校長の部屋

校長の部屋

199 特別をありがとう(3/25)

 17日発行の学校だより、Webの閲覧数が約600。ずっと200前後でしたが最後だからでしょうか?校門で挨拶していると、「お母さんが楽しみに読んでます」と伝えてくれる子もいました。ありがたいことです。そして、このブログも今日でおしまい。読んでくださったり声をかけてくださったり、ありがとうございました。最初は、気が向いたときにアップするつもりでしたが、いつの間にか毎日の日課になっていました。先日はある場で、他校の校長からブログの字の間違いの指摘がありました。そそくさと訂正したのは言うまでもありません。(その節はどうも…)

 さて、このあといよいよ修了式です。市川小での2年間はあっという間でした。そして、ずっとコロナの真っ只中で試行錯誤を繰り返していたように思います。ただ、苦しんでいたとかもがいていたとか、そんな思いは全然ありません。正面を向いて、左右・上下・後ろも気にしながら真剣に向き合ってきました。人がどう思うかより、目の前の子供たちのために自分は何ができ、何をしたいかを大事に考えてきたつもりです。

 つい先日見たドラマ『エンディングカット』にこんなセリフがありました。「自分の目を通してちゃんと見ること!ちゃんと見ないと、わかったつもりになっちゃう。だから、向き合おうとすることが大事なんじゃないかな」と。市川小の子供たちは理解力に優れています。だから、その答えの背景を、自分の目で見て、自分の頭でしっかり考えて、説明できるくらいの深い理解につなげてほしいと願っています。

 また、歌手のあいみょんさんが、「(様々な制限ばかりでネガティブにとらえがちなコロナの時代について)ポジティブに考えると今の18歳(※番組『あいみょん18祭』の特集)は羨ましい。だって、特別な時代の特別な人で、特別な経験をしているから」といったニュアンスのコメントを残していました。これは小学生についても同じ。今、子供たちは、私たちは特別な時代、変革期にいるのです。その流れの中でどのように生きるか、どんな道を選択するか、可能性は無限大と思ってはだめですか?

 明日から書きたいことがあったらどうしよう?このあとどうしちゃおう?まるでヨシタケシンスケさんの絵本の題名みたいだなぁ。学校に、子供たちにかかわってくださった皆様に感謝を伝えます。ありがとうございました。

198 仲間(3/24)

 一緒にやってきた校長先生方で一緒に定年退職を迎える方が10名以上いらっしゃいます。会議で顔を合わせるだけの人もいれば、同じ学校の同僚だった人、同じ場所で同じ時間を過ごした人、いろいろです。それでも一緒に笑ったり、同じことに腹を立てたり、意見が対立したり…。一緒に踏ん張る仲間がいたからこそ、苦しい時も乗り切れた様な気がします。

 そんな「仲間」が子供たちの周りにもあるのです。その最たるものが学級集団。この1年間で集団の力、集団の中における自分の力は伸びたでしょうか。発揮されたでしょうか。他者の存在を尊重する気持ちが培われたでしょうか。

 さて、半世紀が過ぎたのに「小学校の頃のあいつはどうしているだろう」と懐かしく思うことがあります。怒るといつも「も~反省会(で言うぞぉ)」が口癖だった真下君。大きな家の庭で初めてジンギスカンというものを食べさせてくれた池本君。スポーツ万能だった中川君。喧嘩して殴っちゃった小川君。想いを寄せた帰国子女の相原さん。ほかにもたくさん。こんな風に名前を出してしまって大丈夫だったか不安になります。だって、世間は狭いから!知り合いの知り合いがよく知る人だったなんてことがしばしばですから。小学校時代に八千代から成田まで自転車で一緒に冒険した一学年下のヨッチャンは、近隣市で学校事務職員をしていて会合でバッタリなんてことも…。

 市川小の子供たちも、嬉しかったこと、辛かった出来事と、活動した仲間を懐かしく思い出すことがきっとあります。だからこそ、「深刻になるな!真剣であれ!」と思うのです。

197 ワクワク(3/23)

 日曜劇場『DCU』に主演の阿部寛さんを見ながら、「いいなぁ、こんなかっこいい旦那さん」とボソリ。えーえー、どうせ彫りが深くないですよ。背も高くないですよ。筋肉もなくなっちゃいましたよ。

 そこで、筋トレにこれから励もうと考え、トレーニングチューブを買いました。でもよく考えると、新型コロナの少し前にジムをやめた時に買ったダンベルやバランスクッションほか、筋トレを決心したのは何度目?その時々に買った物って今は埃を被っていないか?こんなことではだめだと再度志しを立てるのでした。めざすは一年後のシックスパック!?

 さて、先日新聞に、千葉工大未来ロボット技術センターの古田所長の話が掲載されていました。「私は子供のころに病気で車いす生活を送ったとき、車輪が足になってどこへでも行けたらいいなあ、いつか巨大ロボットのようなワクワクする技術をつくりたいなあと思ったのが、勉強を始めるきっかけでした」と述べています。さらに、「私たちがやりたいことは、ロボットそのものをつくることではなく、ロボットによって社会や未来をつくることなのです」という言葉は教員にも子供たちにも通じる部分があります。

 私も筋トレを目的にするのではなく、その先にある未来を見つめたいと思います。そう言いながらも、ムキムキボディーを妄想してワクワク?

196 巣立ちを見届けて(3/22)

 先週の卒業式、集合写真撮影の時にマスクをとった子供たちの顔を改めて見ました。顔の印象づくりに口元がとても重要な役割を果たしていることがよくわかります。卒業アルバムの写真撮影の頃と比べても、成長して顔が少し変わったということもありますが、イメージがちょっと違いました。ただ、証書を渡すときの私の一言に、素敵な微笑みやはにかみが頼もしく見えました。

 私自身も市川小学校で迎える最後の卒業式だと思うと感慨深いというか思い入れというか、そうした感情は隠せません。というわけで、卒業生に向けてのメッセージとして歌のさわりを歌ってしまいました。永井龍雲という歌手の『道標ない旅』という曲です。40年も昔の、チョコレートのCMソングでした。

 担任した学級の子供たちに向けて、下手な歌をフルコーラス披露したことがありますが、今回の犠牲者、その数なんと約500人!児童・保護者・教職員。これだけの聴衆がいれば恥ずかしさより気持ちよさのほうが…って、自分が主人公になってはいけません。歌詞にあるメッセージを後から確認してくれていたらうれしいです。

 今回、体育館に参加する保護者のほかに、1名は教室でライブ視聴ができるようにしましたが、これは個人的にお願いした、ある会社の皆さんの協力があってこそ。予行練習及び当日に10名もの人員をつぎ込んでくださったのです。課題はありますが、感謝以外のなにものでもありません。学校職員だけでは到底無理です。でも、学校職員だけでもできることは何かを見極め、来年度につなげる努力をすることが大事だと思っています。

195 愕然・呆然・唖然(3/18)

 いよいよ今日、卒業証書授与式です。寒い!しかも雨!でも、これは予想されていたので仕方ありません。素晴らしい式になるよう全職員で支えます。

 さて、14日に6年生に配られた卒業アルバムを手にしました。真っ先に自分の写真に目が行ってしまいました。「なんだぁ、このじぃさんは!」と愕然・呆然・唖然。客観的にみると、自分はこう見えているんだとモヤモヤしながら納得できない。もう少しは…と思いながら去年のアルバムと比較。1年の年月が「老化」「劣化」という言葉に置き換えられてしまうほど違いが明確です。「うん、きっとこれは眼鏡をかえたせいだ」と老化に目を向けず、すり替えようとする私。

 何が嫌かって、校長室にある写真の一つにこの写真が加わるということ。去年写したモノを写真屋さんにお願いしちゃおうか、それとも似顔絵を額に入れてしまおうか。当人にとっては切実な悩みです。

 そういえば、つい先日テレビで見た俳優の吉田栄作さん。53歳らしいのですが結構な年齢に見えてしまいました。(ごめんなさい)きっと紫外線の浴びすぎ?私の老(劣)化も、若かりし頃の屋外での紫外線を浴び続けた代償なのかもしれません。いらない勲章です。

194 備えあれば患いなし(3/17)

 昨晩23時半過ぎの大きな地震にびっくり!大きいし長いし…。もっと大きな地震だったと思うと、きちんと行動できるか自信がなくなります。

 さて、去年の卒業式では、礼服のポケットに入れておいた白手袋を着けることを忘れたまま証書を渡したことを思い出しました。そのほか大事な場面なのに、あとから気付いて悔やむこともしばしば。まぁ、「やっちまった!」と思っているのは自分くらいで、ほとんど誰も気づいていないというのが本当のところです。

 式辞も悩みのタネ。伝えたいことをできるだけ短く、でもきちんと伝わるような内容であることは必須です。コロナ禍においてはさらに時短が言われますので…。

 こういう大事な場面が夢の舞台となることがよくあります。例えば、準備したはずの式辞が見当たらない。礼服でなければならないのに忘れてきた。はたまた、これから自分のスピーチなのに服がなく、舞台袖で丸まっている。こうならないために、このあとも余裕を持って行動します。そして明日は、髪型を整え、服を着て学校に来るようにします。オールバックがよいか、七三分けにするか、悩むところ。

 地震への備えも、物と心の余裕が次の行動につながります。

193 乗り鉄・撮り鉄ではないけれど(3/16)

 駅のホームドア設置が広がっています。特に、地下鉄は真っ先に取り組んでいたような気がします。市教委や生涯学習センターで会議があるときは下総中山駅まで歩いて運動です。JR市川駅や本八幡駅、船橋駅にまだホームドアがないのに、下総中山駅には早々と完成。きっと混雑度以外に設置基準があるはず?!

 さて、千葉県には都営新宿線と東京メトロ東西線という2つの地下鉄が通っていますが、地下駅はいくつあるでしょう?東西線は、東陽町手前まで地上を走っているので、都営新宿線の本八幡駅だけとなります。本八幡にはよく行きますが、地下鉄駅に足を踏み入れたことはまだありません。逆に、つくばエクスプレスの南流山駅のように、地下鉄として扱われていないものの実際は地下に駅があるという場合もあります。一方、千葉市は地下ではなく、吊り下げ型モノレール。

 都営新宿線本八幡駅に戻りますが、この路線で最初にホームドアが設置されたのもこの駅だとか。電車大好きの児童にはたまらない話題でしょうか。今年のダイヤ改正は先日12日に実施されました。新型コロナウイルスによる利用者減少の影響から列車削減の傾向にあるらしいのですが、通勤の電車からは感じません。むしろ、乗り継ぎの良し悪しのほうが大事です。

 むか~し、「旅行クラブ」の担当をしたことがありました。分厚い時刻表を見ながら列車を乗り継いで目的地に行ったり、地図を辿ったり、旅行プランを立てたりと目を輝かせている子供たちがいました。時刻表は無理でも、トイレで商品カタログを愛読する私は、その気持ちはわかる気がします。

192 テレビっ子(3/15)

 12日(土)に3回目のワクチン接種。過去2回はファイザーで、だるさはあったものの、特に副反応と呼べるものはなし。そして今回初めてのモデルナ。発熱、体の痛み、倦怠感などいろいろ聞きますので構えてしまいます。よって、翌日には極力予定を入れずにおきました。

 最近、漫画がドラマ化される作品がとても多いように思います。少し古いところでは『ハコヅメ』。最近では、『ミステリーという勿れ』『妻、小学生になる』『ドクター・ホワイト』『逃亡医F』『しもべえ』を観ています。それ以外にもあるわけで、「これって、漫画が原作だったんだぁ」と何かの機会に知ることも多い昨今。

 テレビ番組といえば、桂文枝(三枝)師匠が51年もの長きにわたり司会を務めた『新婚さんいらっしゃい』も4月からリニューアルです。山瀬まみさんが25年間アシスタントをやっていたなんて…。歴代の女性司会者は、江美早苗 → 梓みちよ → ジョーン・シェパード → 片平なぎさ → 岡本夏生 → 渡辺美奈代 → 山瀬まみ(敬称略)と続きます。私が観ていたのは、梓みちよさんから片平なぎささんまでかなぁ。これを眺めると、文枝師匠と山瀬さんとの相性がどれほどよかったのかがわかります。

 というわけで、昭和のテレビ小僧は日曜日に録画ドラマを観て過ごしたのでした。副反応は、来ました来ました。夕方前から、微熱と倦怠感。歯をガチガチさせて入浴して、寝るのが一番なので、午後7時半には就寝!

191 ありがとう(3/14)

 IKEAで4枚セットの平皿を買いました。4枚とも柄が違うのですが、そのうちの1枚が取り皿として私の前に置かれました。ん?直径約15cm一面に、ドットというよりボツボツの模様が広がっています。鳥肌が立ったような感じでもない。でも、既視感が…。そうだぁ、私の頭皮を接写した画と一緒ではありませんか!(写真右上)親近感がわきすぎて、逆に気持ち悪くて隣と即交換しました。

 

 先週、下校時刻のころに校長室の扉をノックする音。それも遠慮がちに。誰だぁ?と思いながら覗いてみると、6年生の女児。どうもプレゼントを持ってきてくれたようです。「開けてみてください」と言われるがままに、色画用紙で作られたボックスを開いてみると、なんということでしょう!中からかわいい「春」が溢れ出すようでした。豚、猫、キツネ、クマ、ウサギに春の花々。三角形をつないだ旗まであります。メッセージには、「毎朝、校門前であいさつしてくれる明るい校長先生が大好きです。いつも生徒のことを一番に考えてくれてありがとうございます」とあります。うれしいです。全クラスで取り組んで、いろいろな職員に思い思いの作品と手紙をプレゼントしてくれているのです。代表してお礼を伝えます。ありがとう。

 

 この1年間で心身ともに大きく成長した6年生は、明日から3日間自宅学習です。タブレットを通して学習したり卒業式の歌をマスクを外して思い切り歌ったり…。今日は卒業式の予行。そして、ライブ中継を行うためのテストも同時に行います。準備を整えてあとは流れに身を任せます。

190 統ばる・スバル・昴(3/11)

 電車内で『ルイージを救え』という任天堂のチャレンジ問題が流れます。そこに見つけた「すばる」の雑学!すばるは、牡牛座の中にあるそうで、スバル車オーナーで牡牛座の私は興味深く文字を追います。このすばるは星の集まり(星団)につけられた名前で、「六連星」とも呼ばれるように肉眼では6個ほどしか見えません。しかし、総数は100個とも200個ともいわれます。「統ばる(すばる)」「統まる(すまる)」という言葉に由来するといい、「統一されている」「まとまって一つになる」という意味のようです。「冬のダイヤモンド」とも呼ばれるくらいなので、まずはオリオン座の三つ星を見つけて、その右側へ延長していってください。暖かさを取り戻してきた今なら、夜空を見上げて探してみるのもよいかもしれません。

 

 さて、東日本大震災から11年が過ぎます。船橋港近くの施設に停められた数台の自動車が、地面と一緒に波打った光景は今も鮮明です。そして港の海水が沖へ引いていった恐ろしさ。さらに、夕方以降に帰宅困難者を受け入れた体育館の混乱。正直な話、校長在職中は絶対起きてほしくないと思ってしまいます。しかし、災害の発生は時や天候等を選びません。逆に、起きることが当たり前という覚悟と準備が大事だと思います。

 今日は、給食の黙食中にZoomと放送で防災について語ります。災害時ほど、家庭や地域が「統ばる(統まる)」ことが大事。目に見えるものがたとえ6つだとしても、その後ろにある100以上の連帯・結束は物凄い力を発揮するはず!ぜひ家庭でも、「その時」をイメージした決めごとをしてください。

189 百人百様(3/10)

 いわさきちひろ。高校生の頃に初めて知った名前でした。岩佐吉比呂みたいな感じで男性とばかり思って美術館へ足を運んだら、経歴を見て女性だったことを知りました。有名な絵がたくさんありましたが、淡いぼんやりした色づかいが自分好みではなかったのを思い出します。

 

 ニュースの情報コーナーで、家で習字の練習をする母子の様子が流れます。そして母曰く「家では素足で過ごすので、足の上に文鎮を落としたらけがをするから心配です」と。そして、漁業用の網で作られた綱状の商品が紹介されました。「へっ?足に文鎮が落ちることを心配する人なんているんだぁ」と思いながらも、そう考える人もいることを受け入れたのです。

 スポーツコーナーでは、プロ野球のオープン戦の様子が映し出されます。日ハムの新庄監督もよく取り上げられています。すると突然、「オープン戦って何?」と尋ねられました。「知らないの?」と思いながら簡単に説明すると、「助走みたいなもの?」とまだわからない様子。さらに補足すると、「練習試合なら、そう言ってよ」と宣います。

 趣味や嗜好、心配の種、知識、みんなそれぞれ違うことがよくわかります。それを尊重し、認め合うことの大切さも。4月に入学する子供たちも百人いれば百通りです。また、4月生まれと3月生まれの一年の差は、入学時は顕著かもしれません。当然、保護者の方だって百通り!だからこそ、丁寧にみて、丁寧に聴くことから始めます。楽しみ!

188 センキュ~(3/9)

 何かをしながら鼻歌を歌っていると、「STOP!」と制止されます。こうした鼻歌は、よく歌の途中から別の曲に「味変」ならぬ「曲変」してしまうのです。例えば、『怪獣ブースカ』の歌が途中から『Dr.スランプ』の主題歌に切り替わります。『未来予想図』がいつの間にかオフコース『いくつもの星の下で』になっています。センスなさすぎと言われるのも頷けます。今日歌うならレミオロメン。「♪流れる~季節の~真ん中で~」と去年も書いたような?一方、英語の歌は全くと言ってよいほど鼻歌になりません。

 さて、社会において「英語」が話せることは一つの武器です。外国語を話しそうな容姿をしていないのにペラペラと会話をしている姿を見ると、その人の見方まで変わってしまいそうですしカッコイイ!英語を話せるようになりたいという日本人の願望は今も昔も同じで、NHKの「英語講座」は不滅のようです。

 少し前ですが、お笑いタレントのゆりやんレトリィバアがある記事で紹介されていました。英語をペラペラしゃべれると思われがちですが実はそうではなく、顔つきや仕草、イントネーションを真似て、ペラペラ風に見せてるとのこと。コツは、カタカナ英語に惑わされずに、聞こえたとおりに話すことだと語っています。「センキュ~」「ビュ~ティフォー」と、感情をこめて話すかどうかで、気持ちも乗ってくるらしいのです。ゆりやんが英語を好きになったのも、中学生の時に映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観て、あんな風に話をしたいと思ったからと言います。

 流暢に話せることが目的にする必要はないのかもしれません。むしろ、英語を学ぶことで交流の輪が広がり、知識や情報が幅広く得られるなど、自分づくりの土台になるはず。小学校の外国語も感情を込めて、ノリノリで行きたいですね。

 今日も読んでくれて、センキュ~♡

187 何度でも(3/8)

 ドラマ『逃亡医F』を楽しみに観ています。成田凌さん演じる天才外科医が、カセットテープで昭和の歌謡を聴いて手術のリズムにするというルーティーンがあります。ここに流れる歌がなんとも懐かしい曲だったり歌手だったり。

 先日、娘から「好きな歌を教えて」とLINEが届きました。すぐに返信した曲は娘が生まれるずっと前の歌でしたから、「…」という反応。その歌が何かは、卒業式までヒ・ミ・ツ。

 その他には、ドリカムでしょうか。『未来予想図』も好きですし、背中を押してもらえる『何度でも』がいいですね。後者はドラマ『救命病棟24時』の主題歌でした。東日本大震災発生後も、全国のラジオからオンエアされました。

 ♪10000回だめで へとへとになっても 10000回だめで かっこ悪くても

  10001回目は 何か 変わるかもしれない

  前を向いてあきらめないで 叫べ 何度でも何度でも 立ち上がり叫ぶよ

 ♪君を呼ぶ声 力にしていくよ 何度も 明日が その10001回目かもしれない!

 どうしようもない、伝わらない、やるせない、そんな瞬間があります。それでもくじけずに呼ぶのは、思い出すのは、「きみ」。この「きみ」は、思いを寄せる人とも考えられますが、自分自身なのかもしれなと考えるのは私だけでしょうか。

 「これが最後の1回」と思って頑張る場面だってあります。飽くなき挑戦をする自分あるいは頑張っている周りのだれかをイメージすることが、自分を変えていく推進力になるはずです。失敗することは確かに格好悪いかもしれませんが、成功はすぐその裏側かも。10001回目へチャレンジする勇気の種を卒業生にも、そして在校生にも植えていきたいと考えています。

 卒業まであと7日!登校は、当日を含めて5日のみとなりました。

186 春ですよ~(3/7)

 昨年は2月下旬から咲き始めた我が家のミモザでしたが、今年は寝坊しているようです。福岡では、先週ミモザが見頃であると報じていて、花や葉をキリンが美味しそうに食べている様子が映し出されました。「あーよかった。ウチはキリンを飼っていなくて」というつぶやきが聞こえたのは、きっと空耳…。

 2月初頭に腰が痛くなってから週末のランニングがほとんどできません。しばらく走らないでいると、少し走るだけで呼吸が苦しくなり、長い距離を走ろうとする気持ちが萎えてしまいます。しばらくは花や景色を見ながらのウォーキングに切り替えようかなぁ。

 さて、食卓に野菜は欠かせませんが、ゴボウや長ネギを買うと「ピーッピッ」と言いながら、そばで鼓笛隊のリーダーのように上下に振ってけらけら笑う人がいます。冬場は束で買ってきた泥ねぎを、玄関外の傘立てに新聞紙を巻いて保存します。ほかに、寒い時ほど甘く感じるほうれん草。この時期ならではのちぢみほうれん草は、鍋料理でもよく食材にされます。白菜は、一個丸々買っても二人では使い切れないので、半分だったり四分の一だったり。大根を選ぶ際は、先っぽが尖っているものより丸みのあるもの。さらに、根っこの毛穴みたいなものが捻じれていないで真っ直ぐなものの方が甘いというので、手に取って品定め。旬の野菜を見るだけでもうれしくなります。

 イチゴもお手頃価格になって甘さも増しています。我が家のイチゴ苗もひと冬越しました。また白い花を咲かせて、白・黄緑・赤と変身する様子を楽しみにしています。

 一昨日の土曜日は「啓蟄」でした。冬ごもりしていた虫が春の陽気に誘われて外に出てくる頃を指しますが、まさに春はすぐそこまで。いや~なスギ花粉も鼻先まで?

185 逃げ?いえ、攻めです(3/4)

 今朝の事故で、電車は久しぶりに満員!ふと思い出したのが榊原郁恵「♪ギューギュー詰めのバスの中~」という歌でした。ロシアとウクライナの戦争が勃発しているのに、申し訳なく思ってしまいます。

 早いもので、卒業証書授与式を2週間後に控えます。学校によっては「第○回」という冠をつけることがありますが、本校は遡るのが難しい?なんなら「約150回卒業証書授与式」とすれば、四捨五入対象の10年ほどは同じ立看板が使えそうです。これっ、結構ナイス・アイディア?!

 さて、1日から体育館での練習が始まりましたが、人と人の間隔や換気、練習の時間短縮など、感染症対策を徹底する必要があります。卒業式のころに新型コロナ感染者数が激減なんてことは考えられません。もしかすると、直前に感染が判明する児童がいて、卒業式当日は「学級閉鎖」なんて事態も可能性ゼロではありません。小学校行事で一番大事と言ってもよい卒業式に学級閉鎖や学年閉鎖は悔やんでも悔やみきれません。絶対にそうした事態は避けなければなりません。

 そこで、本校では前日から遡って3日間を「自宅学習」期間としました。すべてではありませんが、タブレットを使ったオンライン学習を併用する予定です。市内公立学校に進学する児童以外はタブレット返却を式の1週間前に行うよう指示が出ていますが、式後速やかに返却することで市教委の同意も得ています。リスクを回避することを「逃げ」ととらえるか「攻め」ととらえるかは人それぞれです。

 また、晴れ姿を保護者2名でご覧いただきたいと思いはしますが、在校生や来賓の参加はなしにしても、卒業生の人数と会場のキャパシティの問題で式場には参加1名に限定にせざるを得ませんでした。でも、もう1名を何とかできないか悩み、教室でのライブ中継を行うことにしました。外部人材の協力を得てやってみます。同じ悩みを抱える学校もあるはず。であれば、今回のノウハウを共有できれば、ライブ配信もスタンダードになると思うのです。やってみる価値があるのならばレッツ・トライ!

184 順番を決める(3/3)

 うっすらとピンク色が一面に広がるホトケノザの野原。ちょっとフライング気味のユキヤナギの一輪。春の訪れを感じます。進級を目の前にした子供たちは、誰と一緒のクラスになるか、ドキドキがもう始まっているのかもしれません。

 小学校の学級名簿の順番は、昔は男女別、生年月日順だったように思います。あいうえお順を経験したのは高校生になってからだったような。本校はいま男女混合名簿のあいうえお順。ただ、最近は凝った名前が多くて読めないことも手伝って、これでは男女の判別ができない場合があるのも確か!

 北京オリンピックの入場順がどのように決まったか、開会式前後に新聞に見つけました。欧米ではアルファベット順なのでしょうが、中国は漢字の国。実は、漢字表記にした時の一文字目の画数が少ない順だといいます。では、同じ画数だったらどう順番をつけるのでしょう。二文字目で比べるかと思いきやその回答がとてもユニーク!

 画数が同じなら1画目の「書き方」で比べるというもの。その規則は、①横画、②縦棒、③はらい、④点、⑤折れ線の順に優先があるようです。例えば、ベルギー(比利時)の「比」と日本の「日」、台湾(中華台北)の「中」、どれも4画です。でも、「比」だけは横画に始まるので1番。「日」と「中」は、「縦→折れ→横」の順で3画目まで一緒なので、4画目が横画である日本が先になります。奥深い!知らないことってまだまだたくさんあります。だから面白い。そして、パラリンピックは明日開幕です。

 さて、今日はひな祭り。段飾りのお雛様の並べる順番や位置にお間違えありませんか?市川小には雛人形がない…。五月人形も…。さみしいなぁ。そうそう、1日の放送朝会で教頭先生がはなしていましたが、3月3日は「金魚の日」だそうな。

183 ちんげんさい(3/2)

 学校でも会社でも、「ほうれんそうが大事」とよく言われます。「報告・連絡・相談」ですが、この先があるのをご存じでしたか?ネットで見つけて、へぇっ~と思ったので紹介します。

 「ほうれんそう」された側は、「おひたし」だそうです。それぞれの文字から想像してみてください。「怒らない・否定しない・助ける・指示する」です。困り果てたら「こまつな」です。「困ったら・使える人に・投げる」というものですが、いまいちピンときません。

 頑張りすぎる人には「きくな」。「気にせず休む・苦しいときは言う・なるべく無理をしない」。逆に、してはいけないことが「ちんげんさい」。「沈黙する・限界まで言わない・最後まで我慢」。早めにSOSを発することやボヤのうちに周囲に助けを呼ぶことは、自分の命や心を守ることにもなります。

 我々教員の仕事には「ここまでやればよい」というラインがありません。やればやっただけ効果・成果としてあらわれることもあります。当然、頑張っても変わらない悔しさも味わいます。“子供たちのために”と思って頑張ることは、長時間労働という数値になって降りかかり、ストレスも溜まります。どうしたらよいのかとジレンマに陥ります。

 社会全体で働き方改革が行われていますが、学校も来年度に向けて、子供たちと真剣に向き合う時間確保のために、もう少し断捨離・業務改善が必要と頭をフル回転!これは、教職員が幸せな気持ちで仕事ができることが、目の前の子供たちに愛情を注いで幸福へ導き、ひいては子供を取り巻く人々を幸せにするのだと考えているからです。改革や改善は、教職員が手抜きするためではありません。市川小の子供たちが幸せになるためのステップだと、私は信じて疑いませんが行うは難し!

182 想い出がいっぱい(3/1)

 いよいよ3月に突入です。数か月前に始まったテレビドラマも終盤にさしかかっています。そんなドラマに、最近よく顔を出すなぁと思う俳優が何人もいます。「あの番組でこの役だった」と思い出しますが、名前は???若い人ばかりではありません。相応の年齢の方だと、下積みが大変だったのだろうと思ってしまいますが、本当のところを知らないのに勝手に貧乏俳優に仕立て上げられたのではたまったものではないはず。

 さて、風呂場の電球2つのうち1個が球切れしました。なんか懐かしさを覚える暗さです。昔、裸電球がぶら下がる中、湯船につかっていた記憶が蘇ります。うちの風呂は薪で沸かしていました。薪をくべたりはぜる音を聞いたり、薪割りをさせてもらったり…。たった一つの電球切れから思い出が溢れ出すようです。

 「♪古い~アルバムの中に~」と、H2Oの歌があります。この部分の音程が取れなくて妻に笑われたことも。にもかかわらず、先日22日の「6年生ありがとうの会」で披露する教職員の出し物では、いきなり歌い出し部分を一人で、しかもダンス付きでした。恥ずかしいたらありゃしない!笑いの種でしかない!でも卒業生が3月まで、そして4月からもよいことがたくさんありますようにと願ってやみません。そんな職員全員の気持ちが少しでも伝わっていたらいいなぁ。卒業までの登校日数11!

181 撤去!(2/28)

 日中は暖かく、春を感じる陽気が続きます。今日も活動しやすそうな予感!

 さて、時々目をやる改札や駅構内にある丸や四角の時計。どの程度の認知度なのでしょう。今後10年の計画で3割減の5百駅から消えていくようです。時計の老朽化や駅の利用状況、使用頻度などから見直しがされるそうです。デジタル掲示板に取り込まれたり、腕時計・スマホで確認すれば済んだりしているので仕方のないことかもしれません。

 また、緑色の公衆電話も5年間で4万台の削減をする計画があります。震災時の連絡手段として、残すために地域の人が交代で公衆電話を利用しているという地域もありますが、公衆電話の設置基準が4月に緩和されるに伴い、方針が打ち出されました。

 本校でも断捨離に踏み切ったものがあります。それは、トロフィーや盾!どこにあるかご存じの方はきっと一握り。教職員も児童も目に入らない。誰にも見られず、声もかけられず。最近では運動会の優勝杯授与もないので動きはゼロ。職員室前の廊下にある古~いケースに鎮座しています。

 そこで、必要なものだけ残してあとは処分。必要かどうかは、私の独断!後になって「あ~ぁ」とならないとも限りませんが…。その後釜に、3年生の社会科で学習する「昔の古い道具」を展示しようと考えています。

 最後に、私の前任の校長先生がご逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。

180 思い込み(2/25)

 車内電子広告の「1110City」という文字に目が留まりました。ある都市を指しますがおわかりになりますか?これ、「川口市」なのです。お見事と思って話したら、「別に」という素っ気ない返事。

 第2問ではありませんが、「貼付」の読み方は?お恥ずかしながら、ずっと「てんぷ」と思い込んでいたのですが、「ちょうふ」と知ったのは…少し前。その時、人前で声に出さなくてよかった!と胸をなでおろしました。「ば~か」と言われて返す言葉がございません!

 それなら「御虎子」はどうだ?PCでは漢字変換をしてくれませんでしたが、広辞苑などにはちゃんとあるからビックリ。赤ちゃんの使う「おまる」と読むそうです。

 さて、“奥様、(略)私は今、あなたの前に、私の犯してきました世にも不思議な罪悪の告白をしようとしているのであります”という不気味な手紙に始まり、最後のトリックに至るまで、ドキドキしながら読んだ記憶のある江戸川乱歩『人間椅子』。図書館で他の作品を何冊も借りましたが、怪人二十面相シリーズより印象に残っているのがこの作品です。江戸川乱歩ほか探偵小説と呼ばれるものには、様々なトリックが隠されています。それを考えながら読むのが楽しいわけですが、この「トリック」は人の思い込みを利用しているようにも思うのです。

 人と会話したり、子供の話を聞いたりするとき、ある場面だけを切り取ったり極端に焦点化して考えたりしてしまうと、本質や真実、全体像がかすんでしまう危険性があります。もしかすると、話している内容に脚色がないとも限りませんし…。思い込みや先入観を一度放棄して考えてみると、違った側面が見ててくるかもしれません。トリックを見破るつもりで…?

179 チンドン屋(2/24)

 ♪バ~カ~ カ~バ~ チンドン屋~ お前の母さん 出ベソ~♪

 友達と喧嘩した時、昭和の子供の常套句!この後、「ついでにお前も出ベソ」と続きます。言われた相手は「そういうお前も出ベソ」と言い返すパターンでした。でも、兄弟げんかでは使っちゃいけません。ただ、ここ何十年も聞いたことがありません。保護者の中にも「言ったことない」「知らない」という人がいるでしょう。今考えると、バカとかば、チンドン屋、出ベソが同じ並びで語られるということがピンときません。その前に、「チンドン屋」自体、見たことのなくて「?」という世代の方が圧倒的に多いと思われます。

 

 チンドン屋は、戦後~昭和30年代にかけての広告業界の花形でした。全国各地で見られた人気のパフォーマーといえます。白塗りの化粧をして、ちょんまげや日本髪。派手な着物の前に括り付けた太鼓や鉦(しょう・かね)をチンチン・どんどんと鳴らしながら街中を練り歩いていたのです。どこかで新装開店があることなど、これを見て子供ながらに知ったのです。当時全国に三千人位いたといわれますが、20年ほど前には二十分の一に減ったそうです。そして今、楽器も多彩になって復権の兆しがみられるとか…。

 コロナが収束して、晴れ晴れとした気持ちでチンドン屋さんが街中を練り歩く姿を眺めたいものです。ちなみに、私はずっと「ばかばか チンドン屋」とばかり思いこんでいました。

178 験を担ぐ(2/22)

 昨日の昼休みにミニバスケットボールクラブの6年生が校長室にやってきました。「県大会でベスト8に入りました」とみんなで報告に来てくれたのです。うれしいですね。中学生になっても全力を傾けて何かに取り組み、きっと活躍してくれるだろうとわくわくさせてくれる6年生です。

 「どういう振りだったの」と自分でも理解しがたい話に展開します。仏壇へのお供え物の基本は、香・花・灯明・水・飲食の5つ。その中の「香」は、一般的な仏事のときに使われる粉状のお香や線香のことを指し、お参りする本人や周囲の人々の心と体が清め邪気を払うとされます。また、良い香りを通して仏様と話ができたり、故人とつながることができたりするともいわれます。(長継山 妙遠寺コラムから一部引用)

 さて、仏壇に線香をたむける際は、火をつけて立てる方もいるでしょうが、我が家は「半分に折る→火をつける→横に寝かせて置く」という流れ。この線香を半分の折ったとき、ピッタリ等分されると何かよいことがありそうな気分になる単細胞の私。ただ、そんなことすらすぐに忘れてしまうため、線香の等分折りとよいことの関係は未だわかっていません。同じように、雑誌などに星座占いを見つけると仕事運・金運などが気になったり、どうでもよいことに験を担いだりすることってないでしょうか?

 そういう今日は「2」のゾロ目。「2」が6つ連なるのは鎌倉時代(1222年2月22日)以来800年ぶり。きっとよいことがあると信じて疑わないピュアな心。あらら?「ピュア」と入力したつもりが「プア」になっていて、「貧しい心かよ」とつぶやきながらバックスペースキーを叩きます。でも、この歴史的ゾロ目だってすぐに忘れてしまうはず。多分!

177 努力とは(2/21)

 3回目の接種券が、私にもそろそろ届くかと思われますが、学校でも感染報告等が途切れることがありません。また、家族の感染に伴い濃厚接触者となって勤務できない教職員もちらほら。この対応にも追われる毎日ですが、笑顔と安心のために学校が一体となって、できることを精一杯取り組んでいます。

 さて、昨日20日で北京冬季五輪が幕を閉じました。この間、2月上旬にスノーボード(女子パラレル大回転)に出場した高校3年生の三木つばき選手の記事がありました。見出しには“「運動音痴」努力でカバー”とあります。この運動音痴は自他ともに認めることらしく、子供の頃の柔道大会では開始3秒で背負い投げを食らい、陸上では周回遅れの最下位。縄跳びの二重跳びもキャッチボールもまともにできなかったといいます。4歳でゲレンデに立って徐々にスノボにはまっていきます。小学校入学前に静岡に引っ越しましたが、その後も長野に通い、しばらくすると長野の民宿に住み込んだほど。「自信があるのは幼いころからの練習量」と言い、「次の五輪で金メダルを目指します」と語っていました。一方、スノーボード(ハーフパイプ男子)で金メダルを取った平野歩夢選手は3度目の正直。超人的な技はチャレンジと努力の賜物以外の何物でもありません。

 逆にフィギュアスケートの羽生結弦選手は「努力しても報われないことがある」と大会後に語っています。イチロー選手も似たようなことを言っていたように思います。これは、最大限の努力を続けてきたからこそ言える、深い言葉です。この歳になっても、私にはまだまだ言えそうもありません!

176 兄弟姉妹(2/18)

 先日14日に日記を書いていると、欄外に「将棋の羽生善治、史上初の七タイトル全制覇(1996)」とあります。藤井聡太竜王の史上最年少での五冠もすごいですが、棋士の脳ってどんな構造なのでしょう。

 一方、スポーツ界の活躍に目を移すと、兄姉よりも弟妹が活躍する例が目立つような気がします。古くはサッカーのキングカズこと三浦知良、フィギュアスケートの浅田真央、柔道の阿部兄妹(一二三選手は第1子ではありません)。なぜでしょう?

 生まれてから常に目の前にいるライバル的存在で、自然と負けん気が強くなり向上心が育まれていくのかもしれません。また、憧れの存在として自然と観察したり真似したりする中で、良いことも避けるべきことも学習しているとも思えます。親も第2子以降は過去の反省点を改善して子育てしていくことになりますし…。

 こう考えると、兄姉(第1子)は損な役回りなのでしょうか。兄や姉だからと言って怒られたり我慢を強いられたりすることもよく言われます。でも、責任感が強かったり、面倒見がよかったり、弱音を吐かずに頑張ったり、まじめで正義感が強かったりするのも兄姉の特徴ではないでしょうか。個々が生まれ持った素質を生かしたり、兄弟構成の特性を生かしたりして、適材適所での活躍ができることが一番です。

 兄弟姉妹がいることのよさ、一人っ子のよさ、それぞれあると思いますが、歳を重ねても仲良く交流できる関係でいたいと思います。また、自分の子供たちにもそうあってほしいと願います。週末ですし、久しぶりに栃木に住む弟にメールしてみることにしましょうか。

 さぁ、今日30年目を迎えるJリーグが開幕します。楽しみが一つ増えます。

175 役割で育つ(2/17)

 今週一週間、教頭不在です。月曜日はは火災報知機の発報からスタートして、戸締り、見回り、業者及び外部対応ほか、担ってきたこと、求められていた役割を思い出させてくれました。校門に立っての挨拶運動も今週は休止。

 さて先日、何年かぶりで鰹節を買いました。既に削ってあるパックものではなく、削り器でその都度カリカリするものです。この鰹節には雄節と雌節があり、雄節は背部、雌節は腹部のこと。さらに、裸節と枯節、産地も枕崎産と指宿産の2種類。そして、選んだのは、枕崎産の雄節(枯節)です。6年生の算数「場合の数」で、“鰹節の選び方には何通りあるでしょうか?”なんて問題を作って樹形図で求める姿が思い描けそうです。ちなみに、削り器は10年以上前に買ったものがありますので大丈夫。削り節パックと違ってその都度削るので風味は抜群ですが、面倒くさいと思うことも…。また、熱々のお好み焼きを舞台にダンスを披露することはありません。そうそう、鰹節削りは子供のころの私の仕事でした。

 もう一つ、子供のころの担当だったのが「お磨き」。以前書いたかもしれませんが、仏壇や神棚の金属製の仏具を金属磨き液できれいにするのです。複雑な形だったり水シミがしつこかったりして大変でした。人差し指が痛くなるくらい頑張っていたような?それでも、「きれいになったね」「さすが」と褒められて、自分が役に立っていることが誇らしかった記憶があります。

 子供たちが家庭において、自分の役割として、あるいは役に立っていることを自認するものは何でしょう。学校でも家庭でも社会でも、自分の存在・有用感を感じられることが、人を伸ばす推進力になるのではないかと思うのです。

174 野暮(2/16)

 月曜日にビジネスリュック・デビュー!「通勤用バッグは手に持つもの」と豪語しましたが、雪道などでの転倒のリスク回避のために、両手の空くリュックを併用することにしました。なかなか快適ではありませんか。

 鞄もそうですが、出勤して帰るまでネクタイを外すことがほとんどなくなってしまいました。単に着替えるのが面倒というのも一つの理由。ネクタイを外すのは、年間で運動会や雪かきなどわずか数えるばかり。スーツより高いジャージを身に着けていた頃が嘘みたいです。ただ、ネクタイは結構子供たちの目に留まるようです。「今日は何の柄?」と言いながら胸元を見つめる熱い視線を感じます。一昨日は、バレンタインデーにあやかって、「ネクタイの日」(10/1も該当)でもあったようです。

 さて、テレビを観ていると、「特別に許可を得て撮影をしています」「この後スタッフがおいしくいただきました」と注意書き説明が画面下方に映ることの多いバラエティ番組。温泉にタオルを巻いて入浴するシーンやグルメ食べ歩きシーンではお馴染み。何にでもクレームがつくご時世ですから、注釈は送り手側の先回り、自己防衛なのでしょう。

 商品カタログにも似たような表記が見られます。「写真はイメージです」とか「撮影小物は商品に含まれません」とか。仮にクルマの助手席にカメラが置かれていたとして、購入した車にそのカメラが附属していないことに文句言う人っているのでしょうか?こういう表記自体が野暮、不粋な気がしますが、人を攻撃して自分の心の安定を図る人がいる時代ですから仕方ないと思う反面、嘆かわしい気がします。

 この「野暮」を辞書で引くと、「世情に疎く融通が利かないこと、人情の機微をわきまえないこと」「洗練されていないこと、風雅な心のないこと」とあり、その反対語が「粋」。よし!スーツにお洒落なネクタイをつけ、格好いい鞄やリュックを持って颯爽と出勤。粋に見えるかなぁ。

173 Japan!(2/15)

 日本代表チームが、「○○ジャパン」と呼ばれることが多いことを感じます。いつからでしょうか?集団を一つの枠で括ることを好む日本人の特性なのかもしれません。「なでしこジャパン」は有名で、女子サッカーです。W杯優勝で2011年の流行語大賞にもなりました。同じサッカー男子では、「ジーコジャパン」「森保ジャパン」、野球の「侍ジャパン」もよく耳にします。

 それでは、次の愛称はどんなスポーツかわかるでしょうか。「①フェアリージャパン」「②彗星ジャパン」「③おりひめジャパン」「④雷神ジャパン」「⑤火の鳥ジャパン」「⑥火の玉ジャパン」「⑦スマイルジャパン」など色々あります。

 順番に①新体操、②ハンドボール男子、③女子ハンドボール、④空手、⑤女子バレーボール、⑥ボッチャ、⑦アイスホッケー女子となります。愛称が定着するかしないかは活躍次第?それでは選手が酷です。

 こんなことを考えていると、またもや頭の中で「♪見つめ合う視線のレイザー・ビームで~♪」と音楽が流れだします。『2億4千万の瞳』(郷ひろみ)です。「♪エキゾチッ~ク~ ジャパ~ン!」

 ニッポン、チャチャチャ!あれっ?「にほん」と「ニッポン」、使い方に何らかの法則があるのでしょうか。

172 バレンタインチョコ(2/14)

 今日はバレンタインデー。2月になってすぐ、低学年の女の子に尋ねられました。「校長先生は、本命チョコってもらったことがありますか?」と。何て返そうか悩み、「・・・」の時間がどれだけあったのでしょう。

 本命チョコのほかに、「義理チョコ」「逆チョコ」「友チョコ」「マイチョコ」「ファミチョコ」など、様々な様相を呈してきたことは昨年の今頃に書いた気がします。2年前の調査では、女性の7割が個人的にチョコを用意するそうで、家族へのチョコレートは5割、自分やお世話になった人へのものはそれぞれ2割だったとあります。市販のチョコレートを砕いて湯煎して、思い思いの形やモノに仕上げる手作りチョコも流行りましたが、このご時世ではさすがに渡しにくいし、食べることも逡巡します。

 先日娘から、「少し早いけど」とLINEが届きました。開くと写真付きのメッセージカードです。「ありがとう」と返すと、しばらくして「冷たいままでもおいしいし、あっためると…」とあります。改めて見ると、「LINEギフトを受け取る」という表示があることに気づきます。タップして、木曜日には無事生ガトーショコラが配達されました。でも、もしタップしなかったらチョコはどうなっちゃうのだろうと変な心配がムクムクと…。

 さて、バレンタインデーが近づくと芸能人が思い出を語る姿があります。私にもあった、「もしかすると」なんていう淡い期待で靴箱や机、ロッカーを探った少年時代!ドキドキするこんな思いは、現代の子供にはないのかもしれないと思うと可哀そうな気がしないでもありません。

171 夢・睡眠(2/10)

 似たような夢を繰り返しみることはありませんか?私の場合、小学生の頃に通い慣れた風景の中を歩いていたり、人前に出るのに衣服がなくて恥ずかしい思いをしていたりする夢をしばしば見ます。また、自分は小中学生くらいなのに、子供や孫がいるという設定など矛盾する夢もよくあります。

 一方で、夢も進化(?)するようです。例えば、電話機はダイヤル式の黒電話からスマホにちゃんと切り替わっています。ほかにはどんなものが…。そんな夢分析なら面白いかもしれません。

 夏目漱石の『夢十夜』がふと頭に浮かびました。全話ではないけれど、「こんな夢を見た」で始まる不思議な話。死ぬ間際の女性に「100年待っていてください」と頼まれる第一夜。侍が無を悟れていないと和尚に馬鹿にされ苦悩する第二夜。6歳になる盲目の子を背負って歩くうちに恐怖が押し寄せる第三夜。もう一度読んでみたくなりました。

 さて、夢の多くは覚えていることの方が少ないと思います。寝ながら笑った瞬間に目が覚めて、面白いので人に話して聞かせたいと思っていたのに、また眠ってしまうと鮮明さを失ってしまいます。起床後わずか5分で夢の記憶は50%失われ、10分経てば90%消えてしまうとか。枕元にメモを用意して書き残すという手もありますが、そこまでする必要性を感じないのも確か。ちなみに夢って色がついているかどうかもよくわかりません。

 何も食べずに生き延びられるのは2週間が限界らしいのですが、睡眠をとらない場合は10日。食べないこと以上に寝ないことは、命を危険に晒すことになるわけです。「寝る子は育つ」とよく言われますが、子供の成長に必要な成長ホルモンは、深い眠りの時に脳下垂体から大量に分泌されます。今晩もぐっすり眠れるといいなぁ。私ではなく、子供たちです!

 明朝は雪景色でしょうか?

170 冬季五輪(2/9)

 4日に開幕した北京冬季オリンピック。2008年の夏季に続く史上初の夏冬五輪開催都市になります。15の種目がありますが、全部は言えそうもありません。ボブスレーとリュージュ、スケルトンって何が違うのでしょう?「日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟」のガイドを見て勝手に解釈。簡単に言うとどうやって乗るか、つまり座る・仰向け・うつ伏せの違いかな?フィギュアスケートジャンプだって、ルッツ、フリップ、ループ、サルコウ、トゥループとありますが、解説されてもみ~んな同じにしか見えません。ちなみに、2月12日はボブスレーの日だそうな。

 

 1972年札幌五輪は10歳。ジャンプ70m級金メダル笠谷幸生選手他で表彰台を日本人が独占した日の丸飛行隊!先輩の先生から「札幌オリンピック~オールカラー写真集~」をお借りしました。表紙はなんと、ジャネット・リン!美しい!

  1998年長野五輪は36歳。ジャンプ団体ラージヒル金メダルの原田雅彦選手他!

 2006年トリノ五輪は44歳。フィギュアスケート女子優勝の荒川静香選手のイナバウアー!

 振り返ると懐かしいです。TV中継ではフィギュアスケートが注目されますが、子供たちはどんな種目に興味があるのでしょうか。ホワイトスクールが実施できれば、ウィンタースポーツにもっと関心が向くのかもしれません。

169 厳しさを乗り越えた先に(2/8)

 1年生が国語で「インタビュー」について学んでいます。そして、休み時間に校長室にやってくるかわいい子供たち。「好きな給食は?」「学校で好きな場所は?」「好きな歌は?」と色々。メモをとらずに聞き取って、教室に戻ってから文章にするらしいので、平易な言葉で簡潔に答えるようにしています。「失礼します。今、お時間よろしいですか?」と、たどたどしいながらも堂々としていて頼もしい!

 さて、休日も小久保教頭先生とメールでやりとりすること度々。コロナ感染が確認されると、出かけてても足を止めて返信。それがスキットメールに何分後かに反映されます。その姿が怪しく映ったのか、スマホ画面を覗く視線があります。しばらくすると、「♪ルールルルルー」と口ずさむ声に…?それって、由紀さおりさんの『夜明けのスキャット』ではありませんか。どうもスキットメールの「スキット」という文字に反応したようですが、恥ずかしいなぁ。

 話は変わりますが、トイレの窓辺に置いたシクラメンが花茎を高く持ち上げて次々と花を咲かせています。場所を変えず3年目か4年目。決してよい環境ではないので健気です。ただ、花はなかなか中央に集まりません。数々の葉っぱを掻き分けて真ん中に寄せ集める作業が結構大変。店先に並んでいるシクラメンの鉢植えは、栽培業者がどんな工夫をしているのか知りたくなります。

 一方ビオラは、寒い朝には土と一緒に凍っています。厳しい環境にありながら、少しずつ暖かさが感じられるようになると、株を大きくして5月が終わる頃まで元気に花を咲かせてくれます。2年以上にわたるコロナ社会ですが、これを乗り越えたときにどんな世界が開けるのか楽しみでもあります。だからこそ今を、この一歩を、そのチャレンジを大事にしたいと思うのです。

 インタビューで、「コロナが終息したら、一番やりたいことは何ですか?」と尋ねられたら…う~ん?

168 されどわれらが日々(2/7)

 朝、忙しく支度をしていると、「面白いことを教えてあげようかぁ?」と言います。「スマホの顔認証って、歯ブラシを咥えているとしてくれないんだよ」「メガネの有無は判別してくれるのに…」と。家以外にいるときはマスクをしているため、私の場合、常にパスコード入力です。この時だけは指紋認証の便利さを感じます。

 さて、自宅の本棚にひっそりと置かれている文庫本が一冊。『されどわれらが日々』(柴田翔)という作品。学生運動を題材にした小説ですが、高校生か大学生の頃に読んで何故かしら感銘を受けた記憶があります。同著者の『贈る言葉』もすぐに読んだほどでしたが、夢中になった理由が、今読み返してもわからず不思議です。でも、なぜか捨てずにとってあるのです。

 読書しても、私はしばらく経つと内容をすっかり忘れています。ということは、同じ本を何度でも楽しめると言い換えることもできます。経済的?いや、どこか欠落していると考えたほうが…。登場人物が多いとわからなくなって、何ページも前から復習することもしばしば。

 AIが予想した新型コロナ第6波のピークが2月上旬ですが、もう少し時間がかかりそうです。土曜日の新規感染者は、全国10万人、東京都2万人…。スーパーコンピュータがはじき出したオミクロン株の感染確率は、マスク着用で15分会話した場面において、50㎝以内の間隔だと約10%で1m離れればほぼ0%だとか。人との距離をできるだけ確保しながら、2月後半そして3月卒業式に向けて、昨年秋のような激減も期待してやみませんが…。

167 ランドセル(2/4)

 先週、1年生が「反対の言葉」を学習していました。

 先生「大きいの反対は?」

 児童A「小さい!」

 大勢「いいで~す」

 児童B「はいはい!」と挙手して、「中くらい!」

 児童C「中くらいの反対って何だぁ?」(笑)

 子供の発言は面白いですし、意外性があったり心がほっこりしたりします。

 

 さて、前任校の信篤小には、二宮尊徳(金次郎)が薪を背負って本を読んでいる石像がありました。建て替え前の国分小玄関前にも立っていましたが、現在この像を見かける場所は限られます。

 この像からイメージするのが、ランドセルを背負った小学生。このランドセル文化は日本固有のもので、明治時代に遡ります。ランドセルは、鎖国中でも交流のあったオランダから江戸時代にやってきたランセル(背負いカバンの意味)が元になっているといわれます。軍隊で使われていたカバンでしたが、これが通学用に使用されたのは、学習院初等科が起源。背嚢(はいのう)と呼ばれるリュックサック型らしいのです。

 学習院といったら貴人の子息が通う学校でしたから、お付きの者に荷物を持たせたり馬車で登校したりして、自分で荷物を持つ習慣はありません。これではひ弱になってしまうという意見で使われだしたのがランドセルだったといいます。本革に始まり、人工皮革の「クラリーノ」が出たのは私の小学校卒業が近かったように思います。「天使のはね」と呼んで、さらに軽さを売りにしている商品もありますし、色も多彩。男は黒で、女は赤といった2色時代ではありません。

 新入生が真新しいランドルに背負われて登校するまで2か月!今日は、保護者説明会です。昨年同様、感染防止対策で、一堂に会して話を聞く場は設けません。笑顔満開の春に期待します!

166 節分と鬼(2/3)

 節分です。担任のころ、教室で豆まきしたことを思い出します。現在の教室は、掃除用ロッカーや背面ロッカーなどが耐震対策で固定されていますが、昔はロッカーに関しては動かせました。年度末の大掃除でロッカーを動かして後ろ側を見ると、綿埃のほかに鉛筆やキャップ、定規などに紛れて、節分豆がたくさんあったものです。給食もコロナで手づかみを極力なくしていますから、豆を一粒ずつ手に取って…なんてことができそうもありません。

 鬼が登場する話といえば、『泣いた赤鬼』が大好きです。『桃太郎』や『鬼滅の刃』は鬼退治です。そういえば、鬼の絵を描くとだいたい角を生やして虎のパンツを穿かせますがなぜ?調べるとちゃんと理由があったのです。鬼が出入りするとされる不吉な方角を「鬼門」と言いますが、これは陰陽道で北東の方角に当たるそうです。さらにこの「北東」を十二支に当てはめると「丑寅」になるのです。つまり、鬼の頭に「牛」の角を、下半身に「虎」柄のパンツとなったようです。

 さて、夜布団に入るとすぐに寝ついてしまうよい子の私。しかしながら、鼾(いびき)がすごいらしく、夜中に「あっち向いて!」「うるさい!」と言われている声が聞こえたような気がしたり、小突かれたりして目が覚めます。また、足が冷たいときに布団の中で温まりそうな場所を探して足を動かしているうちに領域侵犯をしたようで、「キンチョールかけるよ!」と怒られました。こんな風に書くと「鬼嫁」みたいに思えてしまいますが、決してそんなことはありません。むしろ、安眠を妨害する私のほうが「鬼」なのかも…。明朝、目を覚ましたら布団の中に節分豆が散らばっていないことを祈ります。

165 ボリボリ!(2/2)

 昨日の放送朝会で児童に伝えたお願いは、次の3つ!

(1)立春は新しい1年の始まりと同じなので、少しだけ高い目標を定めてあと2か月取り組もう。

(2)寒い中、少しずつ動いている小さな命や季節の変化に目を向けよう。

(3)自分の行動を見直して、「感染しない・感染させない」を徹底しよう。

 さて、以前学校だよりで取り上げた「うまい棒」が、4月から値上げされるそうです。10円から2円アップするらしいのですが、1979年の発売開始からの価格維持が43年目にして…。これまでは、内容量を変えながらも価格据え置きでしたが、原材料の高騰には勝てなかったようです。

 「ソース」「サラミ」「カレー」の3種類の味からスタートして、翌年には「チーズ」ほか2種が加わりました。その後、「ロブスター」「カニチャンコ」「オムライス」なんてものもあったそうです。ポピュラーな「コーンポタージュ」は1992年の登場ですから30歳かぁ。プレミアムも出されていますが、どれも大人にも人気!ただ、ボリボリかじる姿を人に見られたくはありません。小腹が空いたとき、隠れてこっそり堪能です。

 

 先週は学校給食週間で、千葉県の郷土料理がいくつか提供されましたが、「ボリボリ(Boli boli)」という名のパラグアイ料理があることを発見。トウモロコシとチーズの団子が入ったスープ(写真)です。肉料理が中心のお国柄で、伝統的なパラグアイ料理では少量の野菜しか使わないそうです。マテ茶をよく飲むのは、血圧降下や脂肪吸収抑制、野菜不足を補うためなどの効果があるからとか。  (参考・写真引用:いちまる厨房「世界の地方料理」)

164 一番の学校に(2/1)

 電車の車窓から見えた遠くに広がる雲が、まるで山並みのように見えて少しだけ気分がよい朝です。

 2週間ほど前に5,6年の男児4人が先生と一緒に校長室を訪れました。許可をもらいに来たのですが、ドキドキの緊張MAXだったようです。ベルマーク委員会の児童でしたが、用件は「ベルマークのことをもっと知ってもらって、たくさん集めたい」「みんなに役立つものを買うために協力してほしいことを、放送朝会でパワーポイントを使ってアピールしたい」という内容。少し突っ込んだ質問をさせてもらったのはダミーで、心の中では「即承認」。だってうれしいではありませんか。先生に言われたわけでなく、自分たちでやりたいことを考えてそれを全校に訴えさせてほしいと頼みに来るという行動を起こしたことが…。というわけで、今日実施します。

 計画委員会の朝の挨拶運動も、自分たちが効果を感じて、「続けたい」と子供が言い出したそうです。毎週水曜日には、密になることを避けて、分担しながら活動をしています。こうしたやる気が醸成されたら、(学校番号だけでなく)「真の一番」の学校になると思います。

 さて、中古車バブルの時代だそうです。「なに、それ?」と思われるかもしれませんが、どこの自動車メーカーも半導体不足から新車契約をしてから納車まで3か月~半年待ち、あるいはそれ以上のようです。現在乗っている自車が問題なければ楽しみに待てますが、故障や事故等で急に買い替えが必要となった人には時間的余裕がありません。すぐにでも必要な場合もあります。ですから納車期間の短い中古車市場が活性化しているというのです。当然、中古車の需要が多いため、買い取り額はこれまでよりよい条件が提示されます。ディーラーに下取りしてもらって新車契約となれば、ディーラーと客はウィンウィンです。ですから、買い替えユーザーは比較的多いような気がします。ただこれは、私の勝手な思い込みかもしれませんので、間違っていたらごめんなさい。

163 なにをしちゃおう(1/31)

 1月が終わります。今年度も残り2か月。登校するのは36日(6年生は32日)を残すばかり。この間に、ヨシタケシンスケさんの絵本題名のように「なにをしちゃおう」とワクワク感をもって取り組んでいきたいと思います。

 さて、マイボトル持参が定着しても、ペットボトル飲料は生活に欠かせないものになっています。私も水筒持参で出勤しますのでお茶などを買いはしませんが、会議等の場に出されたペットボトルはお持ち帰り対象です。校長室の冷蔵庫にもいただきものが3~4本。夏場は、2ℓ入りのスポーツドリンク。スーパーでも500㎖を超える量の、お得感のあるものが増えています。

 逆に、195㎖というコンパクトな企業向けのお茶もあるようです。コロナ禍で売り上げを伸ばしているとか。来客にお茶を出す労力軽減、働き方改革、感染予防が主な理由でしょうか。その場で飲み切れる量ですし、仮に持ち帰る場合でもカバンに収まりやすいというわけです。さらに、他の既存商品より味を濃いめにして、飲み切り後の満足感を高めているようです。店舗では見かけない商品なので、これをきっかけとしたコミュニケーションにもなることまで見越しているといいます。

 このペットボトルの形状も様々です。水やお茶に始まり、ジュースや炭酸飲料など中身も様々。そこで、耐圧用あるいは耐熱用、無菌充填用のペットボトルなど工夫されているのです。また、蓋を閉めるための螺旋が入ったペットボトルの飲み口をよく見てみると、螺旋に対して縦に溝が数本入っていることに気づきます。これは、炭酸飲料の圧力でペットボトルが爆発したり蓋が飛んだりしないようにするためにあるのです。蓋を開けると、「プシュー」という音がしますが、この溝からが炭酸ガスが抜けている音だといいます。つまり、圧の抜け道だったのです。

 身の回りには、よく見ないと気づかないことや知らなかったことがいっぱいあります。何にも考えずにのほほんと暮らしていては、「知る楽しみ」が逃げてしまうかも?「やりたいことがいっぱいあってどうしよう」と思える2か月にしたいなぁ。

162 むか~し昔…(1/28)

 今年も左耳にしもやけができました。耳まで隠れる帽子はやはり必要です。

 さて、孫が遊びに来ると、真っ先にミニカーが置いてある場所に行きます。そして、車をつかんで「ブ~ゥ、ブンブ~ン」と声を出して動かします。壁に貼られた自動車の写真や絵にも「ブゥ~ン」と声にして反応します。これを見ていてふと思ったのが、十数年後に同じようにミニカーで遊ぶ子は「ブ~ン」なんて言わないんだろうなぁということです。だって、EVが普及して「ヒュー」「ス~」など、音とも言えないような奇妙な音を発する車ばかりになっているでしょうから。

 教員になったころに比べると社会は大きく変化しました。デートの待ち合わせに遅れても、携帯電話などありませんから電車の遅れや道に迷ったことを言い訳にできました。ノートパソコンやタブレットは影も形もない時代から、しばらくしてからワープロが登場。その後、厳ついデスクトップ型PCへと変遷していきます。ゲーム機の進化もすごいのではありませんか?少し遡った頃に流行ったのが、喫茶店のインベーダーゲーム。なぜかこの類は苦手なので、どんなにゲームや映像が進化しても興味がありません。だから電車に乗って、スマホゲームに夢中になっているそこそこの年齢の人を見ると不思議な気持ちです。階段を下りながらも熱中しているのですから…。

 

 インベーダーゲームと同じ頃だったか、出かける際の紙袋(写真)がおしゃれだった時があります。トロイのカーディガンも流行ったような…。わかる世代にはわかる!懐かしい!こうしたことを思い出して口に出したときに、「そうそう!」相槌を打ちながら相手が聞いてくれると話が弾みます、こんなことにすら幸せを感じる年齢になったとしみじみ…。

161 いつから?(1/27)

 一昨日25日は「中華まんの日」でした。1902年の同日に旭川でマイナス41℃という観測史上最低気温が記録されたことにちなみ、寒い日にホカホカの中華まんで温まってほしいという願いから制定さてたとか。肉まんやあんまん、カレーまん、ピザまんなど、高校の部活帰りに日替わりでいろいろ食べていた冬の夕方を思い出します。一般的には「肉まん」のようですが、近畿圏では「豚まん」と呼ぶことが多いようです。肉と言ったら「牛肉」という文化の地である関西だからこそ、敢えて「豚まん」とするようです。

 さて、普段から通る道なのに、建造物が取り壊されて更地になった後、「はて、ここには何があったっけ?」と思い出せないことはないでしょうか?同じように、「いつからこんな風に?」と、物の現状が当たり前になりすぎて忘れてしまったことも多くあります。

 例えば、今でこそ新聞のカラー広告や写真は見慣れていますが、モノクロからカラーへの転身はいつごろからなのでしょう?文字も大きくなって読みやすくなっています。印刷技術の進歩は目覚ましいものがあります。でも未だに原理がよく理解できない技術が3Dプリント。

 歯磨き粉の容器も随分変わりました。まぁ、「歯磨き粉」という言葉自体、「粉」だった時代を知らない人には?なのでしょうが、話はチューブの材質について。昔は金属製。絞り出すために、底のほうから丁寧に丸めて小さくして最後まで使い切る几帳面(=鬱陶しい)な性格の私。今のPE(ポリエチレン)は簡単・きれいに使えて便利ですが、いつから変わった?

 そういえば先日、この歯磨きチューブが終わりに近づいて、出が悪くなったので、2~3回ブルンブルンと振って遠心力を利用。でもキャップが半開きだったらしく、中身が洗面所の壁にベチョ!

160 潰れそうで潰れない店(1/26)

 昨日の朝日新聞の投書欄に、本校6年生の声が掲載されました。いくつかの新聞社に分けて全員の作品を応募していますが、頑張った形だと思うとうれしくなります。

 さて、コロナによって老舗や人気店までが閉店に追い込まれていく一方で、一見閑古鳥が鳴いていそうな昔ながらの店構えの店舗を見かけることがあります。例えば、時計屋、靴(草履)屋、金物屋、ふとん屋、ボタン屋…。失礼ながら、潰れそうで潰れない店ってあるのだと不思議に思うのです。

 その秘密の一つに、不動産収入などが別にある場合が考えられます。これは正しいかも。また、店舗には客はいなくても、需要と供給で別の施設等と事実上の提携関係にある場合。さらには、限られた顧客に高利益率の商品やサービスを提供している場合もありそうです。愛好家が全国に数多くいて、インターネットで繋がっているなんてことも情報番組で見た記憶があります。競合相手が極めて少なくて付加価値が高ければ生き残れそうです。

 私の親戚には、ゴム印作りの職人や石鹸工場を営む人がいました。押印省略・PCによる文書作成や液体洗剤・泡石鹸などが主流になると、次第にニーズが少なくなって廃業しました。こう考えると、現在勢いのある仕事でも10年後やそれ以降どうなっているかは不確実といえます。

 こうした中で、教員は生き残っていかなければならない職であると考えています。ただし、今と同じ線路の上を闇雲に走っていたのでは先が見えてしまいます。新たな試みと適切な決断、不断の努力が不可欠です。でもこれは、どんな仕事でも同じだと思うのです。しぶとく生き残って、進化を遂げ、成果・実績をあげることが、いつの時代も求められているのだと思います。気負うことなく、一つ一つ丁寧に!

159 カップ麺(1/25)

 金曜日の夕方から股関節から腰にかけてひどい痛みがありました。寝返りすら打てないので土曜日に受診。3時間待たされて、軽度の神経痛という診断です。寒さのせいで、硬い身体がさらに硬直して神経痛に?トイレでしゃがめない、靴下や靴が履けない、情けない!

さて、児童にも感染者を出し、午後になって学級全員を保護者引き渡し、あるいは学級閉鎖を行いました。全国で猛威を振るう新型コロナウイルスの「オミクロン株」は、感染しても無症状であったり軽症にとどまったりするケースが目立つようです。したがって、知らない間に周囲に広げてしまう怖さがあります。今後も同様の対応をせざるを得ない状況が予想されます。何より、誰が感染してもおかしくないということを自覚しておく必要があると考えています。

 災害も含めた、こうした有事に備えて、カップ麺は便利です。新しく買っては貯蔵する古いものから時々食べています。また、無性に食べたくなることがあるのですが、なぜでしょう?

 お馴染みのカップヌードルにちょい足しするとさらにおいしく感じるというアレンジレシピが日清食品のサイトに公開されています。例えば「ワサビ」、「酢とラー油」、「レモンと粗挽き胡椒」等が紹介されています。さらに、カップヌードルを使った炒飯やお好み焼き、たこ焼き、ナムル、茶わん蒸し、果てはみたらしアイスの作り方まで…。以下は、みたらしアイス!

Step 1 麺と具材はおいしく食べて、スープだけを残す

Step 2 これに片栗粉大さじ1杯、砂糖大さじ2杯を入れてよく混ぜる

Step 3 電子レンジ調理に対応した容器に移しかえて、500W30秒加熱して混ぜてとろみをつける

Step 4 ある程度冷めたら、バニラアイスにかける

 いかがですか?挑戦してみます?アイスは体を冷やすから神経痛の大敵かもしれませんが、「なかなか美味しいよ」とご報告くださればトライしてみようと思う弱気な私です。

158 学校から消え去ったモノたち(1/24)

 読売KODOMO新聞(1/13号)に、時代の変化に合わせて姿を変える学校の「今」と「昔」の特集が掲載されていました。

 年度内に下学年でもタブレットに慣れることから始めていきます。一人1台のタブレットが進み、上学年では教室を覗くと様々な活用の様子をみることができます。そんな中で、消えていったものを紹介していました。「OHP」「アルコールランプ」「わら半紙」「座高測定器」の4つです。

 ①「OHP」は、透明シートに書かれた図や文字を拡大してスクリーンに映し出す装置で、オーバーヘッドプロジェクターの略。かつて視聴覚室には10台近くありましたが、教室の固定式スクリーンとともになくなりました。

 ②「アルコールランプ」で理科実験をした世代は、マッチを擦ってランプの芯の下から上へ動かしながら着火する方法を教えられたはず。事故も時々報告され、今では簡易ガスコンロにとってかわられました。マッチを擦れない子供(大人も)はいっぱいいるでしょう。そういえば、実験で使うガラス製の撹拌棒。ビーカーとぶつかった際に割れないように先端に黒いゴム管をつけてありますが、これを持ち手だと勘違いしている実験場面にも最近出くわしました。

 ③「わら半紙」は薄茶色の更紙です。配付される紙はすべてわら半紙だった時代は、尖った鉛筆や消しゴムですぐ破れてしまいました。中質紙のほうが安くなると使われる頻度が減っていき、今学校には皆無です。

 ④「座高測定器」は今、女子更衣室の片隅で身を潜めています。身長の割に座高が高いと、短足と言われたものです。意味がないという理由で、2016年に測定が廃止されたのです。

 子供たちが大人になった頃には、現在の学校の最先端であるタブレットやPCだってどうなっているものやら。うかうかしてはいられない?

157風化させない(1/21)

 コロナ感染者が急増して不安が募る一方で、様々な事故や事件も報告されます。自暴自棄になって他者を巻き添えにする事件も後を絶ちません。いろいろな出来事から教訓を得たり、取り組みの見直しを図ったりしていますが、何年、何十年と時を経ることで忘れてしまいそうになることもたくさんあります。

 「風化させない」という言葉が、ご遺族や関係者から聞かれることが度々あります。直近では、27年が過ぎた阪神淡路大震災(1995)が挙げられます。東日本大震災(2011)や福島原発事故、520名余の犠牲者を出した日航機の墜落事故(1985)、過労や飲酒によるバスやトラックの事故、107名の死者を出した福知山線脱線事故(2005)、地下鉄サリン事件(1995)、戦争や原爆被害など数え上げたらきりがありません。

 学校はどうでしょう。池田小での無差別殺傷事件(2001)やいじめ、差別問題、児童の交通事故、教職員の不祥事など、自分事として組織で常に取り組む必要のある事案がたくさんあります。事件や事故が起きるたびに振り返る、思い起こすことが大事だと考えます。そして、何か事件が起きなければ動かないのではなく、何も起こらないように動く。「先手必勝」「攻撃は最大の防御」に努めます。

 こうしたことは、家庭内でも当てはまるかもしれません。小さなことかもしれませんが、忘れてはいけないことがいっぱいあるはずです。私自身、いろいろやらかしますが、同じことを繰り返しては、学ばない姿勢を叱責されます。「喉元過ぎれば…」となってしまいがちな自身を反省です。ん?今、「本当?」「口先だけ」という声が聞こえた気がしました。耳鳴り?幻聴?誰かの生霊?

156 大寒の候(1/20)

 新しいドラマ番組が目白押しの今日この頃。そんな中、菅田将暉さん主演『ミステリーという勿れ』が始まっています。初回で、「毎日ごみ捨てを手伝っているのに…」とぼやく男性刑事は、奥さんから愛想をつかされている様子。これに対して、「家にごみ箱はいくつありますか」「それぞれのごみ箱からごみ袋に分けて集めるところからごみ捨てが始まるのです」と淡々と返します。「やってあげる」という感覚自体が、「自分の仕事ではない」と放棄しているようなものなのだと、胸に突き刺さりました。

 さて、今日は大寒の入り。立春まで一年の中で最も寒い時季というわけです。この寒さのせいなのか膝が痛みます。ランニングがあまりできていないためか、ストレッチ運動の不足かわかりません。教室を巡回しながら廊下で膝の屈伸運動をしている姿を見かけたら、労りの声をかけてやってください。また、左手指が思うように動かず、ウクレレのコード進行が覚束ないのです。これは寒さのせいではなく、脳からの信号伝達に支障をきたしているかもしれないという危機感!

 どんなに寒くても、毎朝、半袖Tシャツと短パンで登校する児童がいます。そういう子を見ると、なぜか嬉しさが込み上げます。ただ、どうあがいても今の自分には無理(きっぱり)!しっかり着込んでから校門へ出ていきます。そして、子供たちと行き交う人みんなに元気な挨拶をしてきます。

155 懐かしの力士&レスラー(1/19)

 私の祖母は、相撲とプロレスが大好きでした。一緒にテレビにかじりついていましたから、必然的に力士やレスラーの名前を覚えていきました。

 現在、初場所が終盤を迎えますが、幕内力士は42人。うち外国人力士は9人で、その割合は20%を超えています。モンゴル6人、ブルガリア・ジョージア・ブラジル各1人。幕下以降を含めれば、世界中から力士が集まっていることがわかります。

 近代化されてから大相撲には300年以上の歴史があります。長くは日本人力士だけで歴史が作られてきましたが、そこに風穴を開けたのが、「ジェシー」の愛称で親しまれた「高見山」です。館内放送で「ハワイ・オアフ島出身」と流れる声は今でも鮮明に思い出せます。インタビューやコマーシャルでも人気を集めました。その後、「小錦」「曙」「武蔵丸」とアメリカ勢が隆盛してきたのです。そして、2000年代からはモンゴル勢の台頭・活躍は記憶に新しいと思います。

 一方、プロレス界では年末に「ストロング小林」が亡くなりました。知らない方も多いでしょうが、「アントニオ猪木」との一戦はプロレスの歴史を変えたともいわれるものでした。グレート草津、ジャイアント馬場、アンドレ・ザ・ジャイアント、ジャンボ鶴田、スタン・ハンセン、ブッチャーetc。また、様々な技の名前も結構覚えています。「ジャーマン・スープレックス」「パイルドライバー」「ワンハンド・バックブリーカー」…、格好良かったなぁ。意味なく朝から懐かしさに浸ってしまいました。(敬称省略ごめんなさい)

154 今年の箱根駅伝から(1/18)

 長距離ランナーのスピードは3分/km。私の走る速さの倍ですからダッシュみたいなもの!そして、時の流れの速さ(早さ)にも驚きを隠せません。箱根駅伝からもう2週間以上が過ぎてしまいました。

 この駅伝のスタートで、選手のランニングシューズに目が行ってしまいます。未だに『陸王』(池井戸潤 著)の影響でしょうか?選手20名の3分の2は、オレンジ色のナイキ製に見えます。長距離では厚底シューズ主流となり、裸足のアベベは遠くなりにけりといった感じです。ただ、昨年のナイキ一強にアディダスやアシックスが割り込んできたといわれます。ちなみに、優勝した青山学院大学はアディダス。私もそろそろシューズを新調したいと思いますが、厚底ってどんな感じなのか知りたい気がします。

 さて、この箱根の話題の一つになったのが、駿河台大学の師弟襷リレーです。埼玉県の中学校体育教師が心理学を学ぶために休職して大学に編入、その陸上部で元教え子に再会したというもの。偶然の重なりではありますが、それを実現させた本人の努力と監督の思いにドラマを感じてしまいます。

 箱根駅伝も2年後は第100回大会!さらにスピードレースとなりそうな予感が…。同年には市川小も150周年記念行事を開催する予定です。

153 憧れの乗り物(1/17)

 年明け後に、仙台へ出かける用事がありました。東北新幹線「はやぶさ」を使うと、東京を出発して上野・大宮・仙台の順に停車するだけ。到着まで1時間半とはあっという間です。帰りの車両は「こまち」でしたが、座席配置が違うことを初めて知りました。「はやぶさ」は横に2+3列、「こまち」は2+2列なのですね。車両幅が違うことによるようで、「こまち」の場合は、ホームと車両の間に黒い板が渡してありました。でも、座席の横幅は「こまち」の方が少しゆとりがあるみたいです。この「はやぶさ」と「こまち」が連結されて走る姿も面白い。20年くらい前に新潟に行った時に乗った新幹線は2階建てでした。「ひかり号」の世代にとっては、どの新幹線でもあこがれの乗り物なのです。

 スーパーカーも同様にあこがれでした。ランボルギーニやフェラーリなど、未だに見ると振り返ってしまいます。スーパーカー消しゴムも集めました。今は、格好いいなぁと思うと、優に1~2千万円を超える時代です。高嶺の花、分不相応…。

 サイドミラーもミラーレスに移行していく中、変な形のミラーを付けた車(写真)を見かけました。まるでマジックペンが突き出しているようで、どこかにぶつけて壊れた残骸かと思ったほどです。2018年の秋にレクサスが世界初のアウターカメラを搭載したとのこと。ということは、3年以上前?知らないまま技術が進歩していきます。

 

 漫画『頭文字D』は有名ですが、私の場合は『サーキットの狼』(池沢さとし)が好きでした。いくつになっても速い車にはあこがれがあります。と書いても、興味のない人も多そうです。車なんて走れば何でもよいと考える人もたくさんいらっしゃいますから…。

152 迷い(1/14)

 相変わらず、中山七里の作品に凝って読んでいますが、年末に読んでいた『切り裂きジャックの告白』には、「市川市市川3丁目」という記述が…。犯人の本籍地として登場したのですが、びっくり!

 話は全然違いますが、冬は鍋物のおいしい季節。本場のもつ鍋を食べたいと思いますが、スーパーにはキムチ鍋、カレー鍋、トマト鍋、豆乳鍋、寄せ鍋など、鍋スープの素がまぁあるわあるわ、所狭しと並んでいます。我が家も夕飯のメニューに迷ったときは、白菜を買って「鍋にしようか」という感じです。でもたまに、鍋の素を使わない水炊きが食べたくなります。〆はご飯かうどんか、あるいは餅か…?こんなこともうれしい迷いです。

 さて、2年前に作った名刺が、年末をもって底を突きました。前のPCに入れたソフトは、現在のPCには使えず、かといって新しいソフト購入の必要性を感じない。というわけで、スマホだけで簡単印刷できるものにしました。思ったものには程遠いのですが、気にしない気にしない。だって、貰った人も気にしていないでしょうから。年度末までにどれだけ使うだろうかとここでも迷い、まずは10枚だけプリントアウト!一昨日の来客で1枚使用しました。

151 真っ赤(1/13)

 石垣島では田植えが始まったという報道を聞き、冬真っ只中の千葉県では驚きです。

 ところで、千葉県のキャラクター「チーバくん」は何歳?実は、一昨日の1月11日に15歳になったそうです。2010年に開催された千葉国体のマスコットキャラクターとして、2007年に誕生したのです。様々なものに使われて、真っ赤な姿はいろいろなものに見られます。

 さて、真っ赤なチーバくんが元気を与えてくれるように、冬は赤い実が鮮やかに見えて、温かみを与えてくれます。南天や千両、万両などの赤い実は、花瓶で生き生きと彩りを添えてくれます。庭では、その実を小鳥たちが辺りを気にしながら啄んでいる様子が窺われます。この季節に自然界に赤い実が多いのは、目立たせて鳥に「ここにおいしい実があるよ」という信号を送っているからと言われます。自分では動けない植物が、種子を遠くに運んでもらうための進化の一端です。みかんをオリーブの木にぶら下げておくと、小鳥たちはそれを食べると同時に糞をしていきます。この糞にほかの植物の種子が含まれているため、春には何だろうと思う植物の発芽に気づきます。

 私たち大人が、子供たちの気を引くように仕掛ける「赤い実」は何なのでしょう。自分たちで食べさせ、解釈してそこから発芽するものにこそ意味があるはずです。だからこそ、この「赤い実」はより進化しなければなりません。そのためには、私たち大人も進化(成長)が必要だと思うのです。

150 新しい可能性の発見(1/12)

 「パジャマスーツ」(AOKI)ってご存じですか?テレワークが普及して、スーツの需要が激減する中で開発された、在宅勤務に対応した商品とのこと。パジャマのリラックス感とスーツのきちんと感をミックスしたもので、オンライン会議でも着られる服だそうです。大ヒットの裏側には、30代前半の広報室長の努力があったといいます。新しいことにチャレンジするには勇気がいります。「前例がない」「できるわけがない」という厳しい意見もきっとあります。でも、前例はつくるものですし、最初からできないと決めつけて何もしなければ、新しいうねりは生まれません。

 この広報室長は、インタビューの最後に次のように語っています。“かつて新店舗出店などで苦労したからこそ、やり抜く力がつき、粘り強い広報ができたように思います。頑張ればいずれ結果が出て仕事が好きになり、得意になる。こうした成功体験が、自分の新しい可能性の発見につながります。皆さんが、自分を成長させてくれる企業に出会えるように祈っています”と。

 最後に、がんばる勇気をくれる言葉を3つ。

 (1)「勝つ意欲」はたいして重要ではない。そんなものは誰もが持ち合わせている。重要なのは、「勝つために準備をする意欲」である。(バスケットボールコーチ)

 (2)失敗?これはうまくいかないということを確認した成功だよ(エジソン)

 (3)努力して結果が出ると、自信になる。努力せず結果が出ると、おごりになる。努力せず結果も出ないと後悔が残る。努力して結果が出ないとしても、経験が残る。(Who?)

 早ければ10年後に社会人となる子供たちですが、ぜひとも「意欲・行動・自信・創造のサイクル」(学校教育目標の副題)を意識しながら、生活や学習に取り組んでほしいと願っています。

149 補聴器(1/11)

 7日(金)の朝は、職員と一緒にせっせと雪かきに精を出して、インナーが汗びっしょりに。授業が始まってからも、年甲斐もなく頑張ったツケが三連休に回ってきました。う~ん、確実に衰えている!この衰えは、耳が顕著かな?

 「お風呂あがるよ」と浴室ブザーで合図する妻。全然気づかず、「冷めちゃうじゃない!」と怒られる私。

 テレビ視聴には字幕が必須の私。映像の邪魔だと感じる妻。

 庭にやってくる小鳥のさえずりが聞こえない私。ご丁寧にその鳴きまねを振り付きでやってくれる妻。

 「そういえば…」と呟いた妻。「総入れ歯?」と聞き返す私。う~ん、噛み合わなすぎ!

 マスクをしての会話や大勢が話し合いをする場での聞き取り、教室で子供たちが発表する内容、どんどん聴き取れなくなっていきます。この先、今以上にコミュニケーションがうまくできなくなったらどうしようという不安を大きくしています。

 AI技術の備わった補聴器が試せることを知り、先週、専門店に足を運びました。補聴器の装着は初めてではありません。15年以上前には、耳穴式で両耳うん十万円の出費。でも、結局自分の耳に合うものではなく、使わなくなって箪笥の肥やしに。あ~もったいない!高価ですから、次こそ失敗はできません。しっかり吟味しようと店に入って約3時間。検査や問診、試しの装着・調整など…。しばらく貸し出してくれたので、効果のほどを確かめている最中です。

148 成人式を前に(1/7)

 久しぶりに真っ白な校庭です。今朝は足元に気をつけ、普段よりゆっくりめに歩いて学校到着!転んでけがすることを怖がる60歳です。

 

 さて、10日は成人の日です。地元八千代の市民会館に慣れないスーツに袖を通して臨んだ成人式は、今は昔。歌手の高橋真梨子さんの歌を聴いたこと、友達が乗ってきたセリカXXを羨ましく眺めていたことが思い出されます。市川市では、去年に続きコロナによる通常開催はできませんが、式典や先生からのビデレターなどをオンライン配信し、市内16か所にフォトスポット会場を設けます。

 小学校では、4年生が「2分の1成人式」として成長の足跡を発表する場面がありました。10年間の成長に感謝して、保護者に様々な姿をみていただいて一緒に喜びました。10年という年月はあっという間かもしれません。だって東日本大震災からもうすぐ11年目を迎えますから、大人だって立場や考え方、家庭環境など変わって当然です。それを「喜び」「感謝」の気持ちで振り返れるかどうか自問することが大事なのかもしれません。

 さて、中年の域に入ろうかという人に向けて、『40才は二度目のハタチ』という、あるデパートのキャッチコピーがあったそうです。これには『20才はフレッシュマンの原点です。でも、それなりの肉体力と精神美を持っていれば、リフレッシュマンになれる』と添えられます。

 10才は、色づくために燦燦と太陽を浴び、根や葉から栄養を吸収している真っ最中の年代といえるでしょう。一方60才の私は、「三度目のハタチ」といえます。「フレッシュマン」、「リフレッシュマン」に続く粋な言い回しを考えましたが全然思いつきません。これが60才の実態!それでも、四度目のハタチを目指して、新しいことに挑戦する悪あがきだけはするつもりです。

147 いい日旅立ち(2022/1/6)

 今年は、正月飾りが一切なく新年を迎えました。今日は、ひと際寒さが厳しい3学期の始まり。今年もどうぞよろしくお願いします。

 さて、皆様方は年末年始にどこかへお出かけになりましたか?なかなか踏ん切りがつかなかったことと思います。オミクロン株の拡大は心配の種です。

 我が家では、子供が小さい頃、一年を通して車で遠出をする機会が多くありました。車中で退屈しないように4人でしりとりをしたものです。“三文字限定しりとり”とか“尻二文字しりとり”、“カタカナNGしりとり”とか。終いには“下品しりとり”なんて場合も。また、○台目にすれ違う車のナンバーの下一桁当てなど。とにかく、唾が飛び散るほどしゃべって笑いも尽きませんでした。車にDVDが備わっている時代ではありませんでしたから…。

 旅行といえば、JRが国鉄とまだ言われていた頃に始まった「フルムーン夫婦グリーンパス」のCMを思い出します。女優の高峰三枝子さんと俳優の上原謙さんが温泉に入っている映像です。高齢の二人で、自分にはずっと遠い先のことと思っていましたが、どっぷり浸かっているのです。フルムーンパス購入には、「二人の年齢の合計が88歳以上に限ります」という但書きがありますが、今では余裕のよっちゃん!120歳に迫っていますから。山口百恵さんの『いい日旅立ち』を聴きながら、寝台特急の旅もいいなぁ。「家族」旅行が「夫婦だけ」の旅行に変わりはしますが、ぜひ今年は旅行がしタイガー、そのためには、まずはマスクをトラないといけませんね。

 子供たちはどんな願い事をしたのでしょう。そして今日は、どんな顔を見せてくれるでしょう。

146 「慢」と「満」(12/23)

 大阪北区の放火で亡くなった24名の方のご冥福をお祈りいたします。出口の塞がれた生き地獄だったのではないかと心が痛みます。「容疑者は61歳」と呟いたあと、ほぼ同年齢であることに気づいたのでした。未だに60歳という響きを自分事としてとらえられていません。

 今日の「冬休みを迎える会」の話は、『極楽と地獄』。簡単に言うと、極楽も地獄も同じ食事が供えられますが、1mを超える長い箸で食べなければなりません。地獄では、食べ物を挟めても箸が長すぎて自分の口にうまく運べずイライラ。結局、食べられないのでみんなやせ細っています。一方極楽では、自分の箸で摘まんだものをテーブルの向かい側にいる人の口に運んであげます。同じように自分も食べさせてもらうのでみんな満足。何を言わんとするかは容易に想像がつきますが、子供たちにはどんなふうに伝わったか聞いてみてください。

 さて、漢字の中にも『極楽と地獄』的な意味があるような気がします。

 例えば、自慢、慢心、驕慢、怠慢、緩慢、高慢、傲慢、我慢、暴慢…。「慢」のつく熟語は様々ですが、我慢以外、自己中心的な思い上がり、あるいは他者を侮り、軽んじる心と結びつきます。私の中に、自己都合しか考えない「慢」の心の表れはなかっただろうかと振り返ってしまいます。「人の振り見て我が振り直せ」と言いますが、人は自分の鏡と思ってみると反省しきり。

 一方、同じ音読みでも「満」という文字に変えると、満悦、満喫、満足、満身、豊満、円満、満点、満塁、満場…となんかよい響きの熟語ばかり並びます。

 いただいた学校評価を参考に、改善を試みながら子供たちの満面の笑顔が見られるように、1月からまた頑張ります。そのためには、保護者や地域の方々の声は貴重です。来年は、固定観念にトラわれず、新しいことにトライして、笑ガオーが絶えない一年にしたいと思います。

 おあとがよろしいようで。事故やケガ、病気なく過ごして、よい年をお迎えください。

145 頭皮は寒冷地仕様!(12/22)

 澄んだ冬場のキンキンと張りつめた空気。先の日曜日は青空が広がり、富士山がくっきり見えました。夕方のオレンジ空の向こうに見える場合もありますが、午前中の方が得した気分になるのは、その日が良い一日になりそうな予感がするからでしょう。逆にこうした日の日本海側では荒れた天気です。今シーズンの千葉県での雪はどうなのでしょう?

 さて、冬の外出は防寒が重要です。肌が寒風にさらされるのは、主に頭(顔)・首元・手です。そして、装着は順を追うように、手袋に始まってマフラー、最後に帽子というのが私。他人が一番心配してくださるのが吹き晒しの頭。でも、不思議と耐えられるのです。

 首元にはネックウォーマーが便利ですが、おしゃれをしたいならマフラーです。その巻き方にもいろいろありますが、この時期になると記事によく紹介されています。先日「ピッティ巻き」が図入りで新聞に載っていたのでチョキチョキ。家で試してみましたが…高齢者には似合わない?

 さて、コロナの影響かどうかはわかりませんが、地方へ移住する人も少なくないようです。私にとって、北海道は魅力的です。でも、冬の北海道を想像するとやっぱり無理そうです。聞くところによると、北海道在住の方はあまり厚着をしていないらしいのです。寒さ慣れのせいではなく、あまりに寒すぎるので外出しないから。道内の屋内はどこも暖房を効かせてポカポカ、屋外は冷蔵庫といった寒暖の差が激しく、インナーで防寒対策をすると屋内で汗だくになります。そこで、着脱のしやすいアウターの重ね着が基本だとか。それぞれの地の気候を踏まえた服装や知恵があるわけです。

 私の頭皮も自然と、都心の寒さ程度なら十分耐性のある仕様になってきているのかもしれません。厚いのは面の皮だけではないようです。

144 夢をありがとう(12/21)

 6年生児童の作品ですが、なんて読めますか。「ありがとう」の5文字を使って「夢」。漢字アートですが、筆づかいも素敵です。(作品を掲載することは本人の了解を得ています)このほかにも、この5文字で、「宝」「愛」「美」「誇」「桜」「歌」「徳」「結」「産」「翼」などを書いてみようとする発想が好きです。

 

 もう1枚の写真も、同じ「夢」を描いていますが、ひらがな5文字がわかりますか?気づくと、なるほどと感心してします。ぜひ自力解決を!

 

 この6年生の卒業文集もとりまとめが済んだようです。今年度は、自分の考えを「書く」ことに力を入れていましたので、一人一人がどんな内容をどんなふうに書いたかが楽しみです。それとクラスのページも学級のカラーが出るので興味深いのです。子供たちの手元に渡るのは卒業式の数日前です。校長室にある「秘密の部屋」には、過去の卒業アルバムが保存されています。そういえば、南極の氷をくださった保護者の方の写真を、他校の卒業アルバムで確認しました。知的な可愛さがあります。私も含めて、みんな若かったのです。

 今年一年間、ありがとうございました。そして子供たちよ、夢をかなえよう!

143 親知らず(12/20)

 「親知らず」の痛みを経験したことがない私。8番目の奥歯の根っこすらないのでしょう。その理由を「まだ大人になりきれていないからじゃない?」と分析されますが、反論できないことが悲しい。

 先週、日本漢字能力検定協会が発表した、2021年の漢字は「金」でした。27年続く中で4回目の「金」だそうです。コロナ禍で実施したオリンピックやパラリンピックの金メダルは大きな喜びでしたし、二刀流・大谷翔平選手や藤井聡太四冠の活躍は圧巻です。つらい時だからこそヒーローを待ち望むのだと思いますが、私が今年を漢字一文字で表すと何だろうと悩みます。

 一方、週刊誌や著作物の見出しを覗くと、「A級戦犯は誰だ」的な記載をよく見かけます。何かある度に必ず悪者を仕立て上げようとします。そうすることで安定するのかもしれません。視聴率のよいテレビドラマにも悪役というか憎まれ者が存在します。時代劇にも悪代官が登場していましたから、視聴者を引き付け、何とかやっつけてやりたいという団結力にも似た感情を湧きあがらせる気がします。

 保護者や学校は、悪者(弱点)探しをするより、対象をよい方向に高めていくことに力を注ぎたいものです。挑戦する気持ちと行動の過程に価値を見出し、メダルをあげるつもりで…。すると、知らず知らずと、メダルの色が金色に近づいていくかもしれません。それはうれしい親知らず!

142 実践を通して(12/17)

 1週間ほど前になりますが、正門の看板を新調しました。古いものがボロボロの状態だったので交換です。書く言葉も考えます。ネット上にはあげ足を取るようなコメントが散見されるからです。以前の「学校に用の無い者の立入~」だって、「児童の写真を撮りたいという用があったから」などと言い訳されかねません。「許可なく校内への立ち入りを禁じます」ですら、「“許可なく”は連用形なので、これは体言の“立ち入り”にはかからず、用言の“禁じます”にかかる」と写真付きで解説。だから、その方が「これなら許せる」という表現にしました。ただ、白地のままでは寂しいので、水色で縁取りをしてみましたが、お気づきいただけたでしょうか?

 

 さて今日は、「学力向上推進指定校公開研究発表会」を実施します。国語科で特別支援学級を含めた7学級が展開します。研究主題は、『進んで学びに向かう子供の育成』で、5年前から取り組んできました。そして、『深い学びにつながる“対話的な学び”の充実を通して』追究した一年間です。さらに、低・中・高・特支別に手立てを絞って、物語文や説明文などで実践を重ねてきました。

 今日は、第1学年「スイミー」、第2学年「かさこじぞう」、第3学年「川をさかのぼる知恵」、第4学年「ウミガメの命をつなぐ」、第5学年「まんがの方法」、第6学年「自分の考えを発信しよう」、ひまわり「さけが大きくなるまで」を展開します。指導いただいたことを、子供たちに還元できるようにすることが目的ですので、普段どおりに…。

141 炬燵が恋しい(12/16)

 寒い日が続くと、「炬燵(こたつ)が恋しい」「ストーブにあたりたい」と思ってしまう私。家でも学校でもエアコンですが、手がかじかんだ時こそストーブの前にしゃがみこんで揉み手しながら温まりたくなるのです。この「ストーブにあたる」「焚火にあたる」といった「あたる」という言葉、経験がない子供たちも辞書にはないでしょうが、そのぬくぬくとした感覚は知ってほしいと思います。

 また、床暖房が当たり前になった我が家からは、炬燵が姿を消して久しい。炬燵に掛った布団に頬ずりしながら家族みんなでテレビを見たりみかんを食べたり…。夜はこたつに入って寝てしまって、翌日は喉が痛いとか…。もっと懐かしいのが掘りごたつ。熱源は練炭、まさに冬の風物詩でした。

 冬の風物といえば「行火」。夜、寝る前に入れておけば、布団の足元を温めてくれたもの。そう、「あんか」です。子供のころは、湯たんぽや電気あんかではなく、「豆炭あんか」が我が家の主流。火鉢で赤々となった豆炭をあんかに入れれば(写真)最強の暖房器具でした。

 

 さらには、今でこそ使い捨てカイロが当たり前ですが、カイロといえば「白金カイロ」。ベンジンを入れて着火すれば、今の使い捨てカイロより断然長持ちだったようです。断言できないのは、祖母が使う様子を羨ましく見ていただけでしたから。でも、ベンジンの匂いが独特だったのを思い出します。

 年末年始には家族が揃う機会が多くあります。炬燵は無理でも、暖かさに包まれながらたくさん話をして、心もポカポカに。ぜひ楽しい会話やファミリーゲームなどで盛り上がってください。焚火を囲んでもいいなぁ。

 ♪ たきびだたきびだ 落ち葉焚き~ あ~たろうか あたろうよ~♪

140 見えないところにこそ(12/15)

 新聞をめくっていると、見開きに面にわたって黒を基調とした企業広告が現れました。巨大な地下下水道トンネルです。そして、「幻の川 UNDER RIVER」と書かれています。そのすぐ脇にQRコードがあるので覗いてみると、新しい発見があります。原文のまま紹介します。

“ 年々増える集中豪雨。コンクリートに覆われた都市の、行き場のない雨水。

その雨水は、東京の地下30メートルにある巨大な地下トンネルに流れ込む。

その時、幻の川「アンダー・リバー」は現れる。

地下街、地下鉄、地下道路・・・ 街と同じように、複雑な発展を遂げた東京の地下。

(中略)東京の下に広がる幻の川「アンダー・リバー」。それは、都市を守る秘密。”

 近年のゲリラ豪雨などで、都市部の下水処理能力が限界を超えていることがニュースの映像からも伝わります。タワーマンションの地下電気設備が浸水して機能不全に陥った案件が2年前にありましたし、地下街や地下鉄なども。暮らしを支え、安心できるようにするために被害を最小限に抑えることが急務ですから、そういう意味でのこ「アンダー・リバー」の写真は衝撃でした。

 見えないところにも、いや見えない場所だからこそ人間の知恵と努力が詰まっているように感じます。学校における「アンダー・リバー」は何なのか、ゆっくり考えてみることにします。

 そういえば、学校でもこのQRコードを活用し始めています。学校評価にもご協力ください。

139 思い込み(12/14)

 この時期になると、新聞に「エルメス」や「シャネル」などの一面広告が登場します。クリスマス商戦たけなわといったところでしょうか。折り込み広告にも「年末・冬」を感じますが、私が冬を感じるのは、トイレに行く回数の増加。今は好きな時間にトイレタイムをとれますが、担任のときはなかなかトイレにも行けないことがよくありました。担任のそんなことを心配してしまいます。

 さて、ある小学校6年生を対象に行われた出前授業で、「あなたがイメージする『社長の絵』を描こう」という課題があったそうです。どんな絵が描かれたと思いますか?ほとんどが中年より上の世代、しかも男性だったそうです。でも、日本企業の社長さんは、年齢・性別・国籍がみんな違います。にもかかわらず、「年配」「男性」の「日本人」という思い込みがあることがわかります。多様性を尊重するような発言をしながら、大人も子供も「思い込み」や「偏見」を捨てられないでいることに気づきます。

 今年は、武田信玄生誕500周年と知りました。「信玄は天下統一を目指したか」というシンポジウム参加者からの質問に対して、「信玄も含めて、全国統一という発想は当時の戦国武将にはない」と専門家が回答しています。結果としての「天下統一」を、まるで誰もが最初から目指した目標ととらえてしまうことも、少しだけ歴史をかじった私たちの思い込みかもしれません。

 でも、強い思い込みが自分を勇気づけてくれたり背中を押してくれたりすることだってありますから、悪いことばかりじゃないはず!

138 2022年は寅年(12/13)

 先週、計画委員会担当の教員から相談がありました。児童のあいさつ運動を、これまで何回か行ってきたが、子供たち自身が手応えを感じているとのこと。そこで、今後、負担にならない程度で、定期的(毎週水曜日)に実施したいけどよろしいかという内容。児童からの提案です。もろ手を挙げて大賛成!こういう何でもないことが喜びです。

 さて、今年の干支は何ですか?と問われて「丑」と即答できる人はどの位いるでしょう。来年の干支が「寅」だから…と考えてしまいます。妻は寅年。なぜかうれしそうです。「だって、年男・年女って12年に一度でしょ。だから、一年間ずっと自分の年だと思うとラッキーという感じがしない?」と話します。めっちゃポジティブで、羨ましい!

 この「虎」にまつわることわざで、すぐに思い浮かぶのが「虎穴に入らずんば虎子を得ず」とか「虎の威を借る狐」でしょうか。「前門の虎、後門の狼」というのもありますし、「虎の巻」「張り子の虎」「虎視眈々」なんて慣用句も。調べればほかにもたくさん見つかることでしょう。

 中学校だったか高校だったか、国語の教科書にあった『山月記』(中島敦)。詩人になるという夢がかなわず、自分の運命と羞恥心のあまりに人喰い虎になってしまった主人公の変身譚で、印象的だったのを思い出します。

 さて、贈答用の品を探しに「とらや」へ行きました。この屋号の由来は、店主が信仰する毘沙門天にゆかりの深い動物が虎であることだとか。看板や暖簾を見て、「やらと」だと思っていたのはいつのことでしょうか。とらやの羊羹を食べて、来年が(来年も)良い年になるように祈願しようかなぁ。米屋の栗蒸し羊羹もいいなぁ。

137 思いのキャッチボール(12/10)

 1968年の今日、日本犯罪史に名を残す「三億円強奪事件」が発生した日です。(写真の意味は、わかる人にはわかるのですが…)

  

 強奪するわけではなく、思いがけず人からプレゼントをいただく機会、逆にプレゼントする機会があるものです。そうした時の対応・反応は、下手するとその人の人間性の評価にもつながりかねないように思ってしまいます。プレゼントに限らずとも、何かをしてもらったときに、「ありがとう」という言葉が自然と口から出たり表情でお礼をしたりしているでしょう。子供たちの中にも、できる子が意外と少ないことに気づきます。また、大層なことや見返りを期待しているわけでなく、ただ喜んでほしいという思いで出た行為に、そっけない態度で返されると残念ですし、張り合いがなくなりませんか?

 立場上、実習で作ったものを食べさせてもらうこともよくあります。感想を手紙に書いて教室にもっていきますが、喜んでくれているでしょうか。うれしかったから返事をするだけなのですが、何でもない対応やリアクションが次への意欲・動機付けになることもありますし、何より子供自身の自尊感情を高める絶好のチャンスだと思うのです。だからこそ、相手の思いを酌みとって丁寧に返してあげるキャッチボールがとても大切だと考えます。張り合いが出て、張り切って挑戦する子が増えていくことを願います。大人だって同じ!

136 ご縁が無くてよい話(12/9)

 机にスーパーなどの広告を広げてグループ学習をしています。よく見ると、算数「割合」の学習で、「~%(割)引き」という箇所を見つめています。身近なものを利用することで理解が深まるでしょうし、応用力もつくでしょう。理科「水溶液」の学習では、普段使われている様々な液体を、酸とアルカリに分ける実験をしていました。学習は教室だけで完結するものではないことを知り、興味関心を広げていってほしいものです。

 さて、最近むせることが多くなったような気がするのです。麺をすすって隣で咳き込む妻。テレビを観ていて唾を飲み込んだ拍子にむせ返る私。咳が止まらず、息も吸えず、死ぬ思い。そしてどちらともなく「やばいね」と言葉を交わすありさま。

 この「むせ」の原因を、国立長寿医療研究センターでは「飲み込んだ食べ物が通る時に誤って、呼吸をするための管(気管)に入ってしまうことが起こりやすくなります。食べ物が呼吸をするための管やその先の肺に入ってしまうと、息ができなくなったり、肺炎になったりするため、勢いよく空気を吐き出して食べ物を外に出そうとします。この勢いよく空気を吐き出すのが『むせ』です。」と説明しています。そして、①食べ物が間違って入ってしまったことを検知する感覚、②危険な感覚を処理して、むせるように指令する中枢、③空気の強い流れを作り出す筋肉、この3つが揃って「上手にむせる」ことができるそうです。ん?つまり、むせられるということはよいということ?

 逆に、むせることがないまま気管に食べ物が入ってしまう「誤嚥」がもっとも危険です。嚥下障害も、一般的に60歳前後から多くなるといいます。加齢以外でも、口内炎や歯槽膿漏、虫歯、扁桃炎などからむせが起こる場合もあるそうなので、若いから安心ということはないようです。と、仲間に引き入れようなんて魂胆だから、何もないところで躓いて「ヤバッ」と思う瞬間があるのかも…。

135 命名!(12/8)

 私の名前は、蜂須賀久幸。漢字を説明する際には、「ミツバチの蜂に、横須賀の須賀」「永久・久しいの久に、幸せ」と伝えます。でも隣で「久しぶりに幸せ~」と言って笑っている輩がいます。

 子供の名付けには、きっと思い入れや拘りがあるかもしれません。私の息子は「冬馬」と書きますが、これは娘が生まれる前からの男の子ヴァージョン候補でした。当時、6年生の国語教科書に『道産子』という単元があり、どさんこ馬の生命力に感動して、「冬」と「馬」を使ったのです。

 さて、11月末に明治生命が、今年人気だった名前を発表しました。男子は、「蓮」「陽翔」「蒼」「湊」、女子は「紬」「陽葵」「凛」の順です。使用漢字人気ナンバーワンが、男子「翔」、女子「花」。読み方ランキングでは、男子「ハルト」、女子「メイ」なのだとか。そういう目で全校児童名簿を眺めると、ちゃんといるじゃありませんか。ただ、文字や読み方が一緒でもそこに込められた思いは千差万別。今後も、スポーツ界で活躍する選手にあやかった名前や藤井四冠の名前をもらった「聡太」くんのランキングもアップするのでは?

134 インスタから(12/7)

 インスタの表示の仕方が変わってからよく目にするのが、面白いテスト間違い解答。思わずクスッと笑ってしまします。

■一兆(丁)目の角を曲がる  

■空(家)に帰る  

■住めば港(都) 

■休日に家で死(詩)を味わう  

■球を切った切り口の形 ➡ まっぷたつ(円)  

■文をうまくつなげる問題 ➡「〔A君はお母さんにいつも怒られてばかりです。昨日も〕お母さんに怒られて〔ます。だから、今月の目標は〕ひっこし!」

 子供たちが真剣に考えて絞り出した解答であることがわかるから面白いのです。間違えた解答に朱で添えられたコメントも粋だと嬉しくなります。「“文集”という言葉を使って長い熟語を作りなさい」という設問に対し、「週間文集」と書いた子供。これに対して「週刊文春かな?」と書いて○をつけてくれています。「水という文字を使った言葉を書きなさい」という問題に「水どう」「水みんぐ」。切り返すためには、心の余裕が必要です。

 このほか、渡辺博史氏の「心戒十訓」ということばの一部。「人間関係は、相手の長所と付き合うもの」「人に何をしてもらえるかより、自分に何ができるか」は私自身が心したいこと。「挨拶はされるものでなく、するもの」「分かるだけが勉強ではない できることこそ勉強」「どこを出たかでなく、何ができるか」は、子供たちに向けてよく話すこと。

 10個目が「いい人生は、いい準備から始まる」とありますが、2022年をよい年にするための準備を、今から始めても早すぎ(遅すぎ)るということはないはず!

133 星座名になる前に…(12/6)

 新型コロナの感染者数激減は東京都のデータ比較がわかりやすいと思います。夏には5千人超だった感染者がその5百分の1~千分の1に減っているわけですから…。今年の年末年始への期待が膨らむ現在です。その一方で、11月下旬、感染拡大したオーストリアでのロックダウンが報じられました。新たなオミクロン株が欧州で急拡大しているようです。

 お隣の韓国でも、規制緩和による人の動きが活発化したことで感染者が過去最高に達したといいます。「規制緩和」といえば響きはよいのですが、「気の緩み」と言い換えられないようにしたいものです。今後の状況如何を問わず、これまで通りの丁寧な対応と慎重な行動、そして意識継続を学校では続けていきます。現在のギリシャ文字で足りなくなったら、変異種の名前が星座名になると言われていますが、そうならないためにも…。

 さて、日曜劇場『日本沈没』を毎週楽しみに観ています。CGのリアルさに今更ながらに驚いたり、「おいおい、そんな簡単にビルが倒壊しているのに、あなたのいるビルは無敵?」と茶々を入れたり…。それでも、警戒するのはコロナの変異種だけではないことを思い起させます。温暖化による自然災害や直下型地震などいつやってくるかわからないことへの恐怖!そのための備え。今自分にできることを思いながらも、行動とならない自分の弱さを感じてしまうのです。

132 難しいことをやさしく(12/3)

 先日30日に葛南教育事務所及び市教委の合同訪問がありました。全教員が全教科にわたって授業展開をしました。こうした機会を授業力アップのチャンスととらえて準備をしました。

 校長や教頭も例外ではなくご指導いただきます。その中で「難しいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを面白く」という言葉がありました。授業研究を熱心にしていた頃を思い出します。この言葉にはさらに続きがあります。「面白いことをまじめに、まじめなことを愉快に、そして愉快なことはあくまで愉快に」と。井上ひさし氏が生前に繰り返し言っていたことだといいます。

 最初に難しいことに出会ったときは、やさしく紐解く支援者が大切ですし、学び進んで面白さを感じるようになれば、創造(想像)力が試されます。「愉快」の域に達するには周りの仲間との協働とユーモア溢れる環境は不可欠と思われます。まさに学びの世界!その演出は、担任の醍醐味です。

 また、こんな話もありました。例えば自転車に乗る練習をしている場面で、大人が子供の腰に軽く手を添えて押してあげたとします。これまで乗れなかった子が自分で漕いで進んでいきます。その子は、大人の手の補助があったことなんか忘れて、自分の力で乗れるようになったと喜びます。程度の差こそあれ、私たちはこうした「勘違い」によって自信をつけてきたように思うのです。学校や家庭、地域の「魔法の手」「魔法の言葉」に包まれた子供たちなら、自信や自己肯定感が高まること請け合い!“魔法のコトバ~♪ 口にすれば短く だけど効果は 凄いものがあるってことで”(by スピッツ)

131 あなたなら?(12/2)

 野球の日本シリーズはヤクルトの優勝で幕を閉じましたが、シリーズ第4戦(11/24)に、道徳の教材になりそうな出来事がありました。

 1点リードの7回2死の場面で、ヤクルト青木選手の打席です。内角球が右手付近に当たり、バッターボックスで倒れこみました。審判は、手に当たったと判定(死球)しました。トレーナーが駆け寄り、監督も心配そうに見つめます。ですが、青木選手は立ち上がるとともに、バットのグリップに当たったことを自ら申告したのです。黙っていれば2アウトながらランナーが出て、追加点が狙えるチャンス。にもかかわらず、ファウルとして試合続行を選択したわけです。結局、遊ゴロに倒れました。

 スポーツマンシップを称える声がたくさんある一方、昔は一つでも塁を埋めるために、当たってもいないのにまるで当たったかのような演技で審判の目を欺こうとしたT選手は有名です。ただ勝負ですからきれいごとばかりでは通用しないのも事実。駆け引きだって大事な戦略ですから…。正直、私ならどうしただろうかと自問しました。

130 師走です(12/1)

 鼻歌を歌いながら歯磨きをしている私。♪白ヤギさんからお手紙着いた~♪2番まで歌って、「この結末はどうなったんだっけ?」と、ふと思います。調べてみると、作詞はまどみちおさん。2番までしかなくてエンドレス。曲名が『やぎさんゆうびん』というのも改めて知りました。「『やぎさんゆうびん』の謎」といった論文調のサイトまであるので、同じような疑問を感じる人は少なくないようです。

 ところで、「ヤギ=紙を食べる動物」というイメージは本当なのでしょうか。ヤギは木の葉を好んで食べる動物です。木の葉にはたくさんの繊維があって割と固いのですが、胃の中でバクテリアが木の葉を溶かして消化する働きがあるようです。昔の紙の材質だった植物の繊維の匂いを木の葉と勘違いして口にしてしまうのではないかと言われています。でも、現代の紙は化学繊維や薬品などが使われているために、消化不良による腸閉塞などを起こす場合もあるそうですので、くれぐれも与えないようにしないといけません。

 早いもので12月となりました。日暮れの速さにびっくりするように、12月一日一日のスピードには目を丸くします。それでも今年を振り返った時に、「終わり良ければ総て良し」と言えるといいなぁと今から思う師走の初日です。

129 楽しみ方もいろいろ(11/30)

 ある日の天声人語を読んでいたら、本を包むジャケットを外して中にある表紙のデザインを確かめる読書家がいると知りました。「ジャケットはお化粧、中の表紙は素顔。その違いを楽しみたい」とか。最近では、文庫が映画化されるとジャケットが二重になる場合が多々あります。元のジャケットの上に、映画の主人公の写真などがあるジャケットが被さって手に取りたくなるような工夫なのでしょう。でもこれは、先の読書家からすれば厚化粧以外の何物でもないでしょう。

 というわけで、文庫や単行本数冊の素顔を見てみることにしました。すると、文庫本はどれも何の変哲もないものでした。一方、単行本の全てではありませんが工夫があるものも…。例えば、『白鳥とコウモリ』(東野圭吾 著)は、ジャケットを都会の写真で飾り、中の表紙は草むらの中の一軒家風の写真が見られます。また、『ツバキ文具店』(小川糸 著)のジャケットは、物語の舞台の場所をイメージするイラストであり、中表紙は題名からくる文房具類のイラストで埋め尽くされています。

 こういう見方があることに驚きでしたし、新鮮さを感じました。でも、書店で一冊ずつ中表紙を確認しているおじさんは異様に映るでしょうからやらないことにします。ただ、多様な「ものの楽しみ方」があることに気づかされたのでした。みんなちがって みんないい?

128 結果<プロセス(11/29)

 MLBエンゼルスの大谷翔平選手が満票でMVPを受賞しました。これを受け、花巻東高校時代の恩師のコメントが印象的でした。「指導者として一番幸せ」と述べ、「野球選手として素晴らしいかった、というところじゃない。勉強も全教科平均で85点くらい。しっかり寮の掃除もして、提出物も出し、生き方自体が素晴らしかった」と。「野球さえ頑張れば他はどうでもよい」という人物でないからこそ、日米関係なく愛されるのだと思います。

 選手同様、それを支える人々にもスポットライトを当てたいものです。そういう意味で、先の大谷選手の通訳 水原氏に、エンゼルスの「最優秀通訳賞」が贈られたのはうれしいニュースです。

 こちらはサッカーですが、イタリアやトルコのクラブでも活躍した、日本代表DF長友選手を支えた奥様(平愛梨さん)の言葉があります。海外生活を支えたのは、お母さんの教え「顔で笑って心で泣きなさい」という言葉だったといいます。そして、辛いことも多い現代社会を強く生き抜くコツがとても参考になります。“例えば私のことを悪く言う人がいたとしても、いろんなタイプの人がいていい。良くも悪くも『言われる』ってことは『その人の人生に私がヒットした』と思うんです。私の存在がちょっとでも引っかかってくれたんだと思うと、すごくポジティブに前向きになれます。”と語っています。(WEBザ・テレビジョン11/18)

 結果も大事ですが、そのことだけを評価するのではなく、結果に至るプロセスを大事にする姿。私たち教職員も子供たちも、結果以上に「何をどのようにしたか」という過程に目を向けながら子供たちを支えていきたいと考えます。

127 氷の話2(11/26)

 スキーやスケートのシーズン到来。ちなみに、私自身どちらもやりませんが…。

 昨日に続いて、今日も氷のお話。氷といえばアイススケート、そしてそのリンク。一般の体育館を巨大なスケートリンクに仕上げてしまいますし、大会が終われば元通りになるのがとても不思議です。調べてみると、専門業者が防水シートや断熱材、床補強パネルなどをミルフィーユ状に何層にも重ね、冷却管を張り巡らすそうです。そこに散水して、1回に0.5mmくらいずつ、120時間ほどかけて厚さ8cmの氷ができあがるといいます。今シーズンもフィギュア選手権がすでに始まっていますが、華麗な演技とともに選手が4回転ジャンプを繰り返してもヒビ一つ入らないアイスリンクの頑強さも、観戦の視点に加えようと思います。

 話は逸れますが、「セブンイレブン」といえばコンビニの代名詞ともいえます。でも、その発祥はアメリカ・テキサス州で繁盛していた氷小売販売店だったことを知りました。「氷だけではなく、牛乳やパン、卵なども売っていたら便利なのに」という客の要望があって、氷以外の日用品取り扱いを始めたところ評判になったようです。これがセブンイレブンの始まりであり、「コンビニエンスストア(便利な店)」の認知の拡大につながったとされています。いまさらながら、コンビニ商品の充実・進化には驚きを隠せません。お世話になるのはお弁当。そして、ロックアイスも…。いよっ、元氷屋さん!

 ただ、コロナのせいかわかりませんが、「この間までここにコンビニがあったのに…」というケースが少なくない気がします。

126 氷の話1(11/25)

 南極の氷塊をいただきました。冷蔵庫で作った氷とは違って、常温で置いておいても簡単に溶けることはありません。この南極の氷にお酒を入れてグラスを傾けると、ピチピチッという音が何とも気持ちよいのです。初任の時に、放課後の校長室へ呼ばれて南氷洋の氷を入れたブランデーをご馳走になった時の響きが蘇ります。残念ながら、今回その音を私の耳がとらえることはできませんでした。

 いただいた氷に、絵葉書大の写真が添えられています。そこに書かれた文がロマンを誘います。

『南極の氷』:南極大陸に降り積もった雪は、長い年月をかけ、押し固められて氷となります。やがてそれは巨大な氷河や棚氷へと成長し、それらの一部が崩れ落ちて海に流れ出たものが氷山です。この氷はその氷山から切り出したものです。

 グラスの中に氷を浮かべて、そっと耳を近づけてみてください。小さな気泡が、ぷちぷちと音を立てて出てきます。それは数万年前の空気が氷の中に閉じ込められたものです。氷の奏でる音色に耳を傾けて、太古の地球に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。〔海上自衛隊 砕氷艦しらせ 観測協力行動2013.11.8-2014.4.7〕

 また、国立極地研究所の『南極観測』という資料があります。開いた1ページ目に “南極を知ることは、地球の未来を読み解くことです” とあります。キャリア教育の一環で、様々な職業を調べますが、南極観測隊を取り上げた児童を未だ見たことがありません。知る機会がないからでしょう。最後のページには “あなたにも南極観測隊の一員として活躍するチャンスがあります” と記されています。その構成員は、電気、車両整備、発電、建築・土木、通信、環境保全の技術者のほか、大学研究者、医師、調理師、安全管理や庶務担当など多岐にわたります。子供たちには、こうしたことに携わる人々もいることも知っておいてほしいと思います。南極の氷をおすそ分けできないのは残念ですが…。

125 お世話になっています(11/24)

 だいぶ冷え込んできました。ポケットに手を突っ込んで、転倒時に手が出なかったということがないようにしたいものです。

 さて、寒くなると給食の汁物がひときわありがたく感じます。学校給食との縁は、教員になってからだけで30数年、自分の小中学生時代を入れたら、人生の3分の2以上の長きにわたってお世話になっていることになります。一方、学校職員でない限り、給食からは縁遠くなります。でも、懐かしく思い出されるメニューはいくつかあると思います。今でこそ市川市で使用されている食器にはかわいいイラストが散りばめられ、強化磁器となっていますが、その前まではアルマイトの食器に先割れスプーンだったわけです。

 人気は、今も昔も「揚げパン」でしょう。カレーも学校給食ならではの味わいで大人気。昔は「鯨の竜田揚げ」「冷凍ミカン」「ソフト麺」「焼きそば」がよく登場していたように思います。バナナも丸々一本!「ミルメーク」も袋入りの粉末で、牛乳瓶に入れて溶かしていましたから、飲み終わる頃には甘さが増していったのです。今では、お取り寄せメニューもあるようで、人気なのが「ソフト麺ナポリタン」「冷凍パイン」「コーヒー粉末ミルメーク」「原宿ドック・チーズワッフル」など。

 市川市は、学校単独で給食をもつ自校給食がほとんどです。でも、自治体によっては給食センター方式を採用する場合もあります。児童が配膳された給食を、栄養士ほか調理に携わる方々とを結びつけて考えることができる今のシステムが続いてほしいものです。

 そして、学校給食の目標の一つに掲げる「学校生活を豊かにし、明るい社交性及び共同の精神を養う」ためにも、全員が黒板の方を向いた黙食から解放される日が待ち望まれます。

124 気軽な乗り物だからこそ(11/22)

 車の希望ナンバーに多いのが「11-22」ですが、自動車事故が毎日のように報じられます。

 今月11日、世田谷区の交差点で、自転車が左折してきたトラックにはねられ、自転車に乗っていた女性が軽傷、紐で抱っこされていた乳児が死亡する痛ましい事故がありました。翌12日には、茨城県で登校中の女子生徒が、左折したトラックにはねられ、意識不明の重体という事故も発生しました。ともに、「自転車には気づかなかった」「確認が不十分だった」とドライバーは話しています。さらに、同日、自転車に乗って塾に向かう男子中学生が、歩道を歩いていた高齢男性とぶつかり死亡させています。

 原則、車道の左端を走行することを定める自転車は、免許制でもなければ年齢制限もない気軽さがあります。「車道は危ないから歩道を走れ!」というのは自動車側の言い分、あるいは保護者の思い。一方、「軽車両とされている以上、車道を走れ!」。これは交通弱者ともいえる歩行者の言い分でしょう。

 コロナ禍により需要を伸ばしたフードデリバリー、公共交通機関の利用を控えた通勤・通学の足として自転車利用は増えています。また、今年初め頃から電動キックボードまでもが車道を走るようになっていますが、曖昧な立場の自転車はどこを走行すればよいのでしょう。

 朝の14号門前歩道を、子供たちに向けて邪魔だと言わんばかりの形相で走り去っていく自転車もあります。時間と心に余裕をもって事故を未然に防ぎたいものです。明日も安全で楽しい休日であることを心より願っています。

123 ちょっとした変化に気づく(11/19)

 先週、メガネのフレームを父が少しの期間だけ使用したものに替えました。形は大きく変わりませんから誰も気づきません。でも、ひまわり学級の教室に入った途端、ある児童から「眼鏡を替えた?」と尋ねられました。感覚なのか記憶なのか、その鋭さにびっくりしました。もしかすると、メガネや髪形、服装が一体となった校長像ができていたのかもしれません。

 ただ、気づいて声をかけてくれると嬉しいものです。ですから、子供たちの髪型や身長、服装など、ちょっとした変化に気づいて声をかけてあげたいと思います。この「変化に気づいて声をかける」ということが家ではできずに呆れられています。家具の配置や家の中の装飾の変化、美容院へ行った後の妻の髪など、「きっと気づかないだろう」と期待されていないことが悲しい!

 さて、今夕、部分月食が観測できるといいます。5月下旬の皆既月食に続いて今年2度目となりますが、今回は約98パーセントが欠ける「ほぼ皆既月食」なのだそうです。4時半前に始まり、6時頃が最も大きく欠けます。天気さえ大丈夫なら、この変化は私にもわかります。同じ空、同じ月を一緒に見上げてみませんか?

122 古くなっても(11/18)

 60歳という年齢を実感した、最近の出来事。

 自分の口座から出金する必要があって、銀行窓口に用紙を提出。すると、アンケート用紙への記入や請求書などの提出を求められました。尋ねると、60歳を超えた人が一定額以上を引き出そうとする場合に、振り込め詐欺の被害を防ぐために行うそうです。私って、金融機関では高齢者の仲間入りを果たした人物だったのです。確かに、襟巻きとかタートルネック、ズボン下なんて言葉が未だに自然と口から出てしまうのですから。

 さて、ここ10年近く、ゆとり世代とかZ世代の間で「昭和レトロブーム」が起こっているといいます。先日は、レコード復活のニュースを見ました。テレ東の原田知世さん主演ドラマ『スナック キズツキ』を観ていますが、店内の様子が「昭和」の装いで落ち着く感じです。純喫茶も流行っているといいますし、無印良品のメロンソーダが爆発的に売れたとも聞きます。「古臭い」「親父臭い」と忌み嫌われていたものたちが、若者たちに受け入れられているということです。景観を敢えて古めかしくした商店街をニュースでも取り上げていたほどです。

 人間だって年齢を重ねて味が出てくることもあります。ただ、学校の職員は子供たちに囲まれているせいか(若さのエキスを吸っている?)気持ちだけはいつまでも若くいられるような気がするのです。でも、身体はちゃんと衰えていることを認識していないと、無理をして肉離れを起こしたりけがしたり…。気をつけます。

121 対話して初めてわかること(11/17)

 すれ違う通行人。話しかけられたのかと思ったら独り言?いえ、Bluetoothで通話をしている人のようです。こうした人と結構出会います。比較的大きな声で、しゃべりながら歩いているのを見るたびに、違和感を感じてしまいます。聞きたくもないのに勝手に他人の会話が飛び込んでくるのですから…。といっても、私には内容は聞き取れていません。

 先週あたりからわんぱくタイムや昼休み、放課後などの時間を使って、6年生の何人かと個別に話をする機会がありました。「自分のよいところは?」「中学校に行って、どんなことをしたい?」など、質問をしてみました。どの子もしっかり考えを持っています。ただ、それを相手にどう伝えるか、どう伝わるかまで意識しているかどうかは不明です。

 校長と面と向かって話をするなんて、小学生にとってみれば緊張を強いられる以外なにものでもありません。心臓の音が聞こえてきそうな子だっていましたから。以前、中学校の校長先生から聞いたことがありますが、受験を控えた3年生と面接練習でのこと。緊張に耐え切れずに泣き出す子がたまにいるといいます。

 ですから、堂々と自分の思いを語る子を見たとき、「もっと話をしたら面白そうだな」と感じさせるのです。それこそこの子の良さであり、人間的魅力です。

 昨年も書きましたが、コロナ以前は、今頃から給食を校長室へ運んで4~6人のグループと会食を始めていました。130人以上いる6年生ですから30グループ近くと会食する計算になります。これは結構大変ですが、児童の為人(ひととなり)を知る絶好の機会です。また、こうしたことがあると、教室に訪問した時の子供たちの見え方が変わってくるから不思議です。さらには、卒業式の証書授与が特別な瞬間になるのです。それが叶わないことを恨めしく思ってしまいます。

 だから、まるで独り言のような会話をするより、面と向かってたくさん話ができるときが早く訪れますように…。

120 小学生だって(11/16)

 10月末に、5年生のある学級がハロウィンにお化け屋敷を計画しました。子供たちだけで企画・運営をしたそうです。当然、担任の力添えはありますが、物事を創り上げて成功させたいと思う意欲がうれしく思います。仮にうまくいかなくても、その過程には大きな学びがあるはずです。逆に成功を収めた時の満足感は大きいでしょうし、自信につながり次の活動意欲へと発展します。全校での学習発表会などができれば、総合的な学習で学んだことをほかの学年の人や保護者に訴えて、自分たちの主張を広めていくということも可能です。ぜひ思いを形にする挑戦を続けてほしいと思います。

 さて、先月の生徒指導部会で、名札と黄色い帽子の着用、そしてチャイムの必要性が話題に上りました。子供たちが自分事として考えて、問題提起することができるようになったらどんなに素晴らしいだろうと思うのです。昨年度の6年生が、学校宿泊の校長許可をもらうために、計画書持参で校長室に説明に来たのを思い出します。また、宿泊する夜の学校近隣の見回りを警察にお願いしている場面もありました。校則の見直しを生徒会が中心となって行った高校の話を読んだことがありますが、小学生にだって、強い意志と行動力があればできることはあります。学習も同様です。

 そうした願いが、学校教育目標に掲げる「意欲・行動・自信・創造のサイクル」には込められているのです。

119 昆布の日(11/13)

 来週月曜日は振替休業日です。今週は長く感じたことと思います。ゆっくり休んでください。ちょうど七五三でもあります。また、「昆布の日」でもあります。なんて綴ると「また、それ?」といった声が聞こえてきそうですが敢えて…。新昆布が出回るのが11月中旬頃。子供たちに栄養豊富な昆布を食べて、元気に育ってほしいという願いが込められた日なのです。

 昆布といえば、利尻・日高・羅臼など北海道産が国内の9割を占めて有名ですが、北陸の富山市は昆布の年間支出金額が何十年にもわたって全国1位といいます。昆布が採れない富山市で、どうしてこれほど消費されているのか不思議です。これは、海上交通が盛んになった江戸時代、北海道から京都(大阪)へ運ぶ船の寄港地だったからといいます。富山では、米を中心に、酒や醤油、薬などが積み込まれました。そんな歴史的な背景があるようです。

 「昆布を食べると髪が増える」という俗説もありますが、昆布だけ食べていても髪は生えてこないようです。何事もバランスが大事。食事、運動、睡眠など健康な生活が前提となって昆布効果が期待できるようです。髪の毛はもう諦めてますが、今晩は湯豆腐で温まって出汁とり昆布をモグモグといきましょうか。

118 肌ケアを怠らずに(11/12)

 昨日と同じパターンでスタート!今日「11月12日(いいひふ)」を語呂合わせで『皮膚の日』としたのが平成元年といいますから32年も経つようです。

 以前も書きましたが、乾燥する冬場に向かって肌がカサカサするのが気になってきます。朝、靴下を履こうと脛を見ると角質化した肌からパリパリと音が聞こえそうです。顔だって、保湿液や乳液をつけないと突っ張っているのがわかるから嫌になります。

 肌荒れは、日照時間も関係しているといいます。「秋田美人」という言葉がありますが、日本海側の秋田県では、日照時間が短く、紫外線を浴びる量が少ないのです。秋田の11月の日照時間平年値は、82.7時間。東京は、147.9時間ですから、秋田のおよそ1.6倍も長く紫外線を浴びているわけです。これからの季節は、夏の紫外線に比べれば紫外線量は少ないものの、冬に向けて晴れることが多くなることで、太平洋側では日照時間が長くなるので、お肌のケアは特に必要というわけです。

 若かりし頃、夏場のサッカー指導で真っ黒に日焼けしていました。海やプールに行かなくてもこんがり小麦色。経済的だなんて考えていました。小学校のプールでラッシュガードなんて考えられない世代ですから。でも、腕や顔のシミとなってツケが回ってきました。頭皮はこれから?

117 批判を恐れない、ブレない!(11/11)

 昨年は、11月11日を「ポッキーの日」として書いた記憶がありますが、ほかにもいくつかの記念日になっています。その一つが「乾電池の日」。なぜだかわかるでしょうか?乾電池の+-を「十一」にみたてたようです。電池についての正しい知識と理解を広め、常に正しく使ってもらおうというねらいがあるといいます。また、「サッカーの日」でもあります。これは、11人対11人で試合をするからと明快です。

 さて今晩、日本代表がベトナムとアウェーで対戦します。カタールワールドカップ・アジア最終予選の一戦です。この代表監督が森保 一氏。サウジアラビア戦に敗れて1勝2敗となったときのメディアの批判。次期監督をだれにすべきかまで考える声も。そして、強豪オーストラリアに競り勝てば手のひらを返したような賞賛の声も聞かれます。正直サッカーファンとしては、今回もW杯出場の切符を手にしてほしいと願いますが、当事者にとってみれば「外野の声」以外の何物でもないはずです。うまくいくときもあればそうでないときもあります。言い訳をする気持ちもないはずです。

 批判を恐れず、ブレずに良かれと思うことを推進していくのは、会社や個人事業主、監督、学校など、同じかもしれません。ただし、電池のつなぎ方を間違えて、点くべきものが点灯しなかったり他者を危険に晒したりすることは絶対にあってはなりませんが…。

116 産業のコメ(11/10)

 一週間見ないうちに、校庭のプラタナスが見事に色づいています。昨年よりきれいな気がするのは私だけでしょうか。ただ、この落ち葉が厄介です。毎朝、委員会の児童が箒できれいに集めてくれていますが、かさばるので大変です。その隣のイチョウは少し遅れて黄葉します。先週出かけた市川霊園のイチョウ並木は見頃でしたから楽しみです。霊園では銀杏を拾い集めて、水に浸して皮を剥きやすくしました。でも、そのまま放置して早3日。下処理する時間がないので、ご近所に悪臭を振りまいていないか心配です。

 さて最近、自宅のガス熱源機(給湯設備)を交換しました。そろそろ十数年経つので、冬場に壊れたら大変だと思い切りました。注文の際に業者の方曰く、「半導体が手にはいらないため、実際の設置は少し先になるかもしれません」とのこと。ただ運よく?早めの設置に至り一安心。伺ったところによると、まだ住んでいない新築の家に設置されていた熱源機を取り外して、ほかの家に取り付けるような対応をしないと需要に追いつかないこともあるのだそうです。

 半導体は、「産業のコメ」と言われるそうです。普段あまり気にしていませんが、その言葉の意味を今ほど実感できることはないかもしれません。スマホやパソコン、家電、自動車など、私たちの生活に密接であることを考えさせられます。原油価格の高騰もまたしかり。

 もしかすると、その影響真っ只中という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

115 IT弱者?(11/9)

 10月末でNHKの朝ドラ『おかえりモネ』が終わってしまいました。毎日夕食時に録画を観るのが習慣となっていましたので、ちょっと寂しい気がします。

 さて、感染症の拡大により当たり前になったことがたくさんあります。例えば、リモートワークや一人1台のタブレット使用、コンビニの自動支払機、ファミレスなどの自動運搬ロボットなど。ただ、ICTに疎い者にとって慣れるのに時間がかかったり、敬遠されがちだったりするものもあります。スーパーなどの自動支払機の中にはお年寄りにはわかりにくいものもあるようです。列車の乗車券を購入するみどりの窓口も減っていて、直接やり取りができないことに不安を感じる人が少なくないといいます。

 学校におけるGIGAスクール構想でも、得手不得手が顕著かもしれません。私などは手取り足取りでないと前に進めない側。でも子供たちの吸収力には驚かされます。あっという間に使いこなしているではありませんか。ただ、苦手だからといって教員が「IT弱者」を口にするわけにはいけません。人一倍がんばって子供たちの学びを引き出すことが求められます。決して高いスキルが必要なのではなく、どのように活用するかをマネジメントする力とアイディアが大事なのだと思うのです。

 ただ、子供たちの中にも、タブレットを使用した学習に困難や不安を感じている子がいることを忘れてはならないと思うのです。

114 そばにいるだけで…(11/8)

 先日、父(93歳)が他界しました。これに伴い、一週間お休みをいただきました。コロナ禍にあって家族や親戚と会うことができなくなって久しかったわけですが、父がみんなを引き合わせてくれたように思います。感染者が激減したこの時期だから集まれたのですが、父だけでなく、残された母も懐かしい顔や初めて見るひ孫に会えてきっと嬉しかったと思います。

 先週は、忙しい中で様々なことを知る機会にもなりました。葬儀やお寺関係、市役所での各種手続きなど多岐にわたります。電話だけでは済まないことだらけで、あちこちの窓口に行きました。私には弟もいますが、遠方のため動くことができません。わからないということは、それだけで不安が膨らみます。ただ、一緒に考えたり行動したりしてくれる人がいるということの心強さを改めて実感しました。

 職員も子供たちも同じだと思います。そばにいるだけで安心する人がいることってとても大きいはずです。レミオロメンの『3月9日』の歌詞がふと頭をよぎります。

 ♪~気づいたことは 一人じゃないってこと / 瞳を閉じれば あなたが / 瞼の裏にいることで / どれほど強くなれたでしょう / あなたにとって私も そうでありたい~♪

 明朗快活な動的イメージではなく、そばにいるだけで何かほっとするような、静かで小さくても、そんな存在でありたいと思います。学校も職員も私も…。

113 クールビズ終了(11/1)

 教室の黒板に日付が書かれていますが、外国語に触れるため「November」と記す学級、「霜月」と表す学級と様々です。首元も寒く感じる11月です。そして半年ぶりのネクタイ。

 さて、買っちゃいました!新しいウクレレです。悩みに悩んで、当初の予定の倍の金額となってしまいましたが、梱包を解いて現物を目にした時には飛び上がりたいほどの嬉しさ。こういう気持ちは、大人も子供もいっしょ!最初に購入したものはソプラノサイズ。今回はコンサートサイズで少しだけ大きめになります。サイズ以外にも、工房や使われる木材が違いますので音色も違うことを店舗で確認しています。早速チューニングをして音を鳴らします。う~ん、うまく言えませんが、これまでのものとは一味違った温かみ・丸さ?があります。

 レッスンは欠かさず行っていますが、まだコードやメロディー演奏の練習段階です。そろそろ、これとは別にソロ演奏がしたいという気持ちがむくむくと沸き上がります。誰にでもわかりますし、自分の満足感も違います。先生には言えませんので、やはりユーチューブ!「この人、わかりやすい!」というユーチューバーも発見。現在、『カントリーロード』に挑戦中です。

 暢気なことを書き連ねましたが、昨日不幸がありましたので、今週いっぱいこのページをお休みします。

112 ユラユラ(10/29)

 キンモクセイがまたまた開花!なんと3度目です。今日は1年生が千葉市動物公園へ校外学習に出かけます。ライオンは、起きて出迎えてくれるでしょうか?天気がよいので、気持ちも浮き立ちますが、1年生なりにわきまえた行動がとれるように見守ります。

 さて、夕方になると、放課後保育クラブの子供たちが去った後の校庭からボールを蹴る音が聞こえたり、体育館の床で弾むボールの音が響いたりしてきます。新体操の練習に励む姿も見かけます。学校とは違う場で頑張る子供たちのことも応援したくなります。

 そういう光景を横目に帰宅し、のんびり湯船に浸ります。「極楽、極楽」なんて思いながらふと脚に目がとまります。繁々と見ると、すね毛がほとんどない!何を今更と思いつつも、いつからだろうと考えます。左は5本、右は10本などと数えながら、ジャージ生活が長かったゆえ、擦れて切れたり抜けたりしたのだろうと…。

 中学生になった頃は、ふさふさと生えてくるすね毛が恥ずかしくて、隠そうとしたものです。気にならなくなったのはもう少ししてからだったと思います。保健の学習で、大人になっていく体の変化を学習します。男女を問わず、高学年にはまさに自分事。でも理解と感情は決して合致しないのがこの頃です。だから、大人が経験談や失敗談などを話してあげると安心できるのではないかと思うのです。親だからこそできる話もあるでしょうし。

 湯の中で、絶滅寸前の海藻のように揺らぐ数本のすね毛をじっと見ながら、こんなことを考えたのでした。呑気というかお気楽というか…。来週からは11月(霜月)ですね。

111 熱しやすく冷めやすい?(10/28)

 私は、欲しいものがあるとトコトン調べて比較検討に時間を費やします。この時間が結構楽しく充実した時間なのです。これというものが定まっても、いざ店頭購入とかネットでのポチリとかいう段になると再度考え込んで、「本当に買ってもいいのかな」と悩んでしまいます。これは値段が高い安いに関係なく…。ですから、買うつもりで家族も連れて店に行ったのに、「やっぱりもう一回考えるよ」なんて言い出した時は、「何のためにここまで付き合ったかわからないじゃないの!」と怒声が飛びます。

 最近は、2台目のウクレレを探しています。初めて1年経ち、少し音色の違うものを手にしたら面白いかもしれないと単純に思ったからです。こうなるとすぐにエンジン全開!ネット情報を漁り、実際に店舗に足を運んで店員さんに質問したり実際に音を確認したり…。でも、いいなぁと思うものはお値段もよい。いや、よすぎる!モチベーションアップになるとは思いますが、踏み出せない…。

 ただ、熱しやすく冷めやすいのです。熱伝導率ではなく、私の性格。例えば、読みたくて買ったはずの自己啓発本。悩んだ末に買ったのに、手に入れるとほとんど読まずに枕元に置いたままなんてこともよくあるのです。

 さて、子供たちには、どれだけ夢中になれるものがあるでしょう?突き進んでいくために、思い悩んだり解決に向かう努力をしたりすることを続ければ、そしてどんな風になりたいかという目標が明確であれば、簡単に冷めてしまうことなんてないかもしれません。大事なのは、「どんな道を歩くかではなく、どう歩くか」だと思うのです。

110 事故を未然に防ぐ(10/27)

 6年生と一緒に行きたかった修学旅行ですが、事情あって引率できませんでした。よって、学校で留守番です。教頭や養護教諭の日ごろのお仕事にも精を出します。あらあら忙しいと思っている間に検食の時間。夕方は、校舎内の戸締り・見回りも結構大変です。一筆書きするように回ることができない教室配置。しかも点灯・消灯が廊下の向こうとこっちとで連動していない。消えない照明に、反対側まで50m走。子供が見ていないからできる業。こんなことも含めて、様々な教職員によって支えられ成り立っていることを改めて感じます。

 さて、1学期の林間学校初日。学校から電話がありました。昇降口へ上がる外階段の上からこぶし大の石が落ちて、下にいた児童の頭にぶつかるという事故があったという報告です。校長や養護教諭不在で、少し慌てた様子だったことを思い出します。数針縫う怪我でしたが、もっと大変なことになっていたことも想像できます。あってはいけない事故ですから、すぐに児童への注意喚起や階段周辺の点検もさることながら、事故防止用の手立ても講じました。万全とはいえないまでも、用務員さんに頼んで柵の隙間を覆うように波板の設置完了したのは10月の声を聞く前後です。

 

 このほかにも1年生昇降口の天井やベランダ天井のコンクリートの剥がれなども修繕の最中です。安全であるべき学校環境が原因となるけがや事故を未然に防ぐことは当たり前。多くの目で見て改善を図っていますが、見落としていることがあるかもしれません。校舎内外を問わず、危険だと思われる箇所があった場合には、ぜひ声をかけてください。老朽化が進んでいるからこそ多くの目で子供たちを守っていかなければならないと考えます。

 今日は修学旅行2日目ですが、事故やけがのない一日でありますように。そして、6年生が素敵な笑顔で帰ってこられますように。(祈)

109 秋に遊ぶ、秋を遊ぶ(10/26)

 6年生が修学旅行に出かけます。今年度は日光方面をあきらめ、房総一泊です。昨日のニュースを見ると、奥日光の中禅寺湖畔で紅葉が見頃を迎えているとあります。天気の良かった先週末は人出も多かったのではないでしょうか。華厳の滝周辺もきれいだといいます。日光とはいかなくても、家族で秋のきれいな景色を満喫できるといいなぁと思います。遠くに出かけなくても、どこかの公園などで見た木の実、家族で食べた弁当が大きくなっても思い出される場合だってあるものです。

 さて、教室では1年生がアサガオの蔓を使ってリース作りをしていました。乾燥させた後にデコレーションを施すのでしょう。また、校庭の落ち葉を集めて、画用紙に貼りながら芸術作品制作をしていたクラスもあります。どんぐりゴマを作ったり、オナモミやセンダングサ(共に「ひっつき虫」と言っていました)を使って布の的あてゲームをしたりするのも楽しいものです。動物の毛や衣服にくっつきやすいわけや赤い実が多い理由など考えることだけだって、大きな学びになるのではないでしょうか。(写真左:オナモミ  右:センダングサ)

  

 今日10月26日は「柿の日」なのです。1895(明治28)年のこの日、俳人の正岡子規が柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺の句を詠んだことにちなんでのこと。「柿が色づくと医者が青くなる」といわれるほど栄養価の高い果物です。紅葉には早いでしょうが、房総の色づいた柿の木はたくさん見られるかもしれません。天気回復を祈ります。

108 些末なことでしょうか(10/25)

 先週、2年生が校外学習に豊洲にあるスモールワールズ東京へ行きました。片道1時間の道のりですが、バスに乗って簡単に話をした後はDVD鑑賞のお時間です。近くの子とおしゃべりしたくなってしまうので、アニメを観て黙って過ごせるようにするため。往復の時間のほとんどがそれですから、子供たちにとってはうれしい時間かもしれません。また、二人掛けの椅子を一人で占領します。感染者数が減っている現在ですが、丁寧なコロナ対策は継続です。これは、先に実施した3~5年生も同じ。必然的にバスの台数を増やさざるを得ません。すると、一人当たりの費用は高くなります。保護者の方には申し訳ないのですが、子供たちの安全のための投資とご理解いただいているものと勝手に解釈しています。

 さすがに6年生の修学旅行だけは、クラスごとに乗車して行ってきます。明日から一泊二日。残念ながら日光方面ではなく館山泊で実施です。昨年度のホワイトスクールが実施できなかった学年ですから、よい思い出を作ってきてほしいと願うばかりです。

 話は戻りますが、館内で2年生は三本脚の丸椅子に座って話を聞きました。その最中に3回、ガッチャ~ンという音が…。座っていた椅子とともに子供がひっくり返っています。2年生に限らず、教室でも椅子を浮かせてぶらぶら座っていることをよく見かけます。また、帰る際、座っていた椅子をテーブルの下へ入れて席を立つ子はまばら。多くは、そのまま出しっぱなし。同じようなことは、玄関で靴を脱ぎ捨てたまま無頓着だったり靴のかかとを踏んでいたりする場面にも…。何でもないことだからこそ、こうした所作を大事にしてほしいと思うのです。

 さて、明日6年生が泊まるホテルの部屋では、きちんと靴が揃えられているでしょうか?脱いだ衣服や荷物がリュックサックの周りに散乱していることはないでしょうか?順番に入る風呂では、次の人たちのことを考えた使い方をしてくれるでしょうか?きっと互いに声をかけあって過ごせるものと信じます!

107 ハロウィン(10/22)

 昨日の給食で提供されたサワラ(鰆)は魚偏に春と書きますが、晩秋からは産卵期直前で脂がのってきて2度目の旬とも言われます。晩秋である10月末に、ハロウィンパーティーなる学級集会を行うクラスが多くなったように思います。来週末に教室を訪問すると、被り物や黒い衣装を身に着けた子を今年も見かけるかも?

  

 さて、ハロウィンのシンボルとしてよく目にするのが「かぼちゃ」。目と口と鼻をくり抜いて中にキャンドルを灯したかぼちゃのランタンはハロウィンの象徴?このランタンには「ジャック・オー・ランタン」という名前が付いているといいます。ジャックとは、アイルランドの物語に登場する男性の名前で、生前は悪事ばかりはたらいていました。魂を取りにやってきた悪霊を騙したため、ジャックは地獄に堕ちることもできず、死後はランタンに火を灯して闇夜を歩き続けたというお話。ちなみに、最初はカブだったそうですが、アメリカにハロウィンが伝わってからかぼちゃに変わったそうです。怖い顔に見えるようにくり抜いて、窓辺などに飾ると魔除けの役割を果たし、悪霊を追い払えるという言い伝えがあります。

 日本でも、クリスマスやバレンタインデーと同様、ずいぶんと普及したように感じます。本場のハロウィンではパーティーの余興として「アップルボビング」というゲームを楽しむといいます。水を入れた大きめのたらいにリンゴを浮かべ、手を使わずに口でリンゴを取る遊びなのですが、パン食い競争にどこか似ています。日本でもこうしたゲームで盛り上がる日が来るかも?

106 どんな陶磁器が好き?(10/21)

 春はGWの頃に、秋は文化の日前後で開催されていた、益子の大陶器市が今年も中止となり残念でなりません。大勢の人が集まり、メイン通りの両側にテント村がいくつもできて盛大です。様々な陶芸作家の発表・販売の場でもあります。

 少し前に6年生が図工で焼き物を作っていましたし、昔は、5年生の社会科で伝統工芸品を扱って学習しました。教科書では、九谷焼が取り上げられていたように思います。この焼き物は、「陶器」と「磁器」に分けられ、海外でも人気が高いといいます。

 陶器は「土物」と言われ、有色粘土を素材とし、焼き上がりの土の色味が出て、全体に厚みがある焼き物です。刷毛目などの装飾方法も特徴的であるとされ、代表的なものに益子焼、瀬戸焼、萩焼、備前焼、信楽焼などが挙げられます。有名なタヌキの焼き物は信楽です。

 一方、磁器は「石物」と呼ばれ、白色粘土にガラス質の長石・珪石を加えたものや、陶石を素材に用います。素地の色は基本白で、それを生かした鮮やかな色絵が施されています。指で軽く弾くと「チン」と高い音がするのも特徴かもしれません。代表的なものに有田焼、伊万里焼、京焼、砥部焼などがあります。九谷焼もこちらのような気がします。

  

 この焼き物に関しては、人それぞれ好みが分かれます。ちなみに給食の食器は強化磁器。アルマイトが懐かしいですが、その懐かしの食器や先割れスプーン、食缶などを、益子の陶器市で見ることがあります。ネットでも売られているようです。

 落とすと割れやすいのが陶磁器ですが、9月以降は子供たちの骨折が目立ちます。腕・指・脚など部位は様々ですが、現在も松葉杖の子が数人。人数的には警報レベル?決して折れやすいわけではないでしょうが…。

105 ちょっとくらい違ったって(10/20)

 急に寒くなって、朝起きた時にはパジャマの上にもう1枚羽織らなくてはならなくなりました。

 録画した『ドクターX』を観ました。野村萬斎さん演じる内科部長の名前が「蜂須賀」。何度も画面から「蜂須賀~」という声が響きます。歴史ドラマでも滅多にない場面なので、なんだか変な気持ちになります。これからも何度となく呼ばれそうなので、対応の仕方を考えておくことにします。

 さて、校内を巡っていると必ず目に入るのが、配膳室前の「今日の献立」ボード。食い意地が張っているのでしょう。委員会の児童がチョークで毎日書き換えてくれます。昆布のふりかけが出た日、ふとボードに目をやると「屁」と読める文字があります。どうも「昆」と「屁」を書き間違えたようですが、思わず笑みが漏れてしまいました。

 フォローしているインスタグラムには、児童が答案に書いたおもしろい解答が載せられます。突拍子もない解答や勘違いなど笑いを誘います。担任をしていたころも迷解答があって、正解にはできずとも赤ペンでコメントしたことは度々…。(この赤ペンを我が家では「偉そうペン」と呼びます)

 メダカの学習では、「尾びれ」「胸びれ」「背びれ」に交じって「しびれ」?きっと「尻びれ」って書きたかったのでしょうが手が痺れていたのかもしれません。「くびれ」?確かにそこはくびれていますが…。わからないから空欄というより、何とか解答しようと知恵を絞った意欲には花丸をあげたいと思うのです。

104 カラス(10/19)

 10月になると、カラスウリを仕入れるために車を走らせます。大野町の駒形神社そばにはたくさん自生していますから採り放題です。先日は、探しながらランニングをしましたが、ポケットに3つ入れると枯れた蔓がはみ出るので気にしながら帰宅しました。オレンジや赤のカラスウリのほか、まだ黄緑色のウリ坊も一緒に庭木に絡ませると、秋のデコレーションのできあがり!3つだけでは寂しいので、もう少し収穫します。

 このカラスウリは、カラスが食べるからだとかカラスが食べるには丁度よい大きさだからとかいう理由で名づけられたとという説があります。また、秋になると実は鮮やかな朱色に熟しますが、食べられないようにするために、カラスウリと名付けられたという説も…。種は扁平で、形が大黒様に似ています。ですから「金運をもたらす」といわれる縁起物らしく、財布に入れておく人もいるようです。

 このほか、カラスノエンドウは、漢字にすると「烏野豌豆」と書きます。音節の区切りは「カラスノ エンドウ」ではなく、「カラス ノエンドウ」だったようです。実った鞘が真っ黒であるから「カラス」がついているのだろうと勝手に解釈しています。

 少し前から、カラスが教室のベランダに飛来して、ガラス窓の隅を突いています。カラスにとって今は何の季節なのでしょうか?

103 I’mヒーロー?(10/18)

 私は、ホームセンター大好き男です。趣味や生活に関する商品が多種揃い、見ていて飽きないからです。特に、千葉ニュータウンにある「ジョイフル本田」はワクワクします。2階のコーナーで「ジョイフルウルトラ大作戦」と題して、生誕55周年を迎えたウルトラマン関係グッズを販売しています。

 このウルトラマン、「トリガー」が最新みたいですが、私がわかるのは「タロウ」まで。何を観ていたかで世代がわかってしまうのは、仮面ライダーも同じです。ただ、等身大のライダーにはウルトラヒーローとは違った憧れがありました。それでも「V3」かよくて「アマゾン」までしかわかりません。佐藤健さんがライダーだった「電王」は息子と少し観た記憶が…。11日(日)に「仮面ライダー」の第1話がテレビで放送されました。バッチリ録画しました!

 「私のヒーロー・ヒロイン」っていうテーマで授業ができそうな気がします。子供たちのヒーロー(ヒロイン)が、お父さんやお母さんだったら素敵です。

私もヒーローと言ってもらえるように変身ベルト装着。ではなくて、行動で示さないといけません。さぁ、皆さんもご一緒に「へ~んしん」!

102 のこぎりなら任せて!(10/15)

 3年生がゲストティーチャーを招いて、のこぎりの使い方を学んでいました。初めてのことでなかなか刃がスムーズに動きません。「刃を45度に傾けて」「顔の位置はのこぎりを真上から見るように」など意識しながらも、あれあれ?図工室の椅子の端を切ってますよ~なんていうこともあります。大人だって、木を切る機会がなければほとんど触れたことのない方もいるはずです。様々な大きさの木片を組み合わせて、思い思いに作品を作っていくのが次の時間でしょうか。

     

 一方5年生は、電動糸鋸を使います。無理やり方向転換をして刃を折ってしまうことはしょっちゅう見かけます。そのあと必ずと言ってよいほど、「せんせ~、糸鋸の刃を替えてくださ~い」とのSOSの依頼が殺到します。

 先日、近隣小学校の授業研究会に足を運びました。6年生の理科を参観してびっくり!『私たちの生活と電気』という単元を学習しています。新しい学習指導要領を読むと、私の経験にない言葉がずらっと並んでいます。そして、黒板には「自分たちだけのカメラをつくろう」とあります。子供たちはタブレットを扱ってグループでセンサー付きカメラを開発しているではありませんか。プログラミングです。この単元は教科書の最後ですから、本校の6年生ではどんな活動になるのか今から楽しみです。それと同時に、こうした学習指導に置いてきぼりになっている自分に気づきました。

101 読書の秋(10/14)

 10月になってまで夏日が続いた日が嘘のように、秋の涼しさを感じるようになりました。すると、校庭のプラタナスの枯れ葉が、掃いても掃いても積もる季節の到来です。そして、秋といえば読書とはいうものの、相変わらず通勤読書一辺倒であるため、1冊読み終わるのに相当の時間を要します。私とは反対に、妻は1週間に1冊は読んでしまうため、未読本の山がなくなると不安を覚えるようです。こんなペースで本を読む人は全体の1割にも満たないかもしれません。

 さて、私は最近、ある作者の作品を読み漁っています。「中山七里(しちり)」さんです。現在上映中の『護られなかった者たちへ』の原作者ですが、「どんでん返しの帝王」と呼ばれるのもうなずけるようなラストは飽きさせません。ちなみに今は、『さよならドビュッシー』です。名前からは男女の判別がつきにくいのですが、私と同じ年のおじさんです。同じように男女を間違えていたのが「有川浩」(現在は有川ヒロ)さん。男性だとばかり思っていたら女性だとは…。この方の作品もたくさん読んだので、校長室にも数冊置いてあります。

 読書の効果の一つに、ストレスを軽減してリラックスしやすい状態が作れるというものがあります。イライラしたり心がチクチクしたりした気持ちが収まったり、ポジティブな気分になったりすることもあります。非日常の疑似体験によるスッキリ感もストレス解消につながります。実際、ストレスへの対処セラピーにも取り入れられているとも聞きます。自分の気分に合った本を選ぶことも大切かもしれません。絵本だって立派な読書だと思うのです。

 ちなみに、読書週間に私がおすすめした本は、『にんじんばたけのパピプペポ』(かこさとし作)です。

100 百!(10/13)

 今年度の記念すべき100号です。一年間の折り返し地点のような感じがします。

 4日の臨時国会では、自民党総裁の岸田文雄氏が第100代首相に選出されました。大リーグエンゼルスの大谷翔平選手は、最終戦で打点100を記録しました。「100」ピッタリって、気持ちよい特別な響きがあるように感じるのは私だけでしょうか。

 「百」が使われる言葉を、思いつくままに列挙してみると、「百葉箱」「百科事典」「百人一首」「百日咳」。ここまでは学校にまつわる言葉。さらに、「百貨店」「○○百選」「百面相」「百獣の王」「百姓」「お百度参り」「百物語」など次々と出ます。名前では、「百恵(ももえ)」が多くつけられたのは、山口百恵さんが活躍していたころのこと。大和言葉では、数としての100を「もも」と言っていたようです。本校児童にも百恵ちゃんがいます。

 名前といえば、「百々」と記す苗字があります。「どど」さんと読みますが、一度お会いしたことがあると忘れないものです。また、「百目鬼(どうめき)」さんや「百々目鬼(どどめき)」さんもいらっしゃいます。

 さて、今週末に手渡す通知表にも「100」という数字が見られます。授業日数だったり出席日数だったり…。これは9月30日締めの数値ですが、こちらも折り返しの数字ですが、今日現在、あと半分も残していないことを示すものでもあります。後期は濃厚な日々が続きます。だから、百人力のパワーを身につけて…。