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相談室より
ストレスと上手に付き合おう②(参考にしてください)
~考えとイメージのストレスコーピング~
皆さん、こんにちは。
前回は、五感を使ったストレスコーピングについて紹介しましたが、試してもらえましたか?
今回は、「頭の中で行うストレスコーピング」を紹介します。頭の中の考えやイメージは、ストレス反応として自動的に出てくる場合もありますが、考えやイメージを工夫したり、良い方向に変えたりすることもできます。
①頭の中で自分を励ます
落ち込んでいるときややる気がでないとき、自分の顔を鏡で見てみましょう。しょんぼりしていたり、こわばっていたり、ネガティブな表情になっているのではないでしょうか。
鏡に映る自分に向かって、どんな言葉をかけますか?心を映し出すのが鏡なら、心を変えるのは言葉です。「よく頑張っているね」「大丈夫!」ポジティブな言葉を使うと、自然と気分も明るくなります。意識して元気が出る言葉を使ってみましょう。
②頭の中で自分をほめる
人間は基本的にほめられて成長する存在です。ほめられることによって嬉しくなり、「よし!頑張って生きていこう」と力がわいてくるのです。先生や友達になかなか会えない今、自分で自分をほめ、生きる力を与えてあげましょう。どんな小さなことでも大丈夫です。
③頭の中ですてきな思い出をイメージする
私たちは、これまでに体験した過去の出来事を「記憶」「思い出」としてしまっておくことができます。「よい記憶」や「すてきな思い出」を、頭の中の引き出しから取り出してみましょう。いつのことでも大丈夫です。できるだけたくさん書き出してみましょう。
(例)小さい頃に行った家族旅行が楽しかった、友達とゲームで遊んで楽しかった、体育祭で活躍した etc.
④頭の中で楽しい計画を立てる
私たちは「現在」を生きていますが、「過去」「未来」について考えたりイメージしたりすることができます。未来のことを考えるときに、いいイメージを持ってみましょう。
★近い将来の計画
学校が始まったら何をしたいか、できるだけ楽しい計画を具体的に立てましょう。
★遠い将来の計画
10年後や20年後に、自分がどういう大人になっていたいか、どんな仕事につきたいか、どんな生活を送っていたいか、あれこれイメージしてみましょう。
(参考:イラスト版子どものストレスマネジメント)
ストレスと上手に付き合おう (参考にして下さい)
~五感を使ったストレスコーピング~
皆さん、こんにちは。
休校が延びて、ストレスを感じている人もいるのではないでしょうか。ストレスに気づいたとき、皆さんはどんな風に過ごしていますか?
「ストレスから自分を助けるときの助け方」を「ストレスコーピング」といいます。
ストレスコーピングにはいろいろな種類がありますが、今回は、行動のコーピングを紹介します。
人間の身体には五感があります。五感は、①視覚(見ること)、②聴覚(聞くこと)、③味覚(味わうこと)、④触覚(触ること)、⑤嗅覚(においをかぐこと)の5つがあります。これらをフルに使って、コーピングをすることができます。ぜひ試してみてくださいね!
①好きなものの画像・写真をながめる
好きな動物、好きな芸能人、好きな景色…お気に入りのものの画像や写真をゆっくり眺めてみましょう。「これいいなぁ」「すてきだなぁ」「幸せだなぁ」といった気持ちを意識して味わってみてください。
②好きな音楽を聴く・歌を歌う
おいしいものが口に入ってくると舌が喜ぶように、素敵な音楽が耳に入ってくると耳が喜びます。自分の耳が喜んでいるのをじっくりと感じてみましょう。
③好きな食べ物や飲み物を味わう
普段の食事で出たメニューの中に好きな食べ物が入っていたら、いつもより十分に時間をかけて、ていねいに味わってみましょう。
④いろいろなものをなでたりさすったりする
あらゆるものを手のひらでゆっくりとなでたりさすったりしてみましょう。手のひらの感覚が、ものによって全く異なることに気づくでしょう。その違いも楽しんでみてください。
⑤好きなにおいをかぐ
人間の五感のうち、嗅覚は、他の五感にくらべて、より動物的な感覚なのだそうです。新しいお気に入りの香りを見つけてみてもよいですね。
(参考:イラスト版子どものストレスマネジメント)