相談室より

2020年5月の記事一覧

ストレスと上手に付き合おう②(参考にしてください)

~考えとイメージのストレスコーピング~

 

皆さん、こんにちは。

前回は、五感を使ったストレスコーピングについて紹介しましたが、試してもらえましたか?

今回は、「頭の中で行うストレスコーピング」を紹介します。頭の中の考えやイメージは、ストレス反応として自動的に出てくる場合もありますが、考えやイメージを工夫したり、良い方向に変えたりすることもできます。

 

①頭の中で自分を励ます

落ち込んでいるときややる気がでないとき、自分の顔を鏡で見てみましょう。しょんぼりしていたり、こわばっていたり、ネガティブな表情になっているのではないでしょうか。
鏡に映る自分に向かって、どんな言葉をかけますか?心を映し出すのが鏡なら、心を変えるのは言葉です。「よく頑張っているね」「大丈夫!」ポジティブな言葉を使うと、自然と気分も明るくなります。意識して元気が出る言葉を使ってみましょう。

 

②頭の中で自分をほめる

人間は基本的にほめられて成長する存在です。ほめられることによって嬉しくなり、「よし!頑張って生きていこう」と力がわいてくるのです。先生や友達になかなか会えない今、自分で自分をほめ、生きる力を与えてあげましょう。どんな小さなことでも大丈夫です。

 

③頭の中ですてきな思い出をイメージする

私たちは、これまでに体験した過去の出来事を「記憶」「思い出」としてしまっておくことができます。「よい記憶」や「すてきな思い出」を、頭の中の引き出しから取り出してみましょう。いつのことでも大丈夫です。できるだけたくさん書き出してみましょう。

(例)小さい頃に行った家族旅行が楽しかった、友達とゲームで遊んで楽しかった、体育祭で活躍した etc.

 

④頭の中で楽しい計画を立てる

私たちは「現在」を生きていますが、「過去」「未来」について考えたりイメージしたりすることができます。未来のことを考えるときに、いいイメージを持ってみましょう。

★近い将来の計画

学校が始まったら何をしたいか、できるだけ楽しい計画を具体的に立てましょう。

★遠い将来の計画

10年後や20年後に、自分がどういう大人になっていたいか、どんな仕事につきたいか、どんな生活を送っていたいか、あれこれイメージしてみましょう。

 

               (参考:イラスト版子どものストレスマネジメント)