの周りにもあるのです。その最たるものが学級集団。この1年間で集団の力、集団の中における自分の力は伸びたでしょうか。発揮されたでしょうか。他者の存在を尊重する気持ちが培われたでしょうか。

 さて、半世紀が過ぎたのに「小学校の頃のあいつはどうしているだろう」と懐かしく思うことがあります。怒るといつも「も~反省会(で言うぞぉ)」が口癖だった真下君。大きな家の庭で初めてジンギスカンというものを食べさせてくれた池本君。スポーツ万能だった中川君。喧嘩して殴っちゃった小川君。想いを寄せた帰国子女の相原さん。ほかにもたくさん。こんな風に名前を出してしまって大丈夫だったか不安になります。だって、世間は狭いから!知り合いの知り合いがよく知る人だったなんてことがしばしばですから。小学校時代に八千代から成田まで自転車で一緒に冒険した一学年下のヨッチャンは、近隣市で学校事務職員をしていて会合でバッタリなんてことも…。

 市川小の子供たちも、嬉しかったこと、辛かった出来事と、活動した仲間を懐かしく思い出すことがきっとあります。だからこそ、「深刻になるな!真剣であれ!」と思うのです。

197 ワクワク(3/23)

 日曜劇場『DCU』に主演の阿部寛さんを見ながら、「いいなぁ、こんなかっこいい旦那さん」とボソリ。えーえー、どうせ彫りが深くないですよ。背も高くないですよ。筋肉もなくなっちゃいましたよ。

 そこで、筋トレにこれから励もうと考え、トレーニングチューブを買いました。でもよく考えると、新型コロナの少し前にジムをやめた時に買ったダンベルやバランスクッションほか、筋トレを決心したのは何度目?その時々に買った物って今は埃を被っていないか?こんなことではだめだと再度志しを立てるのでした。めざすは一年後のシックスパック!?

 さて、先日新聞に、千葉工大未来ロボット技術センターの古田所長の話が掲載されていました。「私は子供のころに病気で車いす生活を送ったとき、車輪が足になってどこへでも行けたらいいなあ、いつか巨大ロボットのようなワクワクする技術をつくりたいなあと思ったのが、勉強を始めるきっかけでした」と述べています。さらに、「私たちがやりたいことは、ロボットそのものをつくることではなく、ロボットによって社会や未来をつくることなのです」という言葉は教員にも子供たちにも通じる部分があります。

 私も筋トレを目的にするのではなく、その先にある未来を見つめたいと思います。そう言いながらも、ムキムキボディーを妄想してワクワク?

196 巣立ちを見届けて(3/22)

 先週の卒業式、集合写真撮影の時にマスクをとった子供たちの顔を改めて見ました。顔の印象づくりに口元がとても重要な役割を果たしていることがよくわかります。卒業アルバムの写真撮影の頃と比べても、成長して顔が少し変わったということもありますが、イメージがちょっと違いました。ただ、証書を渡すときの私の一言に、素敵な微笑みやはにかみが頼もしく見えました。

 私自身も市川小学校で迎える最後の卒業式だと思うと感慨深いというか思い入れというか、そうした感情は隠せません。というわけで、卒業生に向けてのメッセージとして歌のさわりを歌ってしまいました。永井龍雲という歌手の『道標ない旅』という曲です。40年も昔の、チョコレートのCMソングでした。

 担任した学級の子供たちに向けて、下手な歌をフルコーラス披露したことがありますが、今回の犠牲者、その数なんと約500人!児童・保護者・教職員。これだけの聴衆がいれば恥ずかしさより気持ちよさのほうが…って、自分が主人公になってはいけません。歌詞にあるメッセージを後から確認してくれていたらうれしいです。

 今回、体育館に参加する保護者のほかに、1名は教室でライブ視聴ができるようにしましたが、これは個人的にお願いした、ある会社の皆さんの協力があってこそ。予行練習及び当日に10名もの人員をつぎ込んでくださったのです。課題はありますが、感謝以外のなにものでもありません。学校職員だけでは到底無理です。でも、学校職員だけでもできることは何かを見極め、来年度につなげる努力をすることが大事だと思っています。

195 愕然・呆然・唖然(3/18)

 いよいよ今日、卒業証書授与式です。寒い!しかも雨!でも、これは予想されていたので仕方ありません。素晴らしい式になるよう全職員で支えます。

 さて、14日に6年生に配られた卒業アルバムを手にしました。真っ先に自分の写真に目が行ってしまいました。「なんだぁ、このじぃさんは!」と愕然・呆然・唖然。客観的にみると、自分はこう見えているんだとモヤモヤしながら納得できない。もう少しは…と思いながら去年のアルバムと比較。1年の年月が「老化」「劣化」という言葉に置き換えられてしまうほど違いが明確です。「うん、きっとこれは眼鏡をかえたせいだ」と老化に目を向けず、すり替えようとする私。

 何が嫌かって、校長室にある写真の一つにこの写真が加わるということ。去年写したモノを写真屋さんにお願いしちゃおうか、それとも似顔絵を額に入れてしまおうか。当人にとっては切実な悩みです。

 そういえば、つい先日テレビで見た俳優の吉田栄作さん。53歳らしいのですが結構な年齢に見えてしまいました。(ごめんなさい)きっと紫外線の浴びすぎ?私の老(劣)化も、若かりし頃の屋外での紫外線を浴び続けた代償なのかもしれません。いらない勲章です。

194 備えあれば患いなし(3/17)

 昨晩23時半過ぎの大きな地震にびっくり!大きいし長いし…。もっと大きな地震だったと思うと、きちんと行動できるか自信がなくなります。

 さて、去年の卒業式では、礼服のポケットに入れておいた白手袋を着けることを忘れたまま証書を渡したことを思い出しました。そのほか大事な場面なのに、あとから気付いて悔やむこともしばしば。まぁ、「やっちまった!」と思っているのは自分くらいで、ほとんど誰も気づいていないというのが本当のところです。

 式辞も悩みのタネ。伝えたいことをできるだけ短く、でもきちんと伝わるような内容であることは必須です。コロナ禍においてはさらに時短が言われますので…。

 こういう大事な場面が夢の舞台となることがよくあります。例えば、準備したはずの式辞が見当たらない。礼服でなければならないのに忘れてきた。はたまた、これから自分のスピーチなのに服がなく、舞台袖で丸まっている。こうならないために、このあとも余裕を持って行動します。そして明日は、髪型を整え、服を着て学校に来るようにします。オールバックがよいか、七三分けにするか、悩むところ。

 地震への備えも、物と心の余裕が次の行動につながります。

193 乗り鉄・撮り鉄ではないけれど(3/16)

 駅のホームドア設置が広がっています。特に、地下鉄は真っ先に取り組んでいたような気がします。市教委や生涯学習センターで会議があるときは下総中山駅まで歩いて運動です。JR市川駅や本八幡駅、船橋駅にまだホームドアがないのに、下総中山駅には早々と完成。きっと混雑度以外に設置基準があるはず?!

 さて、千葉県には都営新宿線と東京メトロ東西線という2つの地下鉄が通っていますが、地下駅はいくつあるでしょう?東西線は、東陽町手前まで地上を走っているので、都営新宿線の本八幡駅だけとなります。本八幡にはよく行きますが、地下鉄駅に足を踏み入れたことはまだありません。逆に、つくばエクスプレスの南流山駅のように、地下鉄として扱われていないものの実際は地下に駅があるという場合もあります。一方、千葉市は地下ではなく、吊り下げ型モノレール。

 都営新宿線本八幡駅に戻りますが、この路線で最初にホームドアが設置されたのもこの駅だとか。電車大好きの児童にはたまらない話題でしょうか。今年のダイヤ改正は先日12日に実施されました。新型コロナウイルスによる利用者減少の影響から列車削減の傾向にあるらしいのですが、通勤の電車からは感じません。むしろ、乗り継ぎの良し悪しのほうが大事です。

 むか~し、「旅行クラブ」の担当をしたことがありました。分厚い時刻表を見ながら列車を乗り継いで目的地に行ったり、地図を辿ったり、旅行プランを立てたりと目を輝かせている子供たちがいました。時刻表は無理でも、トイレで商品カタログを愛読する私は、その気持ちはわかる気がします。

192 テレビっ子(3/15)

 12日(土)に3回目のワクチン接種。過去2回はファイザーで、だるさはあったものの、特に副反応と呼べるものはなし。そして今回初めてのモデルナ。発熱、体の痛み、倦怠感などいろいろ聞きますので構えてしまいます。よって、翌日には極力予定を入れずにおきました。

 最近、漫画がドラマ化される作品がとても多いように思います。少し古いところでは『ハコヅメ』。最近では、『ミステリーという勿れ』『妻、小学生になる』『ドクター・ホワイト』『逃亡医F』『しもべえ』を観ています。それ以外にもあるわけで、「これって、漫画が原作だったんだぁ」と何かの機会に知ることも多い昨今。

 テレビ番組といえば、桂文枝(三枝)師匠が51年もの長きにわたり司会を務めた『新婚さんいらっしゃい』も4月からリニューアルです。山瀬まみさんが25年間アシスタントをやっていたなんて…。歴代の女性司会者は、江美早苗 → 梓みちよ → ジョーン・シェパード → 片平なぎさ → 岡本夏生 → 渡辺美奈代 → 山瀬まみ(敬称略)と続きます。私が観ていたのは、梓みちよさんから片平なぎささんまでかなぁ。これを眺めると、文枝師匠と山瀬さんとの相性がどれほどよかったのかがわかります。

 というわけで、昭和のテレビ小僧は日曜日に録画ドラマを観て過ごしたのでした。副反応は、来ました来ました。夕方前から、微熱と倦怠感。歯をガチガチさせて入浴して、寝るのが一番なので、午後7時半には就寝!

191 ありがとう(3/14)

 IKEAで4枚セットの平皿を買いました。4枚とも柄が違うのですが、そのうちの1枚が取り皿として私の前に置かれました。ん?直径約15cm一面に、ドットというよりボツボツの模様が広がっています。鳥肌が立ったような感じでもない。でも、既視感が…。そうだぁ、私の頭皮を接写した画と一緒ではありませんか!(写真右上)親近感がわきすぎて、逆に気持ち悪くて隣と即交換しました。

 

 先週、下校時刻のころに校長室の扉をノックする音。それも遠慮がちに。誰だぁ?と思いながら覗いてみると、6年生の女児。どうもプレゼントを持ってきてくれたようです。「開けてみてください」と言われるがままに、色画用紙で作られたボックスを開いてみると、なんということでしょう!中からかわいい「春」が溢れ出すようでした。豚、猫、キツネ、クマ、ウサギに春の花々。三角形をつないだ旗まであります。メッセージには、「毎朝、校門前であいさつしてくれる明るい校長先生が大好きです。いつも生徒のことを一番に考えてくれてありがとうございます」とあります。うれしいです。全クラスで取り組んで、いろいろな職員に思い思いの作品と手紙をプレゼントしてくれているのです。代表してお礼を伝えます。ありがとう。

 

 この1年間で心身ともに大きく成長した6年生は、明日から3日間自宅学習です。タブレットを通して学習したり卒業式の歌をマスクを外して思い切り歌ったり…。今日は卒業式の予行。そして、ライブ中継を行うためのテストも同時に行います。準備を整えてあとは流れに身を任せます。

190 統ばる・スバル・昴(3/11)

 電車内で『ルイージを救え』という任天堂のチャレンジ問題が流れます。そこに見つけた「すばる」の雑学!すばるは、牡牛座の中にあるそうで、スバル車オーナーで牡牛座の私は興味深く文字を追います。このすばるは星の集まり(星団)につけられた名前で、「六連星」とも呼ばれるように肉眼では6個ほどしか見えません。しかし、総数は100個とも200個ともいわれます。「統ばる(すばる)」「統まる(すまる)」という言葉に由来するといい、「統一されている」「まとまって一つになる」という意味のようです。「冬のダイヤモンド」とも呼ばれるくらいなので、まずはオリオン座の三つ星を見つけて、その右側へ延長していってください。暖かさを取り戻してきた今なら、夜空を見上げて探してみるのもよいかもしれません。

 

 さて、東日本大震災から11年が過ぎます。船橋港近くの施設に停められた数台の自動車が、地面と一緒に波打った光景は今も鮮明です。そして港の海水が沖へ引いていった恐ろしさ。さらに、夕方以降に帰宅困難者を受け入れた体育館の混乱。正直な話、校長在職中は絶対起きてほしくないと思ってしまいます。しかし、災害の発生は時や天候等を選びません。逆に、起きることが当たり前という覚悟と準備が大事だと思います。

 今日は、給食の黙食中にZoomと放送で防災について語ります。災害時ほど、家庭や地域が「統ばる(統まる)」ことが大事。目に見えるものがたとえ6つだとしても、その後ろにある100以上の連帯・結束は物凄い力を発揮するはず!ぜひ家庭でも、「その時」をイメージした決めごとをしてください。

189 百人百様(3/10)

 いわさきちひろ。高校生の頃に初めて知った名前でした。岩佐吉比呂みたいな感じで男性とばかり思って美術館へ足を運んだら、経歴を見て女性だったことを知りました。有名な絵がたくさんありましたが、淡いぼんやりした色づかいが自分好みではなかったのを思い出します。

 

 ニュースの情報コーナーで、家で習字の練習をする母子の様子が流れます。そして母曰く「家では素足で過ごすので、足の上に文鎮を落としたらけがをするから心配です」と。そして、漁業用の網で作られた綱状の商品が紹介されました。「へっ?足に文鎮が落ちることを心配する人なんているんだぁ」と思いながらも、そう考える人もいることを受け入れたのです。

 スポーツコーナーでは、プロ野球のオープン戦の様子が映し出されます。日ハムの新庄監督もよく取り上げられています。すると突然、「オープン戦って何?」と尋ねられました。「知らないの?」と思いながら簡単に説明すると、「助走みたいなもの?」とまだわからない様子。さらに補足すると、「練習試合なら、そう言ってよ」と宣います。

 趣味や嗜好、心配の種、知識、みんなそれぞれ違うことがよくわかります。それを尊重し、認め合うことの大切さも。4月に入学する子供たちも百人いれば百通りです。また、4月生まれと3月生まれの一年の差は、入学時は顕著かもしれません。当然、保護者の方だって百通り!だからこそ、丁寧にみて、丁寧に聴くことから始めます。楽しみ!

188 センキュ~(3/9)

 何かをしながら鼻歌を歌っていると、「STOP!」と制止されます。こうした鼻歌は、よく歌の途中から別の曲に「味変」ならぬ「曲変」してしまうのです。例えば、『怪獣ブースカ』の歌が途中から『Dr.スランプ』の主題歌に切り替わります。『未来予想図』がいつの間にかオフコース『いくつもの星の下で』になっています。センスなさすぎと言われるのも頷けます。今日歌うならレミオロメン。「♪流れる~季節の~真ん中で~」と去年も書いたような?一方、英語の歌は全くと言ってよいほど鼻歌になりません。

 さて、社会において「英語」が話せることは一つの武器です。外国語を話しそうな容姿をしていないのにペラペラと会話をしている姿を見ると、その人の見方まで変わってしまいそうですしカッコイイ!英語を話せるようになりたいという日本人の願望は今も昔も同じで、NHKの「英語講座」は不滅のようです。

 少し前ですが、お笑いタレントのゆりやんレトリィバアがある記事で紹介されていました。英語をペラペラしゃべれると思われがちですが実はそうではなく、顔つきや仕草、イントネーションを真似て、ペラペラ風に見せてるとのこと。コツは、カタカナ英語に惑わされずに、聞こえたとおりに話すことだと語っています。「センキュ~」「ビュ~ティフォー」と、感情をこめて話すかどうかで、気持ちも乗ってくるらしいのです。ゆりやんが英語を好きになったのも、中学生の時に映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観て、あんな風に話をしたいと思ったからと言います。

 流暢に話せることが目的にする必要はないのかもしれません。むしろ、英語を学ぶことで交流の輪が広がり、知識や情報が幅広く得られるなど、自分づくりの土台になるはず。小学校の外国語も感情を込めて、ノリノリで行きたいですね。

 今日も読んでくれて、センキュ~♡

187 何度でも(3/8)

 ドラマ『逃亡医F』を楽しみに観ています。成田凌さん演じる天才外科医が、カセットテープで昭和の歌謡を聴いて手術のリズムにするというルーティーンがあります。ここに流れる歌がなんとも懐かしい曲だったり歌手だったり。

 先日、娘から「好きな歌を教えて」とLINEが届きました。すぐに返信した曲は娘が生まれるずっと前の歌でしたから、「…」という反応。その歌が何かは、卒業式までヒ・ミ・ツ。

 その他には、ドリカムでしょうか。『未来予想図』も好きですし、背中を押してもらえる『何度でも』がいいですね。後者はドラマ『救命病棟24時』の主題歌でした。東日本大震災発生後も、全国のラジオからオンエアされました。

 ♪10000回だめで へとへとになっても 10000回だめで かっこ悪くても

  10001回目は 何か 変わるかもしれない

  前を向いてあきらめないで 叫べ 何度でも何度でも 立ち上がり叫ぶよ

 ♪君を呼ぶ声 力にしていくよ 何度も 明日が その10001回目かもしれない!

 どうしようもない、伝わらない、やるせない、そんな瞬間があります。それでもくじけずに呼ぶのは、思い出すのは、「きみ」。この「きみ」は、思いを寄せる人とも考えられますが、自分自身なのかもしれなと考えるのは私だけでしょうか。

 「これが最後の1回」と思って頑張る場面だってあります。飽くなき挑戦をする自分あるいは頑張っている周りのだれかをイメージすることが、自分を変えていく推進力になるはずです。失敗することは確かに格好悪いかもしれませんが、成功はすぐその裏側かも。10001回目へチャレンジする勇気の種を卒業生にも、そして在校生にも植えていきたいと考えています。

 卒業まであと7日!登校は、当日を含めて5日のみとなりました。

186 春ですよ~(3/7)

 昨年は2月下旬から咲き始めた我が家のミモザでしたが、今年は寝坊しているようです。福岡では、先週ミモザが見頃であると報じていて、花や葉をキリンが美味しそうに食べている様子が映し出されました。「あーよかった。ウチはキリンを飼っていなくて」というつぶやきが聞こえたのは、きっと空耳…。

 2月初頭に腰が痛くなってから週末のランニングがほとんどできません。しばらく走らないでいると、少し走るだけで呼吸が苦しくなり、長い距離を走ろうとする気持ちが萎えてしまいます。しばらくは花や景色を見ながらのウォーキングに切り替えようかなぁ。

 さて、食卓に野菜は欠かせませんが、ゴボウや長ネギを買うと「ピーッピッ」と言いながら、そばで鼓笛隊のリーダーのように上下に振ってけらけら笑う人がいます。冬場は束で買ってきた泥ねぎを、玄関外の傘立てに新聞紙を巻いて保存します。ほかに、寒い時ほど甘く感じるほうれん草。この時期ならではのちぢみほうれん草は、鍋料理でもよく食材にされます。白菜は、一個丸々買っても二人では使い切れないので、半分だったり四分の一だったり。大根を選ぶ際は、先っぽが尖っているものより丸みのあるもの。さらに、根っこの毛穴みたいなものが捻じれていないで真っ直ぐなものの方が甘いというので、手に取って品定め。旬の野菜を見るだけでもうれしくなります。

 イチゴもお手頃価格になって甘さも増しています。我が家のイチゴ苗もひと冬越しました。また白い花を咲かせて、白・黄緑・赤と変身する様子を楽しみにしています。

 一昨日の土曜日は「啓蟄」でした。冬ごもりしていた虫が春の陽気に誘われて外に出てくる頃を指しますが、まさに春はすぐそこまで。いや~なスギ花粉も鼻先まで?

185 逃げ?いえ、攻めです(3/4)

 今朝の事故で、電車は久しぶりに満員!ふと思い出したのが榊原郁恵「♪ギューギュー詰めのバスの中~」という歌でした。ロシアとウクライナの戦争が勃発しているのに、申し訳なく思ってしまいます。

 早いもので、卒業証書授与式を2週間後に控えます。学校によっては「第○回」という冠をつけることがありますが、本校は遡るのが難しい?なんなら「約150回卒業証書授与式」とすれば、四捨五入対象の10年ほどは同じ立看板が使えそうです。これっ、結構ナイス・アイディア?!

 さて、1日から体育館での練習が始まりましたが、人と人の間隔や換気、練習の時間短縮など、感染症対策を徹底する必要があります。卒業式のころに新型コロナ感染者数が激減なんてことは考えられません。もしかすると、直前に感染が判明する児童がいて、卒業式当日は「学級閉鎖」なんて事態も可能性ゼロではありません。小学校行事で一番大事と言ってもよい卒業式に学級閉鎖や学年閉鎖は悔やんでも悔やみきれません。絶対にそうした事態は避けなければなりません。

 そこで、本校では前日から遡って3日間を「自宅学習」期間としました。すべてではありませんが、タブレットを使ったオンライン学習を併用する予定です。市内公立学校に進学する児童以外はタブレット返却を式の1週間前に行うよう指示が出ていますが、式後速やかに返却することで市教委の同意も得ています。リスクを回避することを「逃げ」ととらえるか「攻め」ととらえるかは人それぞれです。

 また、晴れ姿を保護者2名でご覧いただきたいと思いはしますが、在校生や来賓の参加はなしにしても、卒業生の人数と会場のキャパシティの問題で式場には参加1名に限定にせざるを得ませんでした。でも、もう1名を何とかできないか悩み、教室でのライブ中継を行うことにしました。外部人材の協力を得てやってみます。同じ悩みを抱える学校もあるはず。であれば、今回のノウハウを共有できれば、ライブ配信もスタンダードになると思うのです。やってみる価値があるのならばレッツ・トライ!

184 順番を決める(3/3)

 うっすらとピンク色が一面に広がるホトケノザの野原。ちょっとフライング気味のユキヤナギの一輪。春の訪れを感じます。進級を目の前にした子供たちは、誰と一緒のクラスになるか、ドキドキがもう始まっているのかもしれません。

 小学校の学級名簿の順番は、昔は男女別、生年月日順だったように思います。あいうえお順を経験したのは高校生になってからだったような。本校はいま男女混合名簿のあいうえお順。ただ、最近は凝った名前が多くて読めないことも手伝って、これでは男女の判別ができない場合があるのも確か!

 北京オリンピックの入場順がどのように決まったか、開会式前後に新聞に見つけました。欧米ではアルファベット順なのでしょうが、中国は漢字の国。実は、漢字表記にした時の一文字目の画数が少ない順だといいます。では、同じ画数だったらどう順番をつけるのでしょう。二文字目で比べるかと思いきやその回答がとてもユニーク!

 画数が同じなら1画目の「書き方」で比べるというもの。その規則は、①横画、②縦棒、③はらい、④点、⑤折れ線の順に優先があるようです。例えば、ベルギー(比利時)の「比」と日本の「日」、台湾(中華台北)の「中」、どれも4画です。でも、「比」だけは横画に始まるので1番。「日」と「中」は、「縦→折れ→横」の順で3画目まで一緒なので、4画目が横画である日本が先になります。奥深い!知らないことってまだまだたくさんあります。だから面白い。そして、パラリンピックは明日開幕です。

 さて、今日はひな祭り。段飾りのお雛様の並べる順番や位置にお間違えありませんか?市川小には雛人形がない…。五月人形も…。さみしいなぁ。そうそう、1日の放送朝会で教頭先生がはなしていましたが、3月3日は「金魚の日」だそうな。

183 ちんげんさい(3/2)

 学校でも会社でも、「ほうれんそうが大事」とよく言われます。「報告・連絡・相談」ですが、この先があるのをご存じでしたか?ネットで見つけて、へぇっ~と思ったので紹介します。

 「ほうれんそう」された側は、「おひたし」だそうです。それぞれの文字から想像してみてください。「怒らない・否定しない・助ける・指示する」です。困り果てたら「こまつな」です。「困ったら・使える人に・投げる」というものですが、いまいちピンときません。

 頑張りすぎる人には「きくな」。「気にせず休む・苦しいときは言う・なるべく無理をしない」。逆に、してはいけないことが「ちんげんさい」。「沈黙する・限界まで言わない・最後まで我慢」。早めにSOSを発することやボヤのうちに周囲に助けを呼ぶことは、自分の命や心を守ることにもなります。

 我々教員の仕事には「ここまでやればよい」というラインがありません。やればやっただけ効果・成果としてあらわれることもあります。当然、頑張っても変わらない悔しさも味わいます。“子供たちのために”と思って頑張ることは、長時間労働という数値になって降りかかり、ストレスも溜まります。どうしたらよいのかとジレンマに陥ります。

 社会全体で働き方改革が行われていますが、学校も来年度に向けて、子供たちと真剣に向き合う時間確保のために、もう少し断捨離・業務改善が必要と頭をフル回転!これは、教職員が幸せな気持ちで仕事ができることが、目の前の子供たちに愛情を注いで幸福へ導き、ひいては子供を取り巻く人々を幸せにするのだと考えているからです。改革や改善は、教職員が手抜きするためではありません。市川小の子供たちが幸せになるためのステップだと、私は信じて疑いませんが行うは難し!

182 想い出がいっぱい(3/1)

 いよいよ3月に突入です。数か月前に始まったテレビドラマも終盤にさしかかっています。そんなドラマに、最近よく顔を出すなぁと思う俳優が何人もいます。「あの番組でこの役だった」と思い出しますが、名前は???若い人ばかりではありません。相応の年齢の方だと、下積みが大変だったのだろうと思ってしまいますが、本当のところを知らないのに勝手に貧乏俳優に仕立て上げられたのではたまったものではないはず。

 さて、風呂場の電球2つのうち1個が球切れしました。なんか懐かしさを覚える暗さです。昔、裸電球がぶら下がる中、湯船につかっていた記憶が蘇ります。うちの風呂は薪で沸かしていました。薪をくべたりはぜる音を聞いたり、薪割りをさせてもらったり…。たった一つの電球切れから思い出が溢れ出すようです。

 「♪古い~アルバムの中に~」と、H2Oの歌があります。この部分の音程が取れなくて妻に笑われたことも。にもかかわらず、先日22日の「6年生ありがとうの会」で披露する教職員の出し物では、いきなり歌い出し部分を一人で、しかもダンス付きでした。恥ずかしいたらありゃしない!笑いの種でしかない!でも卒業生が3月まで、そして4月からもよいことがたくさんありますようにと願ってやみません。そんな職員全員の気持ちが少しでも伝わっていたらいいなぁ。卒業までの登校日数11!

181 撤去!(2/28)

 日中は暖かく、春を感じる陽気が続きます。今日も活動しやすそうな予感!

 さて、時々目をやる改札や駅構内にある丸や四角の時計。どの程度の認知度なのでしょう。今後10年の計画で3割減の5百駅から消えていくようです。時計の老朽化や駅の利用状況、使用頻度などから見直しがされるそうです。デジタル掲示板に取り込まれたり、腕時計・スマホで確認すれば済んだりしているので仕方のないことかもしれません。

 また、緑色の公衆電話も5年間で4万台の削減をする計画があります。震災時の連絡手段として、残すために地域の人が交代で公衆電話を利用しているという地域もありますが、公衆電話の設置基準が4月に緩和されるに伴い、方針が打ち出されました。

 本校でも断捨離に踏み切ったものがあります。それは、トロフィーや盾!どこにあるかご存じの方はきっと一握り。教職員も児童も目に入らない。誰にも見られず、声もかけられず。最近では運動会の優勝杯授与もないので動きはゼロ。職員室前の廊下にある古~いケースに鎮座しています。

 そこで、必要なものだけ残してあとは処分。必要かどうかは、私の独断!後になって「あ~ぁ」とならないとも限りませんが…。その後釜に、3年生の社会科で学習する「昔の古い道具」を展示しようと考えています。

 最後に、私の前任の校長先生がご逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。

180 思い込み(2/25)

 車内電子広告の「1110City」という文字に目が留まりました。ある都市を指しますがおわかりになりますか?これ、「川口市」なのです。お見事と思って話したら、「別に」という素っ気ない返事。

 第2問ではありませんが、「貼付」の読み方は?お恥ずかしながら、ずっと「てんぷ」と思い込んでいたのですが、「ちょうふ」と知ったのは…少し前。その時、人前で声に出さなくてよかった!と胸をなでおろしました。「ば~か」と言われて返す言葉がございません!

 それなら「御虎子」はどうだ?PCでは漢字変換をしてくれませんでしたが、広辞苑などにはちゃんとあるからビックリ。赤ちゃんの使う「おまる」と読むそうです。

 さて、“奥様、(略)私は今、あなたの前に、私の犯してきました世にも不思議な罪悪の告白をしようとしているのであります”という不気味な手紙に始まり、最後のトリックに至るまで、ドキドキしながら読んだ記憶のある江戸川乱歩『人間椅子』。図書館で他の作品を何冊も借りましたが、怪人二十面相シリーズより印象に残っているのがこの作品です。江戸川乱歩ほか探偵小説と呼ばれるものには、様々なトリックが隠されています。それを考えながら読むのが楽しいわけですが、この「トリック」は人の思い込みを利用しているようにも思うのです。

 人と会話したり、子供の話を聞いたりするとき、ある場面だけを切り取ったり極端に焦点化して考えたりしてしまうと、本質や真実、全体像がかすんでしまう危険性があります。もしかすると、話している内容に脚色がないとも限りませんし…。思い込みや先入観を一度放棄して考えてみると、違った側面が見ててくるかもしれません。トリックを見破るつもりで…?