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3月16日 卒業証書授与式

 3月16日(金)に卒業証書授与式を行いました。当日は、雨と強風という予報でしたが、式の間だけ穏やかな天気となりました。3学期の後半、様々なことがありましたが、4月からの新しい環境での活躍を祈ります。以下が式辞です。

 式 辞 

 卒業式を進めるにあたり、在校生がいない卒業式になったことや、三送会をはじめとする皆さんを送る催しのすべてが、行えなかったことを、申し訳ないと思います。せめて今日は、心のこめて卒業を祝わせてください。
 さあ、栄えある卒業証書を手にした197名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんの表情には、9年間の義務教育を立派にやり遂げたという達成感と、新しい世界へ旅立とうとする決意を感じます。
 そんな皆さんに贈る言葉は、もちろん「大成」です。今日という日は、ひとつのゴールであるとともに、将来、大きな仕事を成し遂げるための再スタートとして、永く記憶に残ることでしょう。特に、新型コロナウイルスによって、世界規模で答えのない状況です。先の見通しが全く立たず、出される解決策は一長一短、「あちらをたてればこちらが立たない」状態です。この言葉は、どちらにも良い所と悪い所があり、両方が納得するような、また、両方を喜ばせる、答えがない状況をたとえています。一斉休校がよかったのか、また東京オリンピックはどうなるのかなど、今は対策が、評価を受ける前に、次々に具体策を実行しなければなりません。このように答えが分からないにもかかわらず、何らかの決断を強いられる場面は、いずれ皆さんが支える「大人社会」では当たり前のことです。
 先ほどのたとえには続きがあります。
「あちらを立てればこちらが立たず。両方立てれば身が立たぬ」です。両者を立てようとすると、間に入った自分が苦しくなったり、犠牲になってしまうことをたとえています。今の日本は、みんなが少しずつ我慢することで混乱が最小限になっています。このように人に譲ることや、決められたことに、いつも協力する姿はとても美しいものですが、一歩進んで、対立する両者の「落としどころ」を提示できる力を、ぜひ身につけたいものです。両者が納得のいく解決策を打ち出す力を磨くには、たくさん、勉強をしなければなりません。様々な勉強を通して、物事を見通すことができるようになり、本質をとらえるような、優れた判断力が身に着いていきます。その結果、理解者としての仲間が集まってきます。
 在校生や先生とすごしたこの三年間を宝物にして、新しい仲間とともに難しい局面を乗り越えていってほしいと思います。そこにはたくさんの学びがあり、その積み重ねが将来、何か大きな仕事をやり遂げること、あるいはやり遂げる人になるという「大成」につながると思います。今日はゆっくりして結構ですので、明日から一歩一歩、進んでいってください。頑張りを期待しています。
 最後に、ご列席の保護者の皆さんにおかれましては、成長したお子様の姿に、改めて、感無量のことと思います。私たち職員も、お子さんから数えきれない元気をもらいました。卒業はとても寂しく思いますが、子供たちを笑顔で、贈り出したいと思います。これまで育てられたことに、敬意を表するとともに、心からお祝いを申し上げます。誠におめでとうございます。結びにこれからも温かいご声援を子供たちに、おかけくださるよう、お願いを申し上げて、令和初の卒業証書授与式の式辞とさせていただきます。       

市川市立第一中学校長 林 直也